崩れゆく絆
25件の記録
プールに降る雨@amewayamanai2026年8月14日読み終わったアフリカ小説というとチュツオーラやマバンクのようなめくるめくマジックリアリズム的世界を描いたものというイメージがあったのだけど、これはちょっと違った。 第一部では19世紀後半の植民地支配以前のアフリカ社会の習俗や慣習などの文化をひたすら、くどいともいえるくらいに描写する。外の人間から見るとその独特の機序によって進行する儀式や取り引きはとても「アフリカっぽく」期待通りともいえる。 第二部ではキリスト教をはじめとしたヨーロッパ文明の侵入によって共同体がじわじわ崩れる様子と、それにともなって従来の社会に内在した脆弱性や矛盾があきらかになる。 そして第三部で両者の直接的な衝突とカタストロフが生じて幕を閉じるといった構成になっていて、これらはすべてアフリカ側の視点で描かれる。 第一部の歴史の語り直しということでいえば、いま読んでいるポール・オースターの『4321』を想起するし、声を奪われた側がみずからの声を取り戻すという意味では、同じくいま読んでいるエドワード・サイードの『オリエンタリズム』が批判する植民地主義とそれを超克する試みといえるのではないかと思った。また、それと同時にステレオタイプ化されたアフリカを見たがっていたのかもしれない、という自分の欲望に気づき、あ、あぶねーとなった。 訳者による30ページを超える解説では物語の構造が鮮やかな手技で腑分けされ、一般的な文庫の解説の域にとどまらない読み応えのある評論となっていて大変参考になった。




図書館すき焼き@kyoyaku20002026年4月30日読み終わったアフリカ文学の翻訳を初めて読んだ。 キリスト教の布教を足掛かりに植民地化を進める白人のせいで崩れていくアフリカ部族の結束と価値観、それに抗う主人公。 終わり方が呆気なかったけど、十分面白かった。
ロッタ@rotta_yomu2025年5月30日気になるアフリカ文学。わたしの知らない価値観、歴史はいくらだってあって果てしなく、今はそんないろいろを吸収していきたい気持ち。読んだからどうなることでもないけれど、読んだそばから忘れていってしまうしね。それでも僅かに残った何かが積もり積もって、見える世界が変わったら、それは豊かなことではないかと信じてる。
Sanae@sanaemizushima2025年5月14日かつて読んだわたしの中では、これを読んだ後と前とでは世界の見え方が変わったと思う。 奴隷制が始まった頃、アフリカでは何が起きていたのか、ある家族にスポットを当ててストーリーが進んでいく。 昔のイボの人々の世界にあったのであろう風習、生活、キリストが入ってきた時の様子なども垣間見える。


モブ子@toumei09292025年3月11日読み終わったかつて読んだ私にとってこの本のラストはたまらなく恐ろしいもので初読の時から忘れられずにいる。歴史が持つ潜在的な暴力性を感じずにはいられない。




















