木一
@koob
- 2026年5月26日
読み終わった哲学の知識がまるでない自分にとっては難しい所もあり途中で挫折しかけたが、全ての章が伏線回収のように繋がっているので「あとがき」に辿り着いた時には読んでよかった〜という気持ちでいっぱいになる本だった。 スマホに依存する心境が解かれていくところも(身に覚えがあるのもあり)面白かったが、サブタイトルにある「失われた孤独」が主題なのでは?と思うほどに「孤独」と「寂しさ」についての話が興味深かった。 自分が今まで感じていた「寂しさ」が急に形になって現れたと思うくらい、「寂しさ」への解像度が上がった。振り回されるほどの「寂しさ」に苛まれているとき、他者を強く必要としているようで、実はそうではなかったのだ。 スマホで即時的な楽しさに浸かってしまう人だけではなく、ふとした時にやってくる正体が分からない「寂しさ」を抱えている人にも発見がある本ではないだろうか。 本文でも度々書かれていたが、「孤独」は「寂しさ」に転じる可能性がある所も肝に銘じておきたい。 - 2026年5月18日
- 2026年5月4日
365麻生要一郎読み終わったずっと美味しそうなご飯の写真と文章が続くので、外食の日はここで、これを食べた。と書いてあるだけでもはや反射的に美味しそう、行ってみたいなあという気持ちになる。 文章に書かれていない料理も気になる。スマホみたいに拡大できないから、じっと見て、具材はこれとこれっぽいから、味付けはこんな感じかなあと想像を膨らませる。味わう本。 同じ方が何度か登場するので、後半は写真だけでも、この人は、あの人だ。と分かるようになる。筆者の365日を通して同じ食卓にいた事があるような、不思議な感覚になった。 - 2026年4月24日
うたうおばけくどうれいん読み終わったくどうれいんさんのエッセイを読むのはこれが2冊目。くどうさんのエッセイは、誰かの生活の話を聞きたい、でもSNSを求めてる訳じゃない、そんな時に開きたくなる。 特に名前をつけずにやり過ごした感情を、器に入れてもらったような言葉も多かった。 ご本人も周りの方も大変だったと思うけれど、受験のときのお話がとても好きでした。 - 2026年4月10日
思いがけず利他中島岳志読み終わった冒頭は落語についての引用がベースとなり興味深く読んでいたが、後半に進むにつれて前半の内容を拾いながら「利他」について紐解き、終盤には傍線を引く手が止まらなくなった。 引用している文献の中には、原文を読んでも全く頭に入らないような難しいものも多く、わかりやすく噛み砕いて伝えてくれるのがありがたい。 利他=他者によくすること という認識で、そのことについて話す本だと思って読み始めたが、ここにも驕りや他者を支配しようとする危険な欲望があるとわかった。 利他から繋がって「偶然」「縁」についての話も面白く、最後は励まされるような気持ちで読み終えた。 - 2026年4月5日
きらきらひかる江國香織読み終わったタイトルがぴったりと当てはまるような物語。読んでいる間はよく晴れた晴天の空と、紺色の夜空が交互に頭に浮かんでいた。 睦月と笑子と紺。みんな、柔らかな毛布に包まれているようで、傷ついている。 大事な局面を迎える時でも、どこかカラッとした乾いた空気が流れていて、また読み返したくなるような心地の良い読後感だった。 - 2026年3月28日
生まれた時からアルデンテ平野紗季子読み終わった数ページ呼んでみただけで偏愛と言えるほどの食に対する強い熱意が伝わってきた。面白かったのが、読んでいると「いや、でもさあ、」と反論したくなるような反発心が生まれてきた所。食べることは好きだけれど筆者ほどの情熱はないなあと思いながら読み進めていたのに、自分も知らないうちに食への強めのこだわりが存在していることに、この本を通して気が付いた。それでも、好きなお店が紹介されていると口角が上がるし、共通点みたいなものを見つけると嬉しくなる。両極端の感情に出会える本。 - 2026年3月20日
私とは何かーー「個人」から「分人」へ平野啓一郎読み終わった人は多面体的な生き物=ある人に対して意外性を感じた時、それはその面が今まで「見えていなかった」という認識でいたが、この本を通してより考えが深まった。客観的に捉えられる他者だけではなく、自分でさえも、確かに人によって自分の個性・性格が(わずかな差でも)変わる。日常的に意識して切り替えるものではないと思うが、本書でも述べられているように、困難を感じる環境に立った場合に「(その環境での)分人」に着目して考えを整理するのは有用そうだ。 - 2026年3月13日
一汁一菜でよいという提案土井善晴読み終わった料理について書かれた本だと思って読み始めた。料理がを中心とした話ではあるけれど、日本人の姿勢についても書かれているようで面白かった。 季節の移り変わりに鈍感に過ごすのは楽だけれど、せっかく四季折々色んな食材を楽しめるのだから簡単な一品でも取り入れていきたい。 - 2026年3月8日
- 2025年11月15日
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