
中原メロス
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- 2026年9月30日
ペネロピアド 女たちのオデュッセイアマーガレット・アトウッド,鴻巣友季子読み終わった「侍女の物語」をずっと積読しているので、初のアトウッド作品だった。 ギリシア神話に限らず全ての古典や歴史に通じることだけど、『オデュッセイア』自体、訳本や語り手によって描かれ方は様々で、視点が変われば登場人物の印象も180度変わり得るもの。原典でぞんざいに扱われていた12人の女中に焦点を当てているのは興味深いことなんだけど、なによりこれが2005年に書かれた作品だということに驚く。これがフェミニズム文学の巨匠か…。 - 2026年9月28日
ホメーロスの オデュッセイア物語 下バーバラ・レオニ・ピカード,高杉一郎読み終わったとても読みやすかった! 少年少女向けの文庫なので生々しいところはカットされてるんだろうな。 ペネロピアド読み終わったら、映画観に行こうと思います。 - 2026年9月28日
ホメーロスの オデュッセイア物語 上バーバラ・レオニ・ピカード,高杉一郎読み終わった - 2026年9月24日
- 2026年9月23日
日はまた昇るアーネスト・ヘミングウェイ,大久保康雄読み終わった「老人と海」を読んで以来、手付かずだったヘミングウェイ。 なぜ今まで読んでいなかったのかと後悔するほど、好きな作品だった。 コーンの姿を見ていても切なくなるが、それ以上に、戦争によって性的不能となったジェイクとブレットの痛々しい関係性が、なぜだか個人的にたまらなく苦しかった。 - 2026年9月23日
読み終わった再読夏はビール三昧だったけど9月ももうすぐ終わりなので、なにか別のお酒を嗜みたい。今年の秋冬はウイスキー三昧にしようと思い、久々に本書を再読。 アイラモルトの飲み比べ、とても贅沢だけどいつかやってみたい。クセが強い順番を挙げていたけど、やはりアードベッグは一番に君臨するんだな。 結びにあった、「酒というのは、それがどんな酒であっても、その産地で飲むのがいちばんうまいような気がする」という一節には強く共感する。料理についても同じことが言えると思っていて、今では東京に行けば世界各国や日本全国の料理・名産が美味しく食べられるけれど、やはりそのものが生まれた土地に赴いて味わうことに意味があるように思える。 P122「人の心の中にしか残らないもの、だからこそ何よりも貴重なものを、旅は僕らに与えてくれる。 そのときには気づかなくても、あとでそれと知ることになるものを。もしそうでなかったら、いったい誰が旅行なんかするだろう?」 - 2026年9月16日
一冊でわかるベトナム史岡田雅志読み終わったベトナム旅行をさらに楽しむために読んだ。 アメリカもそうなんだけど、東南アジア諸国は特に、授業で学ぶ世界史では西洋諸国の植民地化以降の出来事に焦点が置かれ、それ以前の各国の歴史については触れられることが少ない。 ベトナムにも、2500年の歴史があるのだな。 - 2026年9月6日
紙の動物園ケン・リュウ,古沢嘉通気になる - 2026年8月31日
星の時クラリッセ・リスペクトル,福嶋伸洋読み終わった夏の素晴らしき読書体験。 悲惨な少女の物語に美しさを見出してしまう私たち自身の感覚が、作品を通して静かに浮き彫りになる。 その美は少女自身の視点からではなく、教養を身につけた男性の語りによって媒介されることで生み出されている。 その構造に、どうしようもない皮肉が宿っている。 確かにフェミニズム的な問題意識は作品の底にあるけど「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」という見出し文句が的確かどうかは(この作品に限って言えば)正直分からなかった。 - 2026年8月30日
八月の光ウィリアム・フォークナー,黒原敏行読み終わったおばあちゃんにもらった世界文学全集で読んで、補強の意味で黒原訳も買って読んだ。注釈も多く合点がいく部分も多々あり、光文社古典新訳文庫さん様々でした。 内容については、あらすじを読んだ時点で強く惹かれてはいたけど、期待を裏切らないどころか予想以上の面白さだった。 見当違いかもしれないけど、生まれ故郷や血筋に宿命的に縛られるというテーマにはマルケスの『百年の孤独』を想起させられた。 あと、タイトルが好きです。読み終わってからは特に。 今年の夏一番の読書体験でした。 - 2026年8月10日
入門 東南アジア近現代史岩崎育夫読み終わった東南アジア旅行に向けて読んだ。 しかし約10年前に出版された現代史だから、最新の出来事は自分で調べてアップデートしないとな。ミャンマーのクーデターやら、東ティモールのASEAN正式加盟やら、タイの政変やら。 10年で情勢は大きく変わる。 - 2026年8月5日
死ぬまでに行きたい海岸本佐知子読み終わった昔よく聴いてた曲を久々に聴いたりすると、当時住んでいた場所の風景や匂いが浮かび上がってきたりする。 「この世に生きたすべての人の、言語化も記録もされない、本人すら忘れてしまっているような些細な記憶。そういうものが、その人の退場とともに失われてしまうということが、私には苦しくて仕方がない。どこかの誰かがさっき食べたフライドポテトが美味しかったことも、道端で見た花をきれいだと思ったことも、ぜんぶ宇宙のどこかに保存されていてほしい。」 誰かにとっての馴染みの風景や、些細な出来事や、無意識な習慣が、宇宙のどこかに保存されていてほしいなと私も思う。 文庫化にあたってのあとがきにも書いてあったけど、サインの側の富士山が復活していてふふっとなった。
- 2026年7月26日
家庭用安心坑夫/猿の戴冠式小砂川チト読み終わっためちゃ面白かった~ 家庭用安心坑夫、タイトルの語呂がとても好き。 「安心毛布」という心理学用語の「移行対象」をもじったものなのだろうか。 狂気を描いた小説は自分が置き去りにされてしまうことも多いけど、この作品には何故かその狂気へと自然に引き込まれ夢中になってしまった。 - 2026年7月15日
- 2026年7月13日
- 2026年7月13日
- 2026年6月20日
- 2026年6月19日
一九八四年(新訳版)ジョージ・オーウェル,高橋和久読み終わった名作には名作たる所以があるのだなと思った。 特定の政府への批判を超えて、人間の心理に潜む権力への妄執についても書ききっていて怖かった。 トマス・ピンチョンの解説も良かった。 - 2026年6月13日
批評理論入門廣野由美子読み終わった - 2026年6月7日
ノマドジェシカ・ブルーダー,鈴木素子読み終わった映画「ノマドランド」がとても好きなので、もっと詳しく知りたいと思い原作も読んだ。 原作を通して知ったのは、ノマドになる人が必ずしも学歴や教養のない人ばかりではないということ。かつては有名企業に勤めていたり、華やかな経歴を持っている人でさえ、金融危機やディスラプションにより職を失い、車上生活を選択するケースも少なくない。 また、映画では言及されなかったが、ノマドの多くは白人であるという。「不自由な生活」を楽しむには、ある種の特権的地位が必要であるという事実に、アメリカに深く根付いている問題を改めて意識させられる。 さらに、日本の労働法では考えられない、想像を絶するアマゾンの倉庫の労働環境が印象的だった。 「日に二十四キロ歩く」ことを毎日続けるのは、健康な若者ですら相当な負担である。しかし、その労働者の多くは高齢者であり、彼ら・彼女らは言葉通り"身を滅ぼして"働いている。 日本とアメリカでは労働法や社会保障制度などが大きく異なるため、最初はノマドたちの選択に理解ができなかった。 しかし高齢化が急速に進む将来、他人事では済まされない可能性がある。 原作を読み終えて、もう一度映画を観たいと思った。アメリカという超格差社会の中でも、必死に働き、夢を抱き、自力で生き抜く逞しさに感動すると同時に、その逞しさを必要とする社会のあり方についても考えさせられた。
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