主人公がミイラで、現世に復活して、自分を殺した犯人や消えた王のミイラの謎解きして、とどう考えてもおかしな話だらけなのにさして違和感なく読めるのは作者の文章力から来るものだろう。 変なもの読み始めたと思ったら非常に良い意味で裏切られた感じ。

第22回「このミステリーがすごい！」大賞。 読み始めた時は「古代エジプトかぁ…」と、本を閉じようと思いました。 でも、せっかくだから「もう少し」「もう少し」と、少しずつ読み進めている内に、先が気になって、気づいたら後半は一気読みしていました。 最後の最後に「そうだったのぉ？」と驚きました！ 大賞の選評にもあるように「古代エジプトと聞いて“興味ないかも”と思った私でも「面白かった〜」と言える内容でした。

★3