アンデル9

26件の記録
田村@tamura18542026年9月13日読み終わった「伊勢へ」の、映画を観に行ったけれど、その2時間寝てしまって、しかし起きたら確かに2時間映画を観ている人がいる世界ではある、みたいな記述がよかった。預かり知らないところでも世界は進んでいる、BeforeAfter的な。 「喪主喪主」も退廃的っていうのかな、危うい雰囲気がよかった。
DN/HP@DN_HP2026年9月13日「それで、むしろ俺にとっての新しい世界は、時間のなかにあるんじゃないかと考えるに至った。時間というのは、絶えず流れて過ぎ去っていき、戻ることのないものだけれども、一方で時間というのは時のあいだと書くように、ある時からある時までのひと連なりの幅として、切り出すように捉えられるものでもある。東京から浜松まで距離にしておよそ二五〇キロ。新幹線で移動すれば二時間弱くらい。この物理的な距離を伸ばしたり縮めたりすることは俺にはできないが、移動にかかる時間を延ばすことならできる。」 ——滝口悠生「伊勢へ」 この感じわかる、というとちょっと違うんだけど、わたしが徒歩移動を好んでするのにもこういった意味もあるような気がしないでもない。移動にかかる時間を伸ばすことは(わたしにとっては)思索の時間が伸びるということでもあって、それで新しい世界に辿り着けるかどうかはわからないけれど、新しい自分になる、少なくともそのきっかけぐらいは掴めることがないこともない。まあ元々はダイエットのためによく歩くようになったんだけど、と考えてみると、それもまた新しい自分に変化するための行為だったりもして。などと日中に歩きながら読んでいた滝口悠生さんの短編を食後にひっくり返りながら読み返して考えている。


DN/HP@DN_HP2026年9月13日昼過ぎに歩いて向かった図書館には目当ての文芸誌が置いていなかったから、川を渡った先にあるデパートの本屋でまた別の文芸誌を買う。どちらも読みたかったのは滝口悠生さんの小説で、買った文芸誌に載っているのは「異世界転生」を共通テーマに、複数の作家が競作するシリーズで書かれた「伊勢へ」という一編。帰り道というには遠回り過ぎる道筋を歩きながら、何度かコンビニでコーヒーを買って、幾つかの公園のベンチに腰掛けながら、数頁ずつ読み進めていく。失恋をきっかけに会社を辞めた先輩と長い時間をかける列車の旅に出る「僕」の記憶と思いと夢と思索。 「二十年前に思い描いた二十年後ときっと同じではない二十年後を生きながら、そのひとは二十年前をどんなふうに思うだろうか。間違っていたと思うか、やり直したいと思うか。そうだとして、やり直したりすることなんかもちろんできない。ただ、いまとは違う場所に至る道筋を一日一日、一年一年、間違えないようにたどるもうひとつのありえた人生、いまこことはべつの世界を生きる自分を、空想的にたどり直すことしかできない。」 歩きながら二十年前を思い、そのとき思い描いていた二十年後を思い、それとは同じではない今を思う。当然、間違っていたと思うし、やり直したいとも思う。ああ、とため息をついてから「間違えなかった」二十年を生きた自分を空想的にたどり直す。でも、そうやってたどり直した二十年後には「間違えなかった」とたしかに思えるのだろうか。きっとそんなことはなくて、人生は振り返ればいつも間違っている、多分。 そのなくなることのない幾つもの間違いを思い、やり直すことは出来なくとも、出来るだけ間違えないように生きていく。でも多分また間違えちゃうけれど、そこでまたこんなことを思うのが人生か、とそんなところに思い至る。長めの時間をかけた読書と散歩は「別の世界」いくことも別の自分に「転生」することもなかったし、思い至ったところもありきたりな気もするけれど、それは歩き読んだことによるたしかな「変化」でもあって、と思い込んでみれば、その新しく「変化」した自分も愛おしく思えなくもないのだった。 そんな思いに至ると同時に辿り着いていた大好きな古本屋さんで、これも大好きな安岡章太郎さんの文庫本を一冊買う。そんなこんなで、やっぱり今日もOKだったなと思う。色々とたくさん間違えながらもそんな日を積み重ねていくのが人生なわけだ。と最後にまた大袈裟になったけれど、そんなこともいいたい気分な帰路。 そういえばこの前また別の文芸誌に感想を書いたときに入力した「好きな作家」は滝口悠生さんと安岡章太郎さんで、好きな作家の短編を読んで好きな作家の文庫本が買えたなら、やっぱりその日は全部OKでしょ。もしかしたら今日は「間違えなかった」一日かもしれない。きっとそうだ、とこれもまた思い込んでおくことにする。 ---- 勝手に失恋し会社を辞めて列車の旅にでる「濱地さん」に「窓目くん」の面影をみて、懐かしい友人に再会したような愛おしさも勝手に覚えたりもしている。

阿部義彦@xtc1961ymo2026年9月12日読み終わったたまに載る、二人の往復書簡が凄く楽しみです。今回のもお二人の勧めてる小説どっちも読んでたので何倍も、ふふーん感が有りました。そして何よりも手書きのまま、なのが私みたいな手書き文字が当たり前だった世代には凄く刺さります。筆跡で解る情報量はかなりのものが有ります。あと今回の滝口悠生さんの短編、初めての作家さんでしたが、正直何処が良いのか、自分には合わなかった。





chroju@chroju2026年9月12日買った読み始めた@ ジュンク堂書店 立川髙島屋店300円…! 薄いとは言え安い。特に目的なくふらっと本屋に入って、文庫や単行本で目星いのがなかったけど何か読みたいなぁというときに、1000円切る文芸誌ってのはすごくありがたいなって最近気付いた。






























