海と旅と文と

21件の記録
may-u@yatsu-books2025年10月31日読み終わった@ 自宅上林暁氏の本はこれで5冊。夏葉社さん刊行で初めて読んだ作家だけど、私小説が好きなので、こういう作家たちの本が再版されるのはうれしい。 今回は小説だけでなく、交流のあった人たちの文章は取り分け味わい深く楽しめた。








Lusna@Estrella2025年10月23日読み終わった夏葉社の装丁も中の写真も美しい。「秀才」の友情、「マヅルカ」のレコードをお尻で聴いていた赤ん坊が愛おしい。関口良雄の訪問記が「昔日の客」と重なる。









彼らは読みつづけた@findareading2025年10月4日読み終わった*読書で見つけた「読書(する人)」* 《作者の分身とおぼしき主人公の日常生活は格別どうということはない。それでいて読めば不思議に心がなごむのである。慰めも得られた。なぜだろうと考えることを私はしなかった。上林さんの文章が私に与える平和で充分だった。「夏暦」を読み終えて、暮れ方の町へ出たとき、家並も店の明りも妙にしみじみと目に映った。いつもは三冊ばかり図書館で読み上げなければ物足りない気がするのだったが、その日は「夏暦」の短篇群を一作ずつゆっくりと目を通した。合間に本を伏せて図書館の庭を散歩した。閲覧室には私の他には学生が一人か二人しかいなかった。ページを繰る音が聞えるほどの静かさだった。もうあのように理想的な環境で、本を読む機会は訪れないだろう。》 — 野呂邦暢著「上林さんを訪ねる」(上林曉著/山本善行編『上林曉の本 海と旅と文と』2025年3月、夏葉社)






























