密やかな結晶 新装版
115件の記録
- ニュートラル@neutral_yeah2026年1月22日読み終わった不思議な世界の構造については全く触れずに、終わった。不思議な世界に生きる人たちの、特性による違いのリアルを描いていた。面白かったが、どう表現すべきか迷う。感想はnoteに書きます。

shiori@shiori_4172026年1月12日読み終わった小川作品といえば、何度も噛み締めたくなる美しい文章の印象が強いけど、この作品では文章を味わうというよりは、物語の構造から何を見出すか考えさせられた(もちろん流れるような文章は健在で、あくまで他の作品と比べて、個人的にそう感じたにすぎないけれど)。 少しずつ色んな物の記憶が失われていく島で、大多数の人と違い“記憶を失わない”ことから、秘密警察により「記憶狩り」に遭う、マイノリティの人々。これはナチスによるユダヤ人迫害をモチーフにしているんだろうな(小川さんによる「アンネの日記」の100分de名著も読んでみたい) ほかにも、下記の点は考察のしがいがありそうだけど、まだどう解釈していいのか持て余している。 ・主人公が執筆している小説では“最初に”「声」が失われ、一方実際の世界では“最後に”失われたのが「声」であったこと ・最終的には、マイノリティであった記憶を持つ者たちが、誰もいなくなった島の光の中に歩き出して行くラストの描写 切ないけれど、後味は暗くない。帯にAmazon Studioで映画化決定とあったので、さまざまな記憶が失われていく様子が、どのように映像化されるのか気になる。 記憶を失うのも、まわりの人が失う記憶を持ち続けるのも、それぞれの辛さがある。 私だったら、どっちを選ぶかな。



バナナカプチーノ@bananacappuccino2026年1月11日読み終わった上質な文章と世界観を存分に堪能したという感じ。架空の世界のお話だけど、どこか現実と地続きのような感じもして怖さも感じたり、小川ワールドに浸った

- 亜希@aki2026年1月7日読み終わった美しい文章で展開されていく、どうしようもなく閉塞していく世界に胸がぎゅっと締めつけられる。大切だったはずのなにかが消滅していくこと、そのひとつひとつの思い出まですべて忘れてしまうこと、そうしてできた空洞のこと。新しいもので溢れかえるいまの時代に生きているのに、どうしてかその空洞が想像できる。流れつづける情報を浴びれば浴びるほど、自分が空っぽになっていくような感覚になるときの空洞と似ている気がする。大切なものがあったことすら忘れていくこの物語と、情報が溢れかえって大切なものを見失う、もしくは見つけることすらできない、いまの時代のこの感覚が似ている気がした。
JMX@soundandfury2026年1月1日かつて読んだ傑作SF文壇の人ではないためその様に評価されきれていないが『1984』や『素晴らしき新世界』に比肩するディストピアものSFのオールタイムベストクラスの傑作。消滅していく世界は息苦しくもあるが皮肉にも何故か美しくもある。 示唆的なラストと今までの展開からは予想できない希望のきらめきに打ちのめされた一冊。大傑作。



つのぶえ@shofar2025年12月31日読み終わった途中、ラストはどうなってしまうのだろうかと思いながら読んでいたが、隠すものが反転する終わりは何故か納得感があった。 消失はその人から奪うというよりも、消失を共に体験できない人からこそ奪うのだと思われた。


- もろこし@morokosiiiiiiii2025年12月30日かつて読んだ読み終わった後、2週間くらい読後感を楽しんでいました。 また改めて読みたい気もするし、読まずにこのまま忘れてしまいたいなという気もする。




さとう@satoshio2025年11月23日読み終わった長旅のお供として読んでいた。消滅していくひとつひとつの事柄の説明をそのまま辞書に載せたいぐらいに素晴らしいかった。 小川洋子さんの作り出す世界にどっぷり浸かってしまって、もう抜け出せないかもしれない。







さとう@satoshio2025年11月23日@ 京都駅弾丸帰省中。読んでいる。 「ただの小さな紙切れかもしれないけれど、この中には奥深いものが写し出されているんだ。光や風や空気や、撮っている人の愛情や喜びや、撮られている人のはにかみや微笑みかね。そういうものはいつまでも心に残しておかなくちゃいけない。そのために写真を撮っているんだからね」







数奇@suuqi2025年10月20日読み終わった「消滅」というスペキュレイティブな設定があまりピンとこなくて個人的に最後までハマりきれなかった。記憶の消滅はあくまで舞台装置として、その中で生きる主人公とR氏の感情の機微を読む作品だというのは分かるのだけれど、どうしても設定のルールが曖昧すぎることが気になってしまう(カレンダーが消えたら春という季節ごと消えるのに他の物質は存在し続けたり、よくわからない)。剥奪に抗う物語であることや、消えずに残り続ける人間の感情というテーマは良くて、主人公が書く作中作の小説や、ラストシーンの儚さは美しくて好きだった。





S@YunhO3232025年8月20日読み終わった初めて小川洋子さんの小説を読んだ。 非現実的なお話で少し読むのに時間が掛かってしまったが、考えさせられた。 もし、今私たちが過ごしている世界でも少しずつ何かが消滅してしまったら…それが私たちの体の一部、そしていつかは私たちが消滅してしまったら、と考えると恐ろしく感じた。 わたし や おじいさん 等の島の殆どの人々がものの消滅と共存しているのだが、洋子さんの『消滅したもの』の表現力というか語彙力には驚いた。 解説にて、 "人間があらゆるものを奪われたとしても、大事な手のひらに握りしめた、他の誰にも見せる必要のない、ひとかけらの結晶があって、それは何者にも奪えない。そういうものが誰にもあるんです。" わたしにとっての結晶ってなんだろう… このお話に出会えてよかった。






とくとく@toke_ito2025年6月14日読み終わった難しかった。 正直、全ての表現が抽象的というか 自分の語彙力や頭では共感できない範疇の物語だった、、 ただ、消えていったものを、表す語彙の豊かさに驚いた。 一見綺麗な空気を纏う話だけど、実際はそんなことがなくもっと現実を見せつけられている気がする。 あと、歪んだ愛情を端々に感じて私は非常に苦手だった。 不快感も結構強かった。 好みは別れる気がする
mooony@mooony2025年4月2日気になる記憶狩りによって消滅が静かにすすむ島の生活。人は何をなくしたのかさえ思い出せない。何かをなくした小説ばかり書いているわたしも、言葉を、自分自身を確実に失っていった。有機物であることの人間の哀しみを澄んだまなざしで見つめ、空無への願望を、美しく危険な情況の中で描く傑作長編。




ありむら@arimuuu02112025年3月20日読み終わったR氏を床下に匿った時、「わたし」には少なからず高揚感があったのではないかと思う。単なる善意ではなく、それは小川洋子特有の「仄暗い歪んだ愛」の一種のようにも思われる。 しかし消滅の虚しさを共有できない2人の関係は近くとも遠く、最後の逆転的な場面は、本当に美しい。 「アンネの日記」を思い出す世界観、静かに進む物語。 「あなたの心を両手にのせて眺めることができたらどんなだろうって、時々想像するんです」


- 玄米@genmai2025年3月7日積ん読崩し@ 絵と本 羊雲そう広くは無い書店の書棚に密やかに3冊、バラバラの棚に忍ばせられていた本書。案の定スタッフさんの激推しだそう。積ん読崩しを誓って帰途につく。人に勧められると読みたくなりますよね。




つのとしっぽ@horn_and_tail2025年3月6日かつて読んだ大切な本当たり前だと思っていたものがある日とつぜん消え去り、あったことすらも忘れて生きてゆく人々とすべてを憶えているひとが暮らす島の話。 友人が勧めてくれた、小川洋子さんが好きになったきっかけの一冊。繰り返し読んでいる大切な本。
- おた@ota2024年10月19日かつて読んだ奪われることを受け入れるのが当たり前になっているとどうなるかという話と解釈。 あることを分かる者が分からない者に対してその価値を分からせようとする行為が、分からない者にとっては暴力的に感じられてしまい、相互理解に至れないというのを感じさせられた。 「わたし」が書く作中作は、奪ってくる相手が見えない作品全体のストーリー(秘密警察はいるが、消滅は「発生する」という消している主体が存在しないという書き方で、現実社会で人々を管理する主体の見えなさ、ロジックの分からなさを表していると思う)に対して、制約を課してくる相手との明確なミクロな関係性を描いている。奪われ、その相手の都合の良いかたちに「染み込んで」しまうと、そこから脱するチャンスがあっても手を伸ばさず、その状態を保全してしまうのが人間。 また作中作については、消滅を受ける「わたし」を表現しているが、途中、「わたし」がR氏をスポイルしていることを表現していると思わせるような展開もあった。R氏を庇護することで、哀れみを抱き、知らず知らずに支配的な力関係を持ってしまう。もちろん最終的には全てを奪われる「わたし」のことを指しており、助けを求めなかった作中作内の「わたし」に対して、R氏が扉を出ていくという表現になっている。 手足が消滅し秘密警察も機能しなくなるというのは、消滅を発生させる社会システムが自己破壊的であることを表現しているか。 途中までは、なんで消滅が起きるのか謎解き的なストーリーを求めてしまっており、不可思議なことが解決されることでのエクスタシーを求めてしまう自分の刺激ジャンキー的な部分に気づいて嫌になった。







































































































