
ぱるすぴこ
@k0711062
備忘録として本のあらすじと感想を残します。
読みたい本が多すぎて時間が足りません。
- 2026年4月27日
暁星湊かなえ読み終わった作家であり、文部科学大臣でもある清水義之氏 彼が式典の最中に男性から襲撃を受け亡くなった事件 加害者である永瀬暁(37)は、逮捕後に手記を綴る そこには犯行に至るまでの動機が語られた 父であり、作家だった永瀬明の自死から 母の様子が変化し新興宗教に入信したことが発覚 生存率の低い難病を生まれながらに抱える弟 父を死に追いやった、そして母を狂わせた 俺の家庭を壊した宗教団体を調べてみると その団体に清水義之が深く関わっていることが判明し、、 ------------------------ 犯行に及んだ加害者の手記(ノンフィクション)と その事件について作家が執筆した小説(フィクション)の2つの視点から構成された本作 なぜこんな事件が起きたのか?その事実に触れた時、きっともう一度読み返したくなる 「ただ星を守りたかった」 愛する者の人生を、生きる希望を切望する感動作品 - 2026年4月23日
カラスは言った渡辺優読み終わったいつも通りの変哲もない目覚めだったはずだった 窓の外、ベランダの手すりに一羽のカラスがいた しばらく目が合って手を伸ばして触れてみたくなった すると、カラスは言った 「やっと会えました」「ヨコヤマアウスさん」 「第一森林線が突破されました」 え?喋った?AI?そもそも僕はヨコヤマアウスさんじゃない 第一森林、、?なんのこと?全然わかんない、、 だけど、目の前のカラスのことがなんか好きになっていた ------------------------ 初読みの作家さんだったけどずっと読みたかった作品 すごく好みの文体でぐいぐい読み進められた 現代人の色んな生き方や悩み、葛藤が込められている中で、カラスのことがどんどん好きになって読み終わるのが寂しかった - 2026年4月14日
熟柿 (角川書店単行本)佐藤正午読み終わった晴子伯母さんの葬儀の帰り道、大雨だった 警察官である夫は酔い潰れて助手席で寝ており、私が運転していた 田舎の遅い時間、交通量も少なく誰もいない だが、急に視覚から老婆が現れ衝突してしまった 何かにぶつかった感覚はあったが、誰もいなかったのだから人ではなく見間違いかもしれない きっとそうだ、と納得させた時、夫が目を覚ます 私は何を撥ねたのか確認をせず車発進させた そうして当時妊娠中だった私は、殺人と轢き逃げの罪を背負い、獄中で息子を出産することとなった その後、離婚届に同意し、息子と会えない空虚な日々を過ごす ------------------------ 主人公のかおり視点で紡がれる、贖罪と葛藤の物語 別れた夫から放たれた「母親が殺人犯なのと、死んだのと、どっちの方が息子の今後の人生にとっていいか考えろ」という台詞により、死んだ母親として息子に合わない人生を選んだかおり だけど会いたい、知りたい、話したい だけど怖い、嫌われたくない、苦しめたくない ストーリーに奥行きをもたせた読後感も秀逸で、唯一無二の作品だった - 2026年4月5日
大好きな人、死んでくれてありがとうまさきとしか読み終わった7人組ボーイズアイドルグループ「ファンキーカラーズ」 念願の武道館公演も果たしたが人気はイマイチだった 結局グループは解散し、7人はそれぞれの道へ進む 解散から数年が経ったある日ニュースで流れたのは 元ファンキーカラーズの南田蒼太が刺殺体で発見 蒼太の地元Y市の廃ホテルで殺されたらしい メンバー内でも特に人気もなく影が薄かった蒼太がなぜ? 誰が何の為に蒼太を殺したのか、蒼太は何を思ったのか ------------------------ 久しぶりのまさき作品だったけど、独特の不穏な感じがクセになる。章ごとに視点が変わるが、出てくる人のほとんどが嫌なヤツ。妬み、独占欲、自尊心、依存心、傲慢さ、あらゆる負の感情が渦巻いていく。 プロローグとエピローグが書き下ろしだったから、読み終わってプロローグを読み返してみたら、あるセリフにゾワッ、、 - 2026年3月25日
アフター・ユー一穂ミチ読み終わった10年一緒にいる恋人がある日旅行に出掛けた。 行くことは聞いていたが、誰とどこに行くか聞かなかった。 出発の早朝、彼女は「お土産楽しみにしてて」と言った。 そしてそのまま何日も連絡がつかず帰ってこなかった。 ニュースによると、長崎の離島で行方不明になった男女のうち、女性の方は彼女だった。 一緒にいた男性は誰なのか?なぜ離島に行ったのか?果たして無事なのか? 不安に押し潰されそうな中、行方不明の男性の妻を名乗る女性が現れ、、 ------------------------ 10年も一緒にいるのに青吾が多実の写真を持っていないのも、結婚をしないのも、ちゃんと理由があった 青吾にも多実にもお互いに言えない秘密があった なんでもっと早く打ち明けられなかったんだろう そこには変わらない日常、当然明日が来ることが無意識的に存在していたからだ 長い長い道のりを読み進めてラスト1ページで嗚咽した - 2026年3月25日
黒い糸染井為人読み終わった結婚相談所に勤めるシングルマザーの亜紀には小学六年生の息子がいる。 先日息子と同じクラスの女子児童が行方不明になった。 その数日後にその子の両親から責められ、担任教師は休職してしまったらしい。 相次ぐ小学生を狙った事件、職場の執着系クレーマー、頭の切れる生徒、新興宗教、あらゆる思惑が亜紀の周囲に渦巻いて、、 ------------------------------- ずっと不穏な空気が漂ってて染井ワールドって感じ ストーリー展開も見事で、最後までずっと引き込まれる 残り20ページくらいは怒涛の展開で呼吸も忘れてた 遺伝に抗うことが人間らしいっていう表現が新鮮だった - 2026年3月16日
- 2026年3月12日
彼女たちは楽園で遊ぶ町田そのこ読み終わった九州の田舎町に住む女子高生の凛音。高校に入って意気投合した美央とは些細な口喧嘩をきっかけに連絡を取らないまま夏休みが過ぎていった。夏休み明け初日、美央に謝ろうと思っていたが美央は欠席。噂によると、最近この町に本部ができた新興宗教【NI求会】に入会し退学したらしい。美央の自宅を訪ねると家は売られていた。仲直りしたいのにもう会えないの?ーーその日を境に不可解な若者の事件が起こる ----------------------------- 町田さんには珍しいシスターフッド×ホラー。グロ描写もあったけど、キャラクターの魅力が立ちすぎてグイグイ引き込まれる。初花が好きすぎて最後の展開は悔しさが残るけど、きっとあなたたちは大丈夫だよね。町田さんらしく、いつの世も子は親を選べないし、親に支配され抗えない子は悲しい運命を辿るというメッセージが込められていた。 - 2026年3月5日
さよならジャバウォック伊坂幸太郎読み終わったもう耐えられない。結婚してから夫は変わった。息子も最近パパ怖いと言っていた。暴言も外泊も多く破綻していると思っていた。 そして、ついさっきすごい形相で帰ってきたと思ったら馬乗りになって殴られた。このままでは殺される。 気が付いたら夫は血まみれで息絶えていた。私の手には金槌が握られている。ああ、そうか。私がやったのだ。 息子のお迎えまでになんとか片付けないと。そんな折、インターホンが鳴り続ける。そこにいたのは昔の知人である桂凍郎だった。 ---------------------- さすがとしか言えない伊坂幸太郎ワールド。 絵馬と破魔矢が好きすぎた。 燕が最後のピースをくれたおかげで一気に世界が開けていく感覚は、量子が見ていた世界と重なっていたと思う。 ジャバウォック本当にいそうだし、研究所や駆除部隊も秘密裏にありそう、と思わされる。 - 2026年3月5日
キスに煙織守きょうや読み終わったジュニアの頃からフィギュアスケーターとして注目されていた塩澤と志藤。シニアに上がってからも表彰台の常連で互いにその才能を称えあってきたライバルだ。 しかし、塩澤は自身の限界を見切って現役を引退してしまう。志藤に密かに恋心を抱く塩澤、塩澤にスケートを続けてほしい志藤。相手を困らせたくないという気持ちを優先して自分の気持ちに蓋をしたままの2人だったが、、 塩澤の気持ちが分かりすぎてずっと辛かった、、 何回もoff stageに戻ってドキドキして、、 最終章での回収(タイトルの意味も含めて)まで読んで、より世界観が深まって本当に良い作品だった - 2026年2月1日
成瀬は都を駆け抜ける宮島未奈読み終わった中学生、高校生と成瀬史を経て今作は大学編。もちろん成瀬は成瀬の道をただ突き進む。そして周りの人間たちは成瀬に感化されていく。これまでのシリーズに登場した人物たちもちらほら出てきてファンには嬉しい超傑作の完結編。 ---------------------------- ああ〜終わっちゃった、、成瀬が最高なのは知ってたけどやっぱあんたは最高だし、島崎あんたが幼なじみで本当によかったよ。続編希望の気持ちはめちゃくちゃあるけど、これで終わりなのも清々しくて成瀬らしいよね。ありがとう成瀬。 - 2026年1月10日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ読み終わった誰かや何かを好きになり応援する文化"推し活" 熱量の違いはあれども誰しも経験があるだろう ファンダム経済とも呼ばれる推し活による経済効果は、推す側にとっても推される側にとってもWin-Winだ ファンダム経済を回すために策略を練る者 自分の唯一の居場所を推し活のコミュニティに見出す者 かつて推し活に全てを注いできたが離れた者 立場の違う3者によって紡がれる生きる活力を巡る物語 ------------------------ 帯にある「神がいないこの国で人を操るには、"物語"を使うのが一番いいんですよ」のフレーズに一目惚れ さすが朝井リョウとしか言いようの無い着眼点と、ズバズバ切り込んでくる容赦の無さに脱帽 人間心理やエネルギーの向かい方がリアルすぎて、共感できる反面、メガチャーチの中にいるのが恐ろしくなる - 2025年12月12日
世界99 上村田沙耶香読み終わった性格がない空っぽの主人公、空子 幼い頃から周りが求める態度や言動に応える能力が高かった 「誰が誰にどう思っているのか」を察し、自分が適切な立場で紛れながら、環境や関係性に合わせたペルソナを生み続けていく この世界にはピョコルンという愛玩動物がいる 父が空子のために買ってきたが空子はうんざりしていた だが、誰からも愛され、愛することが当たり前とされる存在のピョコルンを愛するふりをしないといけない だが、世間のピョコルンに対する考えも変わっていく ------------------------ 村田沙耶香の話題の最新作は、今までの作品の総集編と呼べるようなディストピア 空子の生き方は、思考を放棄して楽に生きることを選んでいるが、あるきっかけで空子が覚醒する瞬間が来た時にゾワゾワした 次が気になりすぎる上巻の終わり方で、これからどうなっていくのか予測不可能 - 2025年9月23日
閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書知念実希人読み終わった無差別大量殺人を起こした八重樫被告 凄惨な事件だったが、彼は支離滅裂なことを繰り返している「ずっと見られている」「俺のことを見るな!」 精神鑑定を行い責任能力の有無を検証することとなった 精神鑑定医を担当することになった上原香澄は、八重樫の意味不明な発言を妄言として片付けずにひたむきに理解しようと質問を繰り返す そして八重樫の抱える闇の真相を追及していく ------------------------ スワイプ厳禁から続くストーリーとなっていて、この本で「あれ」の正体が明確に種明かしされる モキュメンタリーに近い内容でやっぱり読みやすいし、普段読まないホラーっぽいテイストの終わり方が面白かった - 2025年9月23日
スワイプ厳禁 変死した大学生のスマホ知念実希人読み終わった大学のオカルト研に所属する主人公 しばらく電源を切っていたスマホを久しぶりに起動すると、恋人からのメッセージがたくさん溜まっていた 音信不通で心配をかけてしまっていたのは事実だ メッセージを確認しようとしていると、オカルト熱心で面倒な0Bの八重樫から電話がきてしまう 「こないだ頼んだあれ、ちゃんと進んでるだろうな?」 頼まれていた調査を手伝う中で不可解な出来事が起き、、 ------------------------ スマホサイズで目を惹くタイトルの話題の新書 右ページはスマホ画面かイラストで文字数も少ないから ちょっとした空き時間とかでもサクッと読めちゃう 結局これって何だったんだ?が次の本に繋がる→ - 2025年9月17日
さっちゃんは、なぜ死んだのか?真梨幸子読み終わった新宿のとある公園で突如起きた凄惨な事件 ホームレスの50代女性である公賀沙知が殴殺されるという事件が起きた 公園の向かいのカフェで働く関口祐子は毎日カフェに通い詰めていた公賀沙知の死に疑問を抱く 何故あの人はホームレスなのに毎日カフェに来ていたのか? 毎日の日課で自己満でもあるブログにそのことを書いていると、パソコンのキーボードが壊れてどこかに飛んでいった 家の中を探しているとテレビの裏に違和感を覚える 巾木の部分をよく見ると何か書いてある...「公賀、沙知..?」 ------------------------ 数年前にジャケ買いしてずーっと積読していた一冊 読みやすかったし真梨さんファンから評価が高いけど、イヤミス感もそんなにないしミステリーとしても物足りない、、 出てくる人物多いけど全員負のオーラぷんぷん - 2025年9月9日
流星と吐き気金子玲介読み終わった地元に星を見に帰り、運命の再会を果たす芸術家 話題作の主人公のモチーフが、絶対に自分だと確信する教師 急に描けなくなり植物を育てようと試みる人気漫画家 元カノから9年越しに連絡がきて既読スルーし続ける編集者 人生で1番好きだった男が客として現れたレンタル彼女 彼らの人生にはかけがえのない人がいた 今となっては過去の綺麗な思い出でしかない 別に特別な感情なんてもう無い、と誤魔化しながら、安全地帯から機を伺って思いを馳せ続けているのかもしれない ------------------------ 「死んだ」シリーズに区切りをつけ次に書かれたのは「嫌愛」 未練、嫉妬、執着に溺れる大人たちの姿はかなりグロい 見方を変えたら純愛や綺麗なものに見えそうなのに、そんなことせずフィクションとリアルを巧みに融合してくる 「終わった人間関係に意味なんてないからね」に尽きる - 2025年9月3日
この夏の星を見る辻村深月読み終わった茨城の高校に通う天文部2年生の亜紗 渋谷の中学校に通う学年唯一の男子で理科部1年生の真宙 長崎の五島列島の高校に通う実家が旅館の3年生の円華 コロナが蔓延し彼等の日常は大きく変わってしまった 大人が決めたルールで色んなことを諦めなければならなかった 仕方がないよね、と割り切ったフリをするしかなかった それでも今という学生生活の中で何か出来ることはないか 彼等を繋いでくれるのは夜空に輝く宇宙の星々だった ------------------------ 本屋で見つけた時から絶対に読みたくて積読してた辻村作品 コロナで失われた学生たちの日常は想像以上に辛いものだと実感させられる 大人も含め、どのキャラクターも魅力的で全員が報われてほしい 青春群像劇なんて久しぶりに読んだからすごく胸が熱くなった - 2025年8月23日
まず良識をみじん切りにします浅倉秋成読み終わった嫌いな人を戒める為にデスゲームを企てるサラリーマン 近所にできた行列のできるクロワッサン屋が許せない主婦 理由も言わず控え室から出てこない新婦を待つ参列者 圧勝確実の試合で相手チームに有利な守備をし始める選手 子どもの多岐に渡る未来を見据えて名前を考え続ける父 あなた自身の正しさや当たり前をぶっ壊す 様々な感情を呼び起こす5編を詰め込んだ短編集 予想だにしない不思議なことが突如日常に起こった時、あなたはそれを受け入れられますか? ------------------------ まさしく世にも奇妙な物語的なストーリーばかり 映像化したらシュールでモヤっとする後味が想像に易い どの話も違った独特な読後感で、さすが朝倉秋成って感じ 特にクロワッサンは人間心理を嘲笑するようでお気に入り - 2025年8月23日
一次元の挿し木松下龍之介読み終わった4年前に突如行方不明になった妹の紫陽 親族も含め、周りはもう紫陽が亡くなったことにして葬式を行ったのだが、彼女は絶対に生きている 僕はあの日生きている姿を見たのだから 大学院でDNAの研究に携わっている僕は、遠い国で200年前に見つかった人骨の分析を頼まれた その分析結果を見て信じられない現実を突き付けられる なぜか行方不明の妹のDNAと一致したのだった 合わない時系列、謎の少女の出現、真相は一体? ------------------------ 話題作だけどしばらく積読していてやっと読んだ これがデビュー作というのが信じられない仕上がりに脱帽 難解そうなテーマなのに驚くほどスルスル読ませてくれる 読んだことのないタイプのミステリーに出会えると嬉しいね
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