向日葵の咲かない夏(新潮文庫)

16件の記録
- おかん@okan2025年4月29日読み終わった絶対にフィクションなのにあり得そう、あり得る、ていうか現実であった話なのかと錯覚してしまうほど、夏のじめっぽさや情景、登場人物の陰鬱さたちが夏休みを映し出してて不気味でもおじけず読み進められた
- amy@note_15812025年3月20日かつて読んだ感想道尾秀介さん、お、おもしろ~! 見えてくる人物像がどんどん変わっていって、物語上で提示される予想される結末もどんどん変わっていって結局のところどうなるんだ、え、これどうなるの!?ってなってわりと本気で”ページをめくるのが止まらない”だった 夏は爽やかな感じだけど、情景描写で夏の湿度が高い感じとか生き物たちの生命力が強くてちょっとおぞましい感じとかも出ていたのがさらにおもしろくしていると思う ジトジトして草木の青い匂いが文章から立ち込めている感じだった
- ne3ui@0227g2024年12月3日読み終わった疑問符を挟む隙を与えないほど平然と登場する不思議な設定、あまりにも闇深い登場人物、なかなか答えの見つからない事件の全貌、この押し寄せる情報量過多話を思い付いた上、広げた風呂敷を畳みながら終盤の驚き要素まで用意する道尾さんの技量に感服。ミステリーにファンタジー要素は要らんと思う派だけれど、それを超越する新しい読書体験だった。噂通り救いはまったくない。岩村先生は野放しで大丈夫なのかしら…。