食の趣味が合う、理由はただそれだけ。 京町家で始まった不思議な同居生活。 踏み込んではいけない境界線。 不器用に揺れ動く、三角関係未満の心情。

伊東なんだこの男 って思った。 シェアハウスを華に伝えず高村さんの美味しい料理を食べて暮らしていく。 そんな器用に生きていけない。私は。 異性として何も考えず暮らすのは楽なのかな。 そんな経験がないからわからないが私もそんな考え方ができる柔らかい頭になりたい。 高村さんの作る料理はとても美味しそうで私も食べたい。水餃子にとても惹かれる。 夏が終わる前に餃子を食べる。

え、ずるくないか。 ひどくないか。 ゆるせなくないか！？ 誰に感情移入しているかもうわからないけど、取り敢えず狡いし酷い、けどこれが人間の関係なんだろうな。無理だな。 伊東くんが恋人と高村さんの間にある感情もなんとなく分かるし、高村さんも、華ちゃんのこともわかる。人間の関係性を続けるって難しすぎる。だって本音でぶつかり合わなきゃいつか破綻する。嘘だって優しい嘘もあるとかいうけれど、いつか離れる。そうやって曖昧にいろんなものを誤魔化して、嘘ついて取り繕ってうまいこと上辺だけで居心地がいいようにして、都合が悪くなれば逃げてを繰り返してきたので無理だ〜〜となっている。 これが普通なのか…？普通の人間関係と、恋愛関係なのか…？？大変すぎる…。 高村さんのごはん食べたいな〜…

すっきりする結末だった！高村さんはこれからどんなものを求めて暮らしていくのかな。 出てくる食べ物がとにかくほんとに美味しそうで、今はベトナム料理が食べたい。 千早茜さんの著作は食べ物の描写に毎回やられる。エッセイも読んでみたい！

華がだいぶ伊東を好きなことが意外。焼きたてのぶどうパン、美味しそうでやっぱりお腹が空く。 伊東の華への態度がイライラするけど、高村さんとくっつくのは違う。高村さんと華が一緒に食事をとってほしい。

読み始めてすぐにお腹が空いてくる。土鍋で炊いたごはんで作る塩むすびも、日本酒に合う居酒屋ごはんも食べたい。恋しいなぁ

京都に住みたくなる。