うみのいろ
@trz-sea
- 2026年6月20日
女の子たち風船爆弾をつくる小林エリカ借りてきた読み終わった「東京宝塚大劇場」と「風船爆弾」という文字に驚いて手に取った本。初めはどう読むのか分かりづらかったけど、これは戦時中を生きたわたしの、わたしたちの物語だった。 特別じゃない、志願したわけじゃない、ただ、あの時代を行き、「無力じゃない」と信じて、そんなこと思わなくてもただあの時代を生きたわたしたちのお話。 そして、時代に翻弄されながらも舞台を捨てなかった少女たちのお話。 被害に遭っても生命を亡くしても名を残すこともない、でも、多くのものが犠牲になり、失い、そして、殺人兵器をつくっていた。自分の意思じゃない、やめることはできなかった、でも自らの手でつくった兵器で人を殺していた。女の子だけど、だから、子どもだけど、だから、戦争をするということは、そうゆうことだ。春が来て桜が咲いて、散る。繰り返した延長線の先にわたしがわたしたちがいる。あの時代を生きた、わたしたちがいる。 - 2026年6月11日
- 2026年6月5日
アカガミ窪美澄借りてきた読み終わった最近出会うことに面倒が勝り、お見合いがあった時代は楽だったのでは?と思っていた私にぴったり、ではないかもだけど、近しい本でついつい手に取った。 少子化が進み続けた先のお話。 読み進めていて実はなんで画期的な制度なのかとのめり込んだほど少子化を止めるにはこれしかないのでは…と感じていた。怒鳴り込んでくるのもただの僻みではと。同じように。 無償で与えられるものには見返りが必要だと誰かが言った言葉がよく沁みた。絶滅危惧種、読み終えて余韻に浸る間で、文中にでてくる言葉の意味が分かる。 人権とは、生きるとは、愛するとは、守られたカゴの中では、作られたものに過ぎないのかもしれない。 - 2026年6月2日
瞳のなかの幸福小手鞠るい借りてきた読み終わった"自分だけの家を買った"という文字で惹かれた。でもこれはもう猫の愛の物語だった。猫というか愛、猫そのものが愛、愛という名の猫。最近よく聞くようになった愛猫家そのもので感服した。気まぐれで小さく、何かをくれるわけじゃないと思っていたが、大きな間違いだったらしい…。贈り物のような存在が、その人自体をも変えていく。あったかいお話だった。 - 2026年5月22日
乱れる海よ小手鞠るい借りてきた読み終わった「生まれてきたからにはこれだと言える仕事があるはずだ」という言葉に惹かれて。作家の視点、記者の視点、そして、仕事をした者の視点。素晴らしい作品に出会えた〜最後に、編集からの言葉で確かに美化されたものではなくなり遠くただ実際に起こった事件として捉えられた。裁判でもあったように、今読むとなぜそこまでしてアラブのために悲惨なことを、と、思うが、最後に掲載されていた遺書から悠々と漂うように真っ直ぐに信じるものが伝わってくる。今の私と同い年、精神と肉体を鍛え上げ、深く深く潜り込み、戻ることはない船に乗った彼を忘れない。 - 2026年5月20日
夏日狂想窪美澄借りてきた読み終わった窪さんの文章がたっぷり読みたくて借りてみた。本当にどっぷりと浸って、こんなにも素晴らしい小説に出会えてよかったなあって思ってる。眩しい「器量よし」な幼きころから激動の時代を生きた人生そのもので、長い長い時をかけたけど、でも足りないくらい濃く、夢に恋に戦争にそして愛に、愛にとにかく満ちていた。息子が亡くなった時、夢を諦めた時、大きな瞬間があっさりと文章で綴られているけれど、なのにそこでしばし止まって情景が浮かぶのがその隙間が好きなのかもしれない。水本のモデルとなった詩人の詩が読みたい、愛し続けた人の文章が読みたい。ああまだ余韻の中にいて、どっぷり浸っているらしい。 あとやはり戦争はしちゃいけない。と強く思う。そしてちゃんと生きよう。夢も叶えて、恋もしよう。 - 2026年5月13日
「女子」という呪い雨宮処凛借りてきた読み終わった女のという性別に生まれたからには読んでみたかった本。 うーん確かに分かる分かる〜と思いながら読み進めフェミニストって気取ってそうって思ってたことも、ある種呪いだったのかとふと気づかされる。 この世界で生きてきたからには、「勝手にリングにあげられ勝手に期待される」に代表される理不尽や生きづらさは逃げられないけど、呪いを解く方法は男女問わず「性別を入れ替えて仮定すること」というのは非常に理にかなっている。諦めるんじゃなくてまずは自分の中だけどフェミニストを始めよう。 - 2026年5月3日
マリエ千早茜借りてきた読み終わった「結婚」がずいぶん身近になる年齢で、つい、読んでみたくなる見出しであり…。 結婚ってしなくてはいけないもの?実際いいもの?その選択を失敗したらどうする?などぐしゃぐしゃになっていたが、「どう生きたいのか」そのものを考えさせてくれたように思う。 かっこいいマキさんも、元夫も、由井くんも、本田さんも、それぞれに模索しながら生きていて、こうみるとどの人生も失敗じゃなくてゴールもないのが当たり前だと気付かされる。形として決めるんじゃなくて、どう在りたいかをもっと考えないといけないんだと感じた。 - 2026年5月3日
いつか月夜寺地はるな借りてきた読み終わった昼便の長距離バスの中で一気に読んだ。 物語の最後の方でもあったけど、本当に長い時間が流れているように感じで、みんなが自分の道を選んで成長していて、でも強制されるでもなくただ一緒に歩いて人生の水溜りみたいなところでゆっくり見つめ直してるようにも感じた。面倒だと思いながらも熊を慈しんでいる有希子さんも、じゃあ付き合ってと言われても答えられなかった實成も、面倒ごとが放っておけない松江さんも。この物語で生きている人たちのように、自分のためじゃなく、でも相手のためでもない、そんな歩き方ができたらいいな。 - 2026年4月30日
- 2026年4月17日
ガーデン千早茜借りてきた読み終わったタイトルの通り緑生い茂るガーデンの装丁がどこか息苦しい不思議な本。ずっと自分のガーデンを聖域のように守っている生き方が、初めは共感もできるように感じた。他者には踏み込ませないラインがあることは私自身も思っていた部分でもあり、それをたっぷり時間かけて、抱えられる物以外を排除し傷つかないようにしたお城でそれでは手に入らないものが多くあることを実感させられるようで、うわああと頭を抱えたくなった。区切って関わること、都合のよい人としか関係を持たないことは生きやすいが、それもまた息苦しいのかもしれない。 - 2026年4月15日
わたしたちに翼はいらない寺地はるな借りてきた読み終わったやはり挑戦心が薄いので見つけた作家さんの本を手に取りがち。 それにしても出会えてよかったなあと思う。 なんてことない学校生活がうまくいかずに憎しみを抱いた経験がある人は読んでみてもいいなあと思う。 私も何度も何度も何度も思ったこいつを先にやってからサヨナラしよう。どこまでも追い詰めてからサヨナラしよう。とそんな形は違えど感じたことのある人たちのお話。「乗り越えて幸せになった」そんなよくあるお話じゃない、そんな加害者のためのお話にはしたくないという言葉にも心の奥深くが共鳴するようだった。そして、これからは依存させなかった強さも新たに持っていきたいと思った。 - 2026年4月7日
- 2026年4月3日
ガラスの海を渡る舟寺地はるな借りてきた読み終わった何でもある程度できるけど、なにか特別になれない妹と、何でも器用にできずに普通になれない兄のぎこちなさと、でも日常に当たり前に存在するそっとした愛おしさにじんわり温かくなった。繊細なガラス細工への心のこめかたとか、はじめは硬くてジャリジャリしてても混じって溶けて整えて、思った通りにはならない人間関係が重なって、ゆっくり時間をかけて、キレイでなくても美しい人生をつくるのだ〜と思うなど。 - 2026年3月28日
- 2026年3月28日
雷と走る千早茜借りてきた読み終わったこれまた綺麗な装丁に惹かれて。まるでその地にいるような、暖かな風に、強い日差しに、犬のしなやかな筋肉まですべてに触れて感じるような素晴らしい文章に惹き込まれる。鮮明すぎる記憶の中の犬と、逆に夢みたいにぼやける現実はまどかそのもので、あれ以上の愛なんてないんだろうな。それでも、博人と生きていくのかな。馬鹿だという言葉がまるで自分に向けられているようで寂しくなる。もちろん「ローデリアンリッジバック」ついて調べちゃうよね。赤茶の瞳の美しい犬だったよ。 - 2026年3月26日
夜空に浮かぶ欠けた月たち窪美澄借りてきた読み終わったメンタルクリニックを中心に広がっていく短編集。今、読むことができてよかったと心から思う。いつでも、誰でも、人はぽっきり心が折れてしまうことがある。でも、人はちゃんと回復していつからでもちゃんと歩み出せる。「まだ始まったばかり」。この物語が心にあるから安心して進める気がしてる。じ〜んとあったかく、そして珈琲が飲みたくなる。今日の仕事の合間に一杯の珈琲を飲もうかな〜 - 2026年3月20日
- 2026年3月19日
眠りの庭千早茜借りてきた読み終わった背表紙に惹かれて。読み始めるとすぐに視点が分からない美しくそれゆえ苦しくなるような見開き。これはゆっくり読もうと取っておいたのを1日時間をかけて、でもあっという間に読み切ってしまった…。 サロメにイヌガン、読み終えた今もぐるぐると考え続ける。共犯者に、はどの罪に対してなんだろう。彼女は宝物を抱えて長い眠りについたのか。耀はどうして飲み込まれなかったのか。彼女は本当に空っぽだったのか。最後にもう一度見開きを読み返し、噛みしめ、さらに、ずっと、大切に、もっと考えを巡らせ続けよう。そして、また時をおいてまた出会いたい忘れられない物語。 - 2026年3月16日
あなたは、誰かの大切な人原田マハ借りてきた読み終わった好きな人の好きな本なので拝読。遠すぎないふと近くにあるような人生をふわりと切り取った短編集で、だからこそ、読んでいるとタイトルの通り「私は誰かの大切な人」だと信じられるし、「あなたを大切にする誰か」だと気付いたり、「すれ違うあなたも誰の大切な人」だとすっと腑に落ちたりした。そして、もっと大切にできるのだと思う。それにしても、最後の物語の大切な場所ルイスバラガンの自邸に私も行ってみたい。
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