まやかし
@mayaka_4
- 2026年2月24日
元彼の遺言状新川帆立読み終わった序盤は強烈な主人公が登場したものだと面食らった。しかし後半に行くにつれ、剣持麗子の人間臭さが増していってまんまと虜にされてしまった。 出会っていく女性たちそれぞれに良さを見出して情を移していく麗子という構図が麗子の人間性の根っこの部分を感じさせてくれている。 あと単純にとても読みやすかった!! - 2026年2月16日
PRIZE-プライズー村山由佳読み終わった大人の格好悪さを書くのが上手いと思った。 また、人間はこうも感情に振り回されて、信条が人によって異なるのだから、絶対信頼できる相手なんて仕事の上では存在しないんじゃないか。なにか仕事をこなす上で情はあってもいいけれどそこに欲が絡んだ時点でどこか歪になっていく。 千紘と佳代子の関係も蜜月になればなるほど沈んでいく泥舟を見ているようで苦しかった。 個人的な感想としては、佳代子が自分以外に向ける悪意の描写にどこか他人事だと思えない自分がいて、話の展開以上に心が揺さぶられてしまった。 - 2026年2月13日
禁忌の子山口未桜読み終わった帯の通り、後半の怒涛の展開で止めどきを見失い、最後まで読んでしまった。 ミステリとしても面白かったのだが、 個人的に好きだと思えたのは登場人物の心情にしっかりフィーチャーして人間の危うさや脆さを書いているところ。だからこそ、とても感情移入してしまって「そんなことってないよ」と何度も天を見上げた。「武田くんはいい人」という台詞にここまで唸らされるとは思いもよらなかったし、家族の在り方についてもあらためて考えさせられる作品だった。 - 2026年2月10日
小説野崎まど読み終わった自分もアウトプットが苦手な人間で、作品の感想は言語化の上手な他人の感想を読んで納得するだけ。 いくら本を読んでも文章力が向上した気もしないし、せっかく良い作品を読めたのにそれを真に自分の中に取り込めてはいないって虚しくなることが多かった。 だから、外崎が小説を読むことそのものに意味があるってことを教えてくれて、自分をまるごと肯定してくれたみたいな充足感が襲ってきて、気付いたら涙を流してた。 より効率的で生産性のあるものが尊ばれる社会で、自分はなんて非生産的なんだろうと悲観していた自分が救われた。 かけがえのない小説です。
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