雨雲の集まるとき

14件の記録
- 読書日和@miou-books2025年8月26日読み終わった訳者・横山仁美さんが、この一冊を世に出すために出版社を立ち上げたと知って...「誰かの人生をそこまで動かす本を自分も読みたい」と思い、購入。旅先の釜山でじっくり読みました。 読む前には、以前出版された別冊の第1章の再読、刊行記念展への訪問、文学ラジオの配備を聴くなど予習も。いろいろなことが良いタイミングで動いた、参加できてラッキーでした。 アパルトヘイト時代の南アフリカからボツワナへ越境した主人公マカヤ。亡命先のボツワナにも抑圧する者は存在していたが、それでも新しい出会い友情を得ていく。思慮深く控えめなようで、時にストレートなマカヤ。 素敵な言葉はたくさんあるけれど、 特に、ジョージ・アップルビー=スミスの「まだ、君のために身を危険にさらしておく」という言葉。なかなか言えない言葉でメモ。 そして、序盤でのディノレゴの言葉一一 「この土地のいたるところに神はおられる。それは秘密でも何でもない。人々は争うことも、ましてや敵を殺すこともできない。」 ここには人間の本質に触れる大切な真理があるのでは。この本の書かれた時から半世紀たちアパルトヘイトは終わったけれど、戦争も虐殺も差別も残る現代を振り返って、もう一度かみしめてます。
- にわか読書家@niwakadokushoka2025年6月9日読み終わった@ 自宅去年の文学フリマで見かけて、本が出たら読みたいと思っていた。 初めてアフリカ文学を読んだけど、思いのほか、過酷な中でもあたたかさを感じる物語だった。 付け焼刃でなく根本的な解決を、かつ、短期でできることから始める。 たしかに、どの分野の開発にかかわる人にも必要。
- hina@hina13f2025年5月30日読み終わった@ 一乗寺BOOK APARTMENT「黒人が尊厳を得る前に、六百万人ものアフリカ人が南部アフリカで死ななければならないのか。愛と平和の哲学は、不思議なことに誰が銃を手にしているかを見落としている。」 まなざされる側のまなざしを描いた小説。
- Sanae@sanaemizushima2025年5月22日買った近くの本屋では取り扱いがなくて、どうしようと思っていたら、雨雲出版さんから直接買えることが判明し、早速購入。 特典の往復書簡の一部がついてきたし、お手紙まで! 読む前から胸がいっぱい。読むのが楽しみ。
- Marua@imasa_arumin2025年5月9日雨雲出版の通販で購入 おもしろくてあっという間に読み進めそうだから、ちょっと立ち止まる。まさしく、と思ったある老人の言葉。「この世界には、善人と悪人の両方がいる。どちらも自分の信念に従って生きている」アパルトヘイト時代の南アフリカから隣国ボツワナに亡命した青年が主人公。