こころは遺伝する
56件の記録
だむ@p0se1-d0n2026年9月28日読み終わったトンビが鷹を生むなんて身の回りでは 聞いた覚えがないしカエルの子はカエル というのがやはり実感で「親ガチャ」な んて言葉を一時耳にしてはそう世間から ずれているわけでもなさそうだとの自覚 はあった。 要は生まれか育ちか、つまりヒトの本性 を決定するのは遺伝なのか、環境なのか という問題について、私としては遺伝に 大きく傾いていたのだが、この問題に ついてはかつて遺伝を主張することが 優生思想や人種差別などを正当化する ものだとして激しい論争の的となってき た不幸な歴史がある。 近年の生命科学の発展、遺伝子研究の 成果がいよいよ無視できないほど大きく なるに伴い漸く冷静に議論できる状況 が整ってきたようだ。 著者の立場は明確で一貫して遺伝の 重要性を力説している。 例えば子供の自分らしさについて、 「系統的かつ大きな個人差を生み出す 唯一の要因はDNAであり心理的形質の 個人差のおよそ50%は遺伝要因によって 説明される。個人差の残りはランダム な経験によってもたらされるものの、 その影響は長続きしない。」とする。 (無論著者は努力は無駄であるとは言っ てないし親・学校・人生経験の重要性に ついて付言することも忘れていない。) 著者が自己の主張を論証するために記し た証拠部分は専門的でそれを読み解く のは正直私には骨が折れる。 結論に対しては違和感がないため 却ってまどろっこしく思えてしまう けれどもやはり科学者としてここは手を 抜くことはできないのだろう。 原著が出版されたのが2018年。2026年 の今日気になるのはやはりAIとの関係 だ。暴走するAIが人々の遺伝情報に 勝手にアクセスするようになると・・・ なんとかSF小説の世界だけにとどめて おいて欲しいものだ。
ミヤウヂ ヨウ@kameupaupa2026年9月24日読み終わった『ドグラ・マグラ』を読んだあと、たまたま本屋さんで見つけた本書。“遺伝する記憶”が物語の鍵となっている『ドグラ・マグラ』の影響もあり、すぐに購入いたしました。 拝読した感想は、本国イギリスの一般読者の方と同じく「目からウロコ」でした。 人格形成について「恐らくDNAが関与しているのだろう」と感じてはいましたが、まさかここまで微細精細なメカニズムとは思わず、だからこそ多種多様な性格や思考の人々が生まれるのだな、と納得しました。まさに「God in the details.」ですね。 宇宙の成り立ちなどと同様、ここまでくるとある種の芸術性も感じてしまいます。 とはいえ、読む人が読めば「優生志向」や「決定論的」とも取られない内容のため、著者のプロミン先生は何度も何度も根気強く「そうではない」と書かれています。それなのに一部メディアなどはそう解釈しているようですが…… この本を読んだからかもしれませんが、「もしかしてメディアや知識人社会に属する人は心の何処かで優生的な思考をする性質が強い人が多いのかも…?」なんて思ってしまいました。 ただ、この本を手に取られた方の多くは私と同様、「こころは遺伝する」というのを何となくそうだろうと感じられていたのかもしれません。故に、本を読まずにメディアに触れてしまう人が増えると、同じような反発も多く起きてしまうのかなぁ…とも考えました。 そして何より、先生も書かれている通り、科学の進歩から置き去りにされてしまった倫理的な問題は数多くあります。より身近、より具体的に捉えられるようになってきているからこそ、一人ひとりが改めてちゃんと知識を得て、問題と向き合う必要があるのですね。 ちなみに自分に当てはめて考えてみると、元々持っている遺伝形質と反する道を選択してしまったせいで、身体が限界を迎えたのかなぁと反省しました。面倒くさがりなところと、痛みに鈍いところ、そして変に諦めが良いところが、悪いかたちで発現してしまったのですね。 これまで何冊か自己啓発本を読んで参りましたが、最も「自分の声に耳を傾けよう」というのが響いた本でした。
ミヤウヂ ヨウ@kameupaupa2026年9月9日読み始めた夢野久作の『ドグラ・マグラ』を読んだ後ということもあり、本屋さんでタイトルを目にした瞬間、ハッと静かに息を呑みました。 決定論などとも関わるのかもしれませんが、薄々気づいているとしても、環境という“自分で変えられるかもしれない”影響が大きいと思いたいですよね。 今の辛さは環境のせいで、環境が変われば自分もきっと変われるーー でも、そういう環境を選択したのは自分の遺伝子が関係しているのだよと言われたら、私はドキッとしてしまいます。 図星だからなのか、恐怖からなのか……心して拝読させていただきます。
doji@doji_asgp2026年8月24日読み終わった著者はかなり慎重にことばを選びながら、遺伝は運命ではなく傾向であり、あくまで可能性の話であるとしている。それでも、これまで語られていたよりもはるかに後天的な影響というものは少なくて、人間は年齢を重ねれば重ねるほど遺伝的な影響からは逃れられないことがほとんどだと、なかば断定もしている。そして、できればそれをポジティブに捉え、子育てや人生の道筋を考えることに役立ててほしいと。 著者は自らを楽観的であるとした上で、太りやすい体質についても包み隠さず書いているけれど、やっぱりここで明らかにしてしまった事実を受け入れたくない人は多いだろうなと思う。そう、わりと明確に「事実」だとされてしまっている遺伝の影響が、たとえば本人がもっとも憂いているものであり、生きづらさに直結してしまっていて、なかなか抜け出せない類のものだとしたら、だったら援助を受ければいい、だけではなかなかのみ込めないだろうなとも思う。もちろん、がんなどの命に関わる遺伝的な疾患もあるのだけれど、20世紀の心理学を通じて、人類は後天性によるポジティブなナラティブを構築してきたことに、逆説的に気付かされる本だと思った。


つる@NoveltySeekingO2026年6月9日読んでる訳者あとがきより。↓ 「遺伝を認めつつ、それを差別の正当化に結びつけないという知的成熟が不可欠である。遺伝を否定することが「良識」だった時代は終わったのだ。(p. 322)」
ツグミ@uptoyou2026年4月29日読んでるこれから読みます 自分の性格が昔から大嫌いでした。今年子どもが産まれるのですが、将来、我が子に自分の気質が遺伝していることに冷静に向き合えない予感がするので、今のうちから耐性をつけたいと思います。
- masarumilano@masarumilano2026年4月13日読み終わった読んでいて痛切に感じたのが、遺伝による向き不向き(相性?)は無視できない、ということです。 これを元にして色々な学問や仕事の常識が書き換えられていくのかなぁとも考えました。 そして、なんでも努力で解決、という聞こえの良い物語は今後通じなくなってくるのかなぁと。 非合理な努力はすぐにやめるべきですが、弁の立つ子供が「努力できないのは親の遺伝。文句を言うなら親に言って」と開き直らないか心配です。 社会の縮図である学校だって建前が必要ですから。
ほげっこー@hoagecko2026年3月18日読みたい行動遺伝学の世界的権威の著者の集大成的著作、と出版社がHPで文句を書いている本書 「環境か遺伝か」論争はかねてから気になっていたところなので、これで入門してみたいところ




































