四つの署名

11件の記録
- しろみ@shiro-mi_kiroku2025年5月26日読み終わった2025年5冊目。 名作を読まずしてミステリ好きを語ってよいのか…という気持ちから、ついに海外ミステリにも手を広げた昨年。 今回は、ホームズシリーズ2作目となる四つの署名を読了しました。 1作目の緋色の研究よりもテンポが良く、かつ構成もわかりやすく感じたため、緋色の研究で挫折した方がいたらぜひこちらを勧めたいと個人的には思いました。 1作目でだいぶホームズの人間味ある姿に「ホームズってこんな感じなんだ!?」と驚いたのを覚えているけれど、今作では陰な一面が垣間見えたり、スマートでかっこいい一面を見せてきたり、ホームズという人間に一層興味が湧いたし、世界中に熱狂的なファンがいる理由もわかるなあと。 それに、いろんな分野と絡み合い多様なミステリが生まれてトリックも複雑に進化し続ける現代において、書かれてから100年以上経っていてもなお純粋におもしろいと思わせるエンターテイメント性が名作と言われる所以だと実感しています。 今まで触れてきたミステリは、主人公を取り巻く登場人物が概ね出揃った上で散りばめられた手がかりを元に、主人公と一緒になって犯人を探していく感じが多かったけど、ホームズシリーズは、ホームズとワトスン君の掛け合いを通した解決劇を楽しませてもらう感じで、違ったミステリ体験を得ている気がしました。 最後に忘れてはいけないのは、コナンフリークとして心に刻んだ名言。本家ホームズシリーズで目にするとやっぱり心が震えます。