

きいこ
@kiikokko
- 2026年4月23日
夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった谷川俊太郎読み終わった詩の嗜み方がわからない。本来ならば物語を読むようにもりもり読み進めるのではなく、綴られた言葉の意味に想いを馳せながら咀嚼していくのだろうが、今の私は言葉に飢えていたので本棚に放置されていたこの詩集を気の向くままに手に取った。 案の定この本にまとめられた詩のひとつも理解できた気はしないが、万物への諦念を感じた。人生ってものも世界ってものも、世の中に存在する森羅万象すべてのものは途方もないな。 美辞麗句を並べ立てるのではなく、あけすけに綴られた言葉たちにどことなく親しみを感じた。いつかまた気が向いたときに読もうと思う。 - 2026年4月21日
ライオンハート恩田陸読み終わった普段は文庫本ばかり読んでいるので久しぶりに単行本を手に取ったが、この本は単行本で読めてよかったと思う。欲を言うならば、ソフトカバーよりもハードカバーのほうがこの本の装丁に合いそうだなと思った。そのくらい重厚な物語だった。 カタカナの人名を覚えるのが苦手なせいで、読み進めるのに結構苦労した。「イヴァンチッツェの思い出」の章はことさら難儀した。なにせ十名弱も新たな登場人物が出てくるのだから。あと、この章には若干のミステリー要素も混ざっていたため、ミステリー作品を読み慣れていないせいで苦労したのもあると思う。 一部の出てくる人物や出来事が現実世界とリンクしていながら、作品自体は壮大なファンタジーであり、どうやったらこのような作品が書けるのだろうと感嘆した。 歴史や世界情勢に疎いせいで、物語序盤を読んでいるときはぼんやりと現実世界と繋がっているんだろうなあと思っていた程度だったが、「春」の章の最後でミレーの名前が出てきたときにようやくそれを確信して、鳥肌の立つ思いがした。自分がいくら美術に疎くても、その画家の名前はさすがに聞いたことがあった。いつか「春」をこの目で見てみたい。 束の間の邂逅しか許されなかった二人がとうとう運命を手に入れた「記憶」の章の感想は、うまく言葉に表すことができない。読んだときは涙が滲んだし、なんと喜ばしいことかと思った。しかし、心のどこかで私は、二人がずっと一瞬の出会いを繰り返して輪廻転生することを望んでいたのかもしれない。二人にとっては迷惑極まりない読者である。 登場人物の多さや人間・血縁関係、時代の前後関係などを理解するために久しぶりに頭をフル回転して挑んだ読書体験になった。十年ほど前にこの本の存在を知って、一度読んでみたいと思ってはいたもののすっかり忘れてしまっていたので、今ようやく読むことができてよかった。おもしろかった。 - 2026年4月21日
- 2026年4月20日
52ヘルツのクジラたち町田そのこ読み終わった私たちはみな、現代社会という大海に漂う52ヘルツのクジラたちなのだと思う。自分の鳴き声は誰にも届かないし、誰かの鳴き声も決して自分の耳には届かない。だけど、もしも聞こえそうになったときは、じっと耳を澄まして精いっぱい聞き取りたいと思った。 ムシのことを「52」と呼ぶことが決まったとき、「せめて『クジラ』のほうがよかったんじゃないか」、「いやでも52ヘルツということに意味があるから『52』でよかったのか」などと悶々としながら読み進めていたので、美晴が命名に突っ込んで、それに対して貴瑚も思い直してくれたところで胸のすく思いがした。 カバー裏の小噺もほほえましくておもしろかった。がんばれ、村中くん。 主人公にどこか自分を重ねて読んでいたので、読了後に元気をもらえた。寂しいときに、眠れない夜に、そっと寄り添ってくれるお守りのような作品だと思った。本棚に残しておきたい。 - 2026年4月19日
ヘルマフロディテの体温小島てるみ気になる - 2026年4月16日
博士の愛した数式小川洋子読み終わったあたたかくて静謐な悲しさに満ちた物語だった。終わりが見えている物語はどうしたってさみしい。 本を読むタイミングなんていつだってよいと思っているが、この本は現役で数学を学んでいるときに読みたかったと心の底から思った。錆びついた脳みそでは、文章を読んだだけで、博士から提示されたオイラーの公式がどれほどの意味を持つのかを真に理解し咀嚼することができなかった。それがたまらなく悔しい。 数学というものから逃げ続けてきたので、全ての数字に名前がついていることなどを知れて、数学とは案外ロマンチックなものなのかもしれないと思えたことに親近感や嬉しさを感じた。解説で「小川さんはこの作品で、数学と文学を結婚させた」と言われていたが、まさにそのようだと感じた。初めて数学をこんなにも身近に感じられる作品だった。 - 2026年4月13日
雪のなまえ村山由佳読み終わった真面目に生活を営んでいく、ただそれだけのことがどれほど尊いことか。 『容疑者Xの献身』を思い出した。 冒頭だけを読むと、問題を抱えた子どもを持つよくある夫婦の対立かと思ったが、まったくもってそのような作品ではなかった。むしろ話が進むにつれ、母と父、父と娘、母と娘がしっかりと対話するシーンがとても丁寧に描写されていて、それがよかった。家庭内でこのように対話ができるというのは、とても素晴らしくて羨ましいことだなと思った。 子どもが子どもとして大切にされ、しかし決して猫可愛がりされるのではなく、一人の人間として尊重される作品が大好きだ。 村山さんの作品を読んだのはこれが初めてだが、言葉選びがみずみずしく豊かでとても好みだった。 - 2026年4月5日
夏物語川上未映子気になる - 2026年3月30日
- 2026年3月22日
ゆきどけ産声翻訳機暮田真名気になる - 2026年3月18日
教養悪口本堀元見気になる - 2026年3月18日
安全に狂う方法赤坂真理気になる - 2026年3月18日
- 2026年3月8日
薬屋のひとりごと 16しのとうこ,日向夏読み終わった - 2026年3月8日
薬屋のひとりごと 15しのとうこ,日向夏読み終わった - 2026年3月8日
薬屋のひとりごと 14しのとうこ,日向夏読み終わった - 2026年3月8日
薬屋のひとりごと 13しのとうこ,日向夏読み終わった - 2026年3月8日
薬屋のひとりごと 12しのとうこ,日向夏読み終わった - 2026年3月8日
薬屋のひとりごと 11しのとうこ,日向夏読み終わった - 2026年3月8日
薬屋のひとりごと 10しのとうこ,日向夏読み終わった
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