自転しながら公転する

34件の記録
- Ai@aaaai2025年3月8日読み終わったうだつの上がらない彼との将来、契約社員の立場としてのモヤモヤ、お金のこと… 優柔不断で他人任せ、必ずしも共感できない主人公の狡さや身勝手さにおいおいと思いつつも、読み進めるうちに私とは無縁ではないと思えてくる。 飾らない、等身大の30代女性の人生が、小綺麗にまとめられることなく人間臭く描かれています。
- SHINON@rouges_982025年3月3日読み終わった主人公の年齢より一歩手前の今、読めてよかった。 学生の頃、20代後半の人達がずっと大人に見えたように、30代はまた違ったフェーズに突入するのだと漠然と思っていたけれど、いくつになっても人は大きく変わらなくて、むしろ弱い部分は助長されて生きづらさが増していたりする。 もがきながらも、その気持ちのままでも、進んでいってよいのだなと思わせてくれた。
- okaeri@b0c9e12025年2月9日買った読み終わったまた読みたい年内ベストかもしれない(が早くも2冊目、まだ2月なのに) 息ができなくなりそうだ 季節が過ぎるのが早い 誰にも誇れることじゃないけれど、わたしも都と同じ介護経験をしている。22歳の幼さで思ったことがこの本の、都の中にもそのままあり、32歳でも、同じことを思うのだ、とただ思った。 母が亡くなってわたしの荷は降りたが、都の母はまだ生きていて、母にその重荷について謝られていたことに、23歳のわたしは電車で人目にも憚られず少し泣いた。 母の視点と娘の視点があった。 そこに父の思考と絶望を乗りこなした未来があった。 少しも簡単なことなどない 簡単にいくわけなどない けれどわたしはむずかしく生きようとしていないかい? 結局会いたくなって会いにいくこと、 傲慢でも真面目さでもない。 わたしも会いたい人が浮かぶ。 この数年間に及ぶ経験と感受から、わたしは結婚も出産もしないのだ と決意していたが、わたしは今後それを選ぶようになるかもしれないなと思った。 出掛ける行き帰りの電車(計6時間)で読み切る。 清々しいが熱のある読後感に、雪の降る夜風の冷たさも感じない。