蛍たちの祈り
62件の記録
S@YunhO3232025年11月15日読み終わったずっと読みたかったお話をやっと読めました。 正道くん、あんな過去を生きていても周りに隆之さんなどの温かい大人たちもいたこともあってか、お母さんの願い·祈り通りに正しい道を歩いていて凄いなあと思った。 途中の 自分がその苦しみを認めなくなったら、過去の自分は置き去りにされる という言葉は、汝星のごとくの櫂くんの言葉をふと思い出した。 正道くんなどの祈り、自分たちと同じような道を子どもたちが歩みませんようにってとても温かいし、悲しい。 わたしもそんな子どもたちがもし近くにいたら助けてあげるっていうのは烏滸がましいけど、少しでも心の支えになれるような大人になりたいな。





um@__um__g2025年10月27日読み終わった短編集かと思ったけれど、話毎に時間軸が進みながら語り部が変わっていくひと繋ぎのストーリーだった。 親は子を選べないけれど、子も親を選べない。ましてや、親は子を産むか選べるけれど、子は産まれることを選べない。親達がそれぞれの立場で人生で苦しみながらも必死に生活していることは理解できるけれど、親や大人が少しでも子の苦しみに少しでも寄り添えたら…と思わずにはいられない。 理不尽な悪意の中で生きてきたら誰だって歪むだろうに、苦しい中で小さな希望を見つけられて、それをきっかけに正道が前を向けて良かったと思う。蛍みたいな小さな希望の物語。
しま@murmur2025年10月26日読み終わったあまり自分には合わなかった…なぜだろう? 言葉を探している。 20251028 追記 感想が多少まとまったので追記する。 初見の印象は「偽善的なタコピーの原罪」「白々しい」「表面的」といったもので、物語が頭に入らずに滑っていくような感覚を抱いた。 今になって思えば、それは登場人物の感情面の描写が少ない部分が影響しているのではないかと思う。けれど改めて再読してみると、行動の一つ一つに人々の感情があらわれていて、それを想像しながら読み進めると印象が変わって見えた。 ただ、やはり、なんとなく、綺麗にまとまりすぎてるな…という印象は、ある。また時間を置いて、いつか再読したい。 …と、今の時点では自分の中で全体の雰囲気が合わず、心から楽しく読めたかというといまだに不完全燃焼気味ではある。けれど、王道とはいえ「しあわせのかたち」で語られた物語・結末は、とても心を揺さぶった。 小菅が最後に選んだのが紅実子さんで良かった。そこの間にあったものが、本当の愛でよかった。 わたしには、このお話が1番の救いだった。
- mamo@reads_mamo2025年10月9日読み終わった親は親、子は子のそれぞれの生き方がある。でも子どもは圧倒的に弱者なんだよなぁ〜と。頼るものが親しかいないのに恨みが募るほど辛いものはないよね。短編形式の連作になっていて、読みやすかった!





akanbey@akanbey2025年9月25日読み終わった親として、大人としての在り方って難しいのね。 不幸を綺麗事にする人はいるけど、綺麗事にして自分がその苦しみを認めなくなったら、過去の自分は置き去りにされる。不幸や間違いを認めて、他者を慈しもう。



しおり@Kaffee58882025年9月23日読み終わった町田その子さんの新作だ〜!!と飛びつき、購入、そして9月終盤になり読了。 短編集だけど話がつながっていて、言い表すのが難しいのだが命が廻ってる、人生は繋がっているという表現にも見えて良い作品だった。 子供は親を選べない、そういう話はよく聞く。最近のSNSとかを見ると『毒親』という表現がなされていることが多い。確かに子供が子供を育てているような環境下で育った方もいると思うが、割と真っ当に親が子供を育てていても『毒親』という言葉があるせいでそう区分されているのを見るとなんとも言えない気持ちになる。閑話休題。この作品はちゃんと毒親育ちの子供の話だ。ちゃんと、っていうのもおかしな話だが。親だって人だ。だからと言って子供に罪を残すのは違う。愛情と罪は別物、確かにそうだ。「愛してる」から何をしても良いというわけではない。あいしてる、は別に有能な言葉じゃない。もしそれを振りかざしている人がいたら離れたほうがいい。それでも愛されている、という実感を望んでしまうのは仕方ないことだとは思うけれども。そこまで人間は強くない。 愛情、って難しいよなぁと思う。表現の仕方が色々だろうし。でもそれを受け取っている人がどう捉えるか、が一番だと思う。他の人に「かわいそう」だとか「それは愛されてるってことだ」って言われても、本人がどう判断するか、が大切なことだと思う。自分のことは自分で認めてあげないと、他人に依存する人間になってしまう。他人に自分の過去も評価も判断も委ねちゃいけない、とも思う。私のことを知っているのは、私だけだ。 町田さんの作品はふわり、とほのかに光が灯るのが良い。どんな絶望の中でも小さな光を求めてしあわせになろうとする人の姿はどこまでも美しい。素敵な作品でした。 最後に見た光が、しあわせの光ならいいな。







Kioku@noir142025年9月2日読み終わった親を殺したい。そういった環境で育った子どもたちの話。1話の幸恵と隆之の物語から始まり、隆之を囲むように子供たち世代の話へと続いていく。被害者であった子どもが加害者となることで、負のループが出来上がる。家族からの呪縛から解き放たれたいという願いは蛍のように儚い光であるが、物語を読み終えた後には、確かにある光なのだと思えた。

まりりん@mariring_10152025年8月29日読み終わった☆☆☆☆読む手が止まらず 1日で読み終えてしまった。(町田そのこさんあるある) 大きな声で語るというより 日々の暮らしの中で ふっと滲み出てくるような... ほんのちょっと チクッっ刺されるような... いつもそういう寄り添い方をしてくれる一冊







霜@__frostnit2025年8月26日読み終わった親は親なりに人生を背負っているけれど、子どもは親を選べないし、親によってどんなつらい影響を受けるか、わかったもんじゃないから できるだけ良い親でありたいなと(もし子どもを授かるのならね、)できるだけ良い大人でありたいなと、おもった。蛍、夕星。人間ってきれいじゃないね、正しい道を選んで進んでいたよ正道。絶対に大変だっただろうな、子どもにはやっぱり重いものを抱えていて欲しくないなと思ってしまった。隆之も、ほんとうにきっと良いひとだったんだろう。可憐ちゃんのことが私は気になります。今はどうしているかな、。短編集が繋がっているような感じで、惹き込まれながら読むことができた。





mayu@i__am__mayu2025年8月17日読み終わった@ カフェ田舎特有の閉塞感や妊娠した時にだけ生まれる女性の責任が苦しかった『逃亡の夜』が私の中では1番グッと掴まれた。 1番どうしようもない絶望的なお話だったけど、私は1番好きだった。 『神様にお願い』も好きだった。 この作品読んでいる時に、公園で産み落としたニュースを見たけど、どういう背景か分からないけど悲しい。




Ropa@Ropa_282025年8月13日買った読み終わった#読了 蛍たちの祈り/町田そのこ 子供は親を選べないのです。 だから生まれつき不幸のオプション付きで人生を歩まないといけない人もいるのです。 今たまたま『僕のヒーローアカデミア』というアニメを視聴しています。轟焦凍くんというキャラクターが、自身の生い立ちから父親を憎んで、父親から遺伝した能力を使いたくなくて、それを使わない事が父親を否定する事だと信じて戦うんですよね。 その彼に、対戦相手の主人公の緑谷出久くんが叫ぶんです 「君の!!力じゃないか!!!!!」 って。 今日この本を読み終わって このデクくんの台詞が急に甦ってきたんです。 どんな生い立ちも家庭環境も 背負った罪も その人の人生を縛る呪いは断ち切れる 君の!人生じゃないか!! って聞こえました。 手を差し伸べる人がいて、その手に必死にしがみついて人生の奔流に抗う人がいて、少しずつ自分の人生を積み上げていく。 そんな話でした。 許すとか忘れるとか そういう綺麗な話ではないです。 だって許せないし忘れられないでしょう、そんな簡単には。 だけど、 幸せになりたいと願う事も 幸せになるために踏み出すことも 等しく与えられた権利だと思います。 真っ暗闇の中でも 誰もが淡くやさしく光る一筋の光を見つけられますようにという祈りに思えました。







図書委員の歩き方@numo_book2025年8月13日読み始めたたまたま本屋さんでサイン本を発見! 以前他のお話も読んでいたので、こちらも読んでみようと購入。 (サイン本欲しい!というミーハーな気持ちがあるのでなんだか申し訳ないです) 一気に半分ほどよみました。 短編集?と間違えそうになりましたが少しずつ切り取られた物語に、自分の妄想のようなものもついてきて物語の中に綺麗に入り込める作品です。


oto@sakana__books2025年8月8日読み終わった大好きな町田そのこさんの新刊 大垣書店堀川新文化ビルヂング店さんの企画で名前入りのサイン本‼︎ 嬉しすぎる…!家宝にします。 いつかサイン会にも伺えたらいいなあ… 物語の中では親に振り回され傷つけられ苦しみながら生きてきた子どもの姿が描かれていて、憤りと絶望といろんな気持ちが混ざってのしかかってきて苦しかった。 自分自身、決して世間一般でいう"毒親"育ちではないものの、きょうだい児であることやその他いろんなことが積もって、親との関係に悩み苦しんできたところがある。 私を産み育ててくれたことにはもちろん感謝しているけれど、手放しで「ありがとう」「大好き」と言えない自分にずっとコンプレックスを感じてきた。 そんな自分のことをも受け止めてくれる作品だったと思う。 小さな子を持つ親になった今、自分の言動一つ一つが子を作っていると思うと、戒めにもなった。 直視しないようにしていた痛みと向き合わせてくれて、さらに背中を押してくれる町田そのこさんの作品は心の拠り所です。





nica@nica2025年8月2日読み終わった書店で買った本以下ネタバレあり 町田そのこさんは やっぱり 町田そのこさんだな と思った (いい意味で) 幸恵は思いを抱えたまま 亡くなってしまったけど 隆之に出会えて 幸せだなと思った 正道も 隆之に出会えて本当に良かった
月の兎@tofusu2025年7月30日読み終わった町田そのこさんの最新作。 重くて暗めな小説なのに読みやすく、一気読みしてしまった。 自分自身と重なる部分もあって、苦しくなる時もあったけど、救いのある内容でよかった。









































