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Marua
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@imasa_arumin
本とコーヒー
  • 2025年7月3日
    帰れない探偵
    帰れない探偵
    読み進めるうちに、舞台はどこかと考えるのはもはやどうでもよくなっていった。任務によって変わるし、「これはあの国だろうか」と推測しても、国によっては体制自体が変わっているらしいので、どこかという問いはあまり意味をなさない。 不思議な小説だった。主人公の言っていることがよくわかると思う瞬間が何度もありつつ、よくわからなくなったり、揺さぶられながら読み進める感じだ。どこか懐かしい思いが蘇ったりして、何がそう作用しているのか掴めないまま読み終わった。音楽?昔の友人との思い出?少し寝かせてから再読したい。
  • 2025年7月2日
    「もうろく帖」後篇
    先日京都の恵文社一乗寺店に行った。編集グループSUREの本が並べられた小さなテーブルがあり、小躍りした。本書は数冊購入したうちの1冊。 引用 2009年4月10日  嘘を言わずに自分の実感を書けば、今日は妻とすごすよい日。息子に会えるよい日。自分が生きているよい日。
  • 2025年6月28日
    帰れない探偵
    帰れない探偵
    記憶の曖昧さ、時空の歪み、音楽に持っていかれる世界、短篇でもこれだけ詰め込めるのだなあ。 それにしても、どこの国が舞台なのだろう。なんとなく神戸を思い浮かべたが、ほぼ知らない土地だ。フェリーに乗るのに一度寄ったことがある。でも「地震がない国」だから、日本ではない。依頼人は全員仮名で登場するが、どうやら数字のつく名前が続くようだ。
  • 2025年6月26日
    帰れない探偵
    帰れない探偵
    購入@ジュンク堂 どっしりした装丁がかっこいい。「帰れない探偵 急な坂の街で」、初出は『MONKEY vol.20』だったというのは、柴田元幸が『MONKEY』最新号のあとがきに書いていた。 本書はまだ一篇しか読んでないけど、柴崎友香ほんと好きだわ。
  • 2025年6月20日
    MONKEY vol. 36 特集 オーイン・マクナミーという謎
    MONKEY vol. 36 特集 オーイン・マクナミーという謎
    購入@三省堂書店 『MONKEY』に手がのびるのは絵がいいからというのも大きい。アートワークに力を入れているのがわかる。平松 麻とか今井 麗など起用のたびに喝采してきたが、今号の津田周平の絵も色合いが好みで今の気分にぴったり。さて読む。
  • 2025年6月18日
    須賀敦子の手紙 1975―1997年 友人への55通
    須賀敦子の手紙 1975―1997年 友人への55通
    心の安寧を求めて、というわけではないが、最近手に取るのはこういう本。須賀敦子が年下の友人夫妻に宛てた手紙や葉書が、実物の写真と共にまとめられている。凛とした随筆の文章から思い描く須賀敦子とはまた違った、彼女の別の面が見えてくる。
  • 2025年6月13日
    また旅2
    また旅2
    著者の本に親しみを覚えるのは、『暮しの手帖』の連載をよく読むからかもしれない。もっと遡れば、著作のあちこちに『クウネル』に似た雰囲気が醸しだされている気がするからか。いずれにせよ、頭が沸騰するようなニュースばかりで気が滅入る昨今、こういう本を読むと束の間ほっとする。
  • 2025年6月8日
    ロシア文学を学びにアメリカへ?
    長老ロシア文学者が通訳に「君はすごいねえ。バイリンガルだねえ」と言った、という話が紹介されていた。通訳は一言「はい、そうです」と答え、その文学者は「いたく憤慨」したそうである。酒を読みながら本書の著者に彼が力説したところによると、バイリンガルは最高の褒め言葉、褒めてやったのにあの返答はないじゃないか、ということらしい。でも、通訳が「すごいねえ、バイリンガルだねえ」と言われたら「この人何言ってんだ?」と感じるのが一般的な反応だろう。
  • 2025年6月6日
    ロシア文学を学びにアメリカへ?
    こちらで感想を読んでおもしろそうだと思い、早速購入。おもしろい!以前『屋根の上のバイリンガル』という題名で出てたことも知らなかった。いい本を紹介してもらいました。
  • 2025年6月4日
    キャスリーンとフランク
    キャスリーンとフランク
    訳者あとがきにこうある。 「わたしがこの本と出会ったのは、夫があるとき、おなじ本を何回もくりかえし読んでいるのに気づいたことがきっかけだった。何回めか尋ねてみると、返事は、「……四回めかな」だった。そんなにおもしろい本なら読んでみたい。(中略)これは、読んで終わるのではなく、日本語に移してみたいと強く思うようになった」
  • 2025年6月3日
    敗北力 Later Works 【増補版】
    この本を繰っていると、次々と読みたい本が出てくる。クリストファー・イシャウッドの『キャスリーンとフランク』も再読してみようと思う。 イシャウッドの父は「塹壕の中で編み物をしている陸軍大佐」だったっけ?覚えていない。その父が母に宛てた手紙の中で「息子を軍人にする必要はない」と書いていたんだっけ?これも覚えていない。この作品の肝のひとつだったんじゃないか、たぶん。 編集グループSURE発行の『在日コリアン翻訳者の群像』もすごくおもしろかったのだった。この編集グループの他の本も読んでみたい。
  • 2025年6月2日
    敗北力 Later Works 【増補版】
    購入@Title 鶴見俊輔はよく母親のことを書いているが、この本でも何ヶ所かで言及している。 つらいのが、どんな仕打ちをされても母親のことが大好きで、苦しみながらも「愛情からくるもの」と捉えていたし、最後までそう思っていたところ。 そして晩年まで「自分は悪人」という思いを持ち続けたと書いている。お姉さん(鶴見和子)がかなり間に入ってくれたらしいが、一生抱える心の傷を負ったのだ。
  • 2025年5月21日
    みえないもの
    みえないもの
    2025年4月購入 @Book 1st 彼女の文章を読むと、日本語を使ってこういう風に表現できるんだ、と感じ入る。でも違う、日本語の使い方じゃない。何語であっても、その人から出てくるものはその人のものの見方を通してだから。前作に引き続き、娘さんの言葉がいい。
  • 2025年5月19日
    地上で僕らはつかの間きらめく
    地上で僕らはつかの間きらめく
    ベトナム料理店で料理を待っている間に読んだ。店内自分以外はベトナム人だった(客もスタッフも)。オーシャン・ヴオンはベトナム出身の作家だけど、英語で書いている。とは言え、今のところの内容は母や祖母の回想なので、なんとなく周囲がリンクしていた。前日読み始めたのがバッグに入っていて、たまたま知人に教えてもらった店を思い出してそうなった。あっちこっち飛んで、かなり好きなタイプの文章。
  • 2025年5月15日
    随風 (01)
    随風 (01)
    寄稿者の一人、岸波 龍という名前に見覚えがあったのは、twililightでたまたま見つけた絵本の作者だったからだ。本誌では、自身がファシリテーターをつとめた『富士日記』のオンライン読書会のことを書いている。双子のライオン堂で開催されたそうだ。行こうと思いつつまだ行ったことのない書店、これをきっかけに行ってみようか。
  • 2025年5月12日
    富士日記(上)
    富士日記(上)
    週末は予定をほぼキャンセルして家にいた。疲れている時は無理して出かけないのに限る。低空飛行の時でも読めるのは武田百合子の文章だ。今回は外川さん(石垣工事をお願いした石屋の人)の話を。
  • 2025年5月9日
    雨雲の集まるとき
    雨雲の集まるとき
    雨雲出版の通販で購入 おもしろくてあっという間に読み進めそうだから、ちょっと立ち止まる。まさしく、と思ったある老人の言葉。「この世界には、善人と悪人の両方がいる。どちらも自分の信念に従って生きている」アパルトヘイト時代の南アフリカから隣国ボツワナに亡命した青年が主人公。
  • 2025年5月8日
    土に書いた言葉
    土に書いた言葉
    図書館から借りてきた。 吉野せいは1899年福島の小名浜生まれ。夫が亡くなった後、70歳を過ぎて書き始めた。本書はアンソロジーで、『洟をたらした神』所収のものがいくつも入っている。
  • 2025年5月7日
    戒厳
    戒厳
    ほぼ読了。1979年から1980年初頭にかけてソウルに住んでいた人でなくては書けなかっただろう詳細な記録。当時の街の様子や人々の考えなど、小説の体をとっているが、貴重な記録だ。本書を読むと、昨年12月に非常戒厳が宣言された後、あれほど多くの韓国の人たちが直ちに行動し政権に立ち向かったことが理解できるような気がする。
  • 2025年5月6日
    戒厳
    戒厳
    2025年3月購入 @ポポタム 昨日ようやく『ソウルの春』を観た。未読の本書を思い出し、本棚からひっぱり出してきた。四方田犬彦の半自伝的小説。大学卒業後、ニューヨークへ行き映画の勉強をするつもりだったのに、1979年2月卒論提出を祝っていた飲み屋で、韓国で日本語教師として赴任する話に乗ってしまう。さて、どうなるのか。
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