群像 2025年 6月号

24件の記録
- すべての本読み読み委員会@nadare2025年7月6日読み終わった✔︎駒田隼也『鳥の夢の場合』読了。受賞の言葉に、「物語はフィクションですが、嘘がないようにしました」という一文がある。「現実にはないけど、嘘ではないという状況をみなさんはどう考えますか」と続く。私は、希望だと思います。そしてそう思わせてくれる作品だったとも思う。 「成音が本当に子供が欲しいって言ってるんなら、その子供はもう、居るようなもんやで。そういうつもりで考えなあかんよ。」p.153 真っ直ぐに、打ち上がるように気持ちがいい。よくぞ言ってくれた。
- 鳥澤光@hikari4132025年6月25日読む本読んだ本2025「乗代雄介の10年」目当て。 短篇「ボートハウス」、大西巨人のミステリや青山真治の映画「レイクサイド マーダーケース」を思い出しながら読んだ。この笑いの種類(好き)、初期の小島信夫にもつうじるものがあると思うんだけど、「新感覚派を追って新しい書き方を」という作者の言葉もあったので「感覚」についてもうちょっと知りたくなる。というわけで稲垣足穂とか久しぶりに読みたいね。
- オケタニ@oketani8872025年5月21日・小川哲の連載最終回 ・小説の面白さは、もともと表現しようと思っていた「ある人間の認知」の質と、それを圧縮する技術の掛け算。何を書くべきかが認知、どう書くべきかは技術。 ・何を圧縮したか、どう圧縮したか、があらゆる表現活動の質を左右する。 ・人が芸術に感動するのは、圧縮された作品を解凍して、根本に存在したはずの「ある人間の認知」を受容するから。 ・認知の先には世界が広がる。AIにはそのどちらもない。未来は違うかもしれないが、解凍するのは現実世界を生きてきた人間。