ゴリラ裁判の日

25件の記録
- にこまま@nicomum_reads2025年9月24日読み終わった図書館で借りた難しいテーマを扱っていながら、すっと物語に入り込むことができた。独特な設定に驚かされたが、ただの不思議な話ではなく、フィクションでありながらも現実と地続きの問題を描いているように思う。読みやすさの中に、驚きと発見、考えるきっかけが詰まった作品だった。 【ここからネタバレ】 最も印象に残ったのは、ゴリラのローズの苦悩の場面。本来ゴリラの世界では一夫多妻が普通であるのに、ローズはそれに耐えられず苦しむ。 「言葉を持ってしまったからか…生存本能よりも、個体としての感情を優先するようになってしまったのかもしれない。」 言葉を持つことで生じる心の重さや、動物と人間の境界線について深く考えさせられる場面だった。
- よもぎ@bame2025年8月1日読み終わった借りてきたまず、設定が面白い。 言語を習得できるゴリラがいることは昔、国語の教科書で読んだ記憶がある。 それならば、 思考することのできるゴリラは? 機械により、声を獲得するゴリラは? 家族のことを愛するゴリラは? 愛する夫の尊厳を守るために裁判をおこすゴリラは? 題名にある裁判シーンは少なめ。 主役のゴリラがなんだかいいやつで、愛らしい。 あと、すごく賢い。
- 夏しい子@natusiiko2025年3月7日かつて読んだ面白かった。 ローズの頭の良さが心地よいぐらいだった。 「裁判」とついているけど、裁判のシーンは少なめ。 けれど全体的に楽しめた。 嫌なシーンや不快なシーンはあまりないので、安心して読める。
- はぐらうり@hagurauri-books2024年2月28日読み終わったメフィスト賞。なんとも不思議な設定。冒頭が裁判だったので、これがメインかと思ったが、後半が肝だった。面白かった。デビュー作のようなので今後読んでいきたいが、まったく違う作品になるのかな。