
中原メロス
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- 2026年2月21日
アンダーグラウンド村上春樹読み終わった村上春樹による地下鉄サリン事件被害者62人へのインタビューを元に編まれたノンフィクション。 年齢や職業、性格だけでなく、事件当日の経緯、行動、症状、その後の生活への影響までを追っており、「顔のない多くの被害者の一人(ワン・オブ・ゼム)」にしてしまわないという村上春樹の真剣な向き合い方が伝わってくる。 ページ数は多いけど構成の上手さもあって当時を知らない私でも読みやすかった。この事件を風化させないためにも、少しでも多くの人に読んで欲しいと思える一冊だった。村上春樹が苦手な人にも届く作品なのではないかと思う。 - 2026年2月15日
ユダヤ人の歴史鶴見太郎読み終わった移り住んだ先によって待遇や生活様式が異なり、さらには同じ土地の中でも様々な宗派や思想が生まれて分岐していく。これまでひと括りに捉えていたユダヤ人の実態があまりにも多様で複雑であることを知った。 歴史を学ぶ意味として、よく過去の過ちを繰り返さないことがあげられるが、今現在の情勢や抱えている問題が長い歴史の地続きであると知ることも、重要な意義だと感じた。 - 2026年2月7日
- 2026年2月1日
- 2026年1月29日
三体X 観想之宙ワン・チャイ,光吉さくら,大森望,宝樹読み終わったクオリティ高いな~ いつも受け身で本を読んでいる身としてはここまで作品の謎解きができたりifストーリーを生み出せる力に憧れる ただ初っ端から天明にぞっこんなAAという構図が何故だか受け入れられず、結局最後まで没入できなかった。まあ二次創作なので解釈不一致はよくあるということで。 部長から借りて長々と読んできた三体シリーズもこれで終了。 人から借りた本積読しがちだけど、さすがに部長から渡されるとちゃんと読むんだな自分 - 2026年1月25日
タイムスリップ・コンビナート笙野頼子読み終わったマグロと恋愛する夢を見て悩んでいたら誰とも判らぬやつから電話が掛かってくるという意味不明な出だしから始まり、様々なモチーフから現実と幻想が混沌する。そこに回想も入り交じり、ノスタルジーのようなものも浮かび上がる。 海芝浦駅行ってみたい。 以下メモ あとがきに代わる対談について P.173 日本には私小説と呼ばれ、作者自身を赤裸々に描く文学伝統がありますが、私の場合は、「もう一つの世界」を掘り起こす目的で「私」の存在を使うわけです。 P.177 伝統的私小説は書いてはいません。(中略)「私」を深く突き詰めていくうちに、逆説的ですが、突然、現実の限界を超えて幻想の世界へと入り込んでいき、そこから非現実的な作品が出現したのです。 私の作品は常に「私」が中心に据えてありますから。他の人がものを見るのではなく、私自身の視点で語っています。ただ、「本当の自分」や「もうひとつの自分」「もうひとつの現実」に向き合わない、形式だけの私小説には反対です。 - 2026年1月22日
10:04ベン・ラーナー,木原善彦読み終わった良い読後感なのだが自分の理解力の低さゆえに掴みきれない部分も多く残った。特に時間(過去・現在・未来)について描かれていることがなんとなく分かるようで、分からない。好きな文章と併せて理解できなかった(けど理解したい)文章にもたくさん線を引っ張っておいたので、いつか再読したい。 訳者あとがきにもあったけど、様々なテーマや語句が作中にちりばめられていて、それらの周到な反復のリズム感がとても良かった。 好きなシーンも結構ある。生協の労働中でのヌールとの会話、全損美術教会、ドラッグと研修生の介抱、ハリケーンが来るときの恒例行事…などなど。 トピーカ・スクールも気になります。 P.13 美術館でその話題を切り出したのは、ひょっとするとそういう場所だと、互いに向き合うのではなく、目の前のキャンバスを一緒に見るせいで散歩のときみたいに視線が平行になるーーそれは最も親密なやりとりをするときの必要条件だーー 目の前にある文字通りの風景(ビュー)を共同構築しながら、二人で見方(ビュー)を話し合うのだ。 P.72 ある一日の出来事を材料にしてどれだけたくさんの異なる日々を作り上げることができるかを痛感し、決定論よりも可能性を、虚構(フィクション)というユートピアのきらめきを感じた。 P.140 最も不穏で辛い形で自分のアイデンティティーを失うことの中にも、いかに屈折したものとはいえ、来たるべき世界のきらめきが含まれている、と。すべては今と変わらない、ただほんの少し違うだけで。というのも現実から見て、起こったけれども起こらなかった出来事を含め、過去はいつでも引用可能だからだ。 - 2026年1月20日
辺境・近境村上春樹読み終わった笑いあり、哀愁ありの旅行記。めっちゃ面白かった~~!! 30年以上前に描かれた旅行記だから当然今は違う状況や景色になっているんだろうけど、それでも当時の情景がありありと浮かんできて楽しかった。 猛烈に旅がしたくなった。いつかはアメリカ大陸で車を運転してみたいし、安全な範囲でメキシコにも行ってみたいし、ポケットにヘミングウェイの「日はまた昇る」を入れて神戸を歩きたい。
- 2026年1月10日
ストーナージョン・ウィリアムズ,東江一紀読み終わった---------- 「わからないのかね、ストーナー君?まだ自分というものを理解していないのか?きみは教師になるのだよ」 (中略) 「どうしてです?どうして、そんなふうに思われるんです?」 「恋だよ、ストーナー君」興がるような声。「きみは恋をしているのだよ。単純な話だ」 ---------- 本を閉じた後に顔を上げるとフィルターがかかったように世界が変わってみえる時がたまにある。 そうか、本に抱いているこの感情って恋だったのか。 自分がなぜ読書ばかりしてるのか、未だにうまく理由を説明できないけど、恋は理屈じゃないのかも、 - 2025年12月29日
ムーミン谷の彗星 [新版]トーベ・ヤンソン,下村隆一,冨原眞弓,山室静読み終わった竹馬乗るシーンの挿絵、想像以上に竹が長くて可愛い ムーミンっててっきりのんびりほっこり物語なのかと勝手に想像してたけど、本作は過酷な冒険だし途中関係がギスギスすることも多々あったりして意外だった 小さなトロールと大きな洪水を除くと1作目ということもあって、作者の若さのエネルギーなり戦後間もない不安や恐怖が表れていると思うと大切な一作だなと思った - 2025年12月27日
読み終わった川上未映子×頭木弘樹 病室でドストエフスキーが流行った話、どこかで見たことあるなと思ったら江川訳カラマーゾフの解説書かれていた方か。 「病気って隠すか売りにするかしかないんだなあと思いました。このどちらかしか選択肢がなくて、真ん中がないんですよね。」 これは病気だけでなくコンプレックスにも言えるよなあと個人的に思った。 川上未映子氏が引用していたエンデのユーモアに対する考え方が興味深かった。エンデのラスト・トーク、読んでみたい。 坂崎かおる へび 最近、子どもが欲しいという感情が芽生える時が多々あって、でも子どもを持つことに対する漠然とした不安も同時に存在している。その漠然とした不安がこの小説では具体性を持って表現されていて、正直読み進めるのがしんどくもあった。(でも面白くていっき読みした) 例え親子だとしても、誰が悪いとか明確になくとも、最後まで通じ合えず終わってしまうこともある。この小説では最終的に親子の関係がどのように落ち着いたのか、はっきり描かれてはいないが、そこには無関心というものはなく、お互い何かしら思う/思っている、のだと私は考える。 - 2025年12月27日
小さなトロールと大きな洪水 [新版]トーベ・ヤンソン,冨原眞弓読み終わった年末年始にムーミンを全巻読もうと思い立ち、とりあえず1作目。 パパを必死に探すママも、いつでもどこかへ行きたくなってしまうパパも、なんだか切ない。 - 2025年12月25日
青ひげカート・ヴォネガット,浅倉久志読み終わった語り手は第二次世界大戦で片目を失ったもと画家、ラボー・カラベキアン。オスマン・トルコの大虐殺から逃れてアメリカへ移ったアルメニア人を両親に持つ。(…そもそも、アルメニア人の虐殺を本書で初めて知りました。勉強になりました、ありがとうヴォネガットさん) 本作のヒロイン(?)、イエス・キリストよろしくラボーを生き返らせるサーシ・バーマンがすっごい好きだった。ユーモアがあって自分の力で成功を掴みとる強い女性は、やっぱりカッコいいな。 「どうせ、なにがあっても、人間は過去をくりかえす運命。それが生きていることの意味よ。十になるまでそれに気づかない子供は、よほどのまぬけ。」 「文学というのはだな、ラボー、その分子どもに関係した出来事についての部内報にすぎん。"思考"という病気を持った少数の分子をべつにすると、この宇宙のなんにとってもまったく重要性のないものだ」 「地雷を踏んづけてしまった。(中略)あんな手の込んだ装置を設計して地面に埋めたりするのは、男性だけよ。(中略)女はまるっきり役立たずで、想像力がないのよね、ちがう?女の考えることといえば、土の中になにか美しいものか、食べられるものの種を植えることぐらい。」 「どうにもならないんだ、ぼくの魂は、ぼくの肉体がわるいことをしているのを知ってるし、それを恥じている。だが、ぼくの肉体は、しゃにむに、わるいこと、ばかなことをやりつづける」 「だから、自分の好きな人びとがなにかひどいことをやらかすと、ぼくは彼らを脂肉剥ぎして、許すことにしてる」 「さあ、こんどは女性の番だ」 世界恐慌、第二次世界大戦、人種差別と虐殺、その後も続く戦争と、度重なる友人の自殺。 それを経験してもなお、人間への愛が伝わってくる、そんなヴォネガットさんの作品が好きです。 - 2025年12月21日
BOXBOXBOXBOX坂本湾社会に対する閉塞感や息苦しさ 登場人物4人のうち、安だけこれといった人間関係や私生活の描写が無く、結末においても他3人は環境が好転するのに対して安は宅配所で働き続けることになる。 作者自身が最も投影されているのが安だと思うが、あまり感情移入できなくて、自分の共感力が低いのかはたまた社会への不満を抱いていないのか、国内純文学を読み解く力がないのか、なんだか少し寂しくなってしまった…。 - 2025年12月16日
- 2025年12月13日
サンセット・パークポール・オースター,柴田元幸読み終わった「君の父親だよ、親父だよ、とはもう言わず、かならず、百回中百回、もしもしモリス、こちらサイレント・パートナー。そんな父を、どうして恋しく思わずにいられよう?」 ↑かっこいい 私もサイレント・パートナー自称してみたい。 - 2025年12月11日
- 2025年12月7日
- 2025年12月4日
ふしぎなキリスト教大澤真幸,橋爪大三郎読み終わったこれまで聖書入門といった本をいくつか読んでキリスト教を理解したつもりでいたけど、自分もまだ、「日本人らしい宗教に対する偏見や勘違い」を持っていたんだなと当書を通して知ることができた。聖書の物語や信者が記した本だけでなく、こういった社会学的な観点で宗教を語る本も大切だったんですね…。 私でも読めるくらい分かりやすく説明されていたけど、いくつか腑に落ちない点もあったので引き続き学んでいきたい。 - 2025年11月30日
乳と卵川上未映子ふと思い出した母に貸した母と晩酌してたらビールのCMに川上未映子が出てて、有名な人なの?と聞かれたから諸々説明していたら話の流れでこの作品を貸すことになった。 私の母は全くと言っていいほど本を読まないけど、あらすじは大体説明したし、純文学といえど読みやすい方だし、なにより短いので、大丈夫なはず………多分。 親子の話でもあるので、気に入ってくれたら嬉しいなー。 それにしても毎回思うのはライン引きまくった本を人に貸すのってちょっと恥ずかしい。
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