虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ
70件の記録
yt@yt2025年10月29日読み終わった虚言の国から大統領が来た記念に。 「彼は理由もなく嘘をついた。ふざけて嘘をついた。嘘の響きを聞きたくて嘘をついた」(p317) 自由がなくなり、次に慎み深さと品位がなくなった国だ。 そこでは銀行強盗や殺人が気軽に行われて、予測不能のタランティーノ作品みたいだ。 「それが真実でないことを彼はちゃんと知っている」(p606) 誰かが信じてくれるから嘘は生まれる。 その不思議さについてたっぷり浸れました。 「それこそが、この国を再び偉大にするものだ」(p502) こういうまがまがしい奴は信用ならない。








it_shine@it_shine2025年7月9日読み終わった面白かった。途中不安にもなったけれど、小説を読んだという感じがした。虚言、フェイクニュースについての皮肉も物語全体でしていて、よかった。登場人物のカップリングについてはひとこと言いたいけれど。勧善懲悪なんだな、結局、アメリカが好きなのは、という感じ。









it_shine@it_shine2025年7月8日読んでるなんというか、現実の倫理観がぶっ壊されていて、読み進まない。はちゃめちゃなところも楽しめるのならいいのかもしれないけれど、というかはちゃめちゃなところを楽しむべきなのだけど、ノレないというか。 フェイクニュース、虚言症についてどんな決着をつけるのかを楽しみにして最後まで読み切るつもりでいるけれど、何もないかもしれんなと思っている。不安。








it_shine@it_shine2025年7月5日読んでるふざけながら旅をしていく二人とそれを追跡する人たち、される人たち。主人公のつく嘘が物語のキーになるのかな、と思うけれど、どこまでがマジで、どこからが嘘なのかわからん。語り手も嘘なんじゃないかって気もする。 この小説はきっとフェイクニュースへの皮肉なのだと思うけど、どうなっていくんだろう、と楽しみ。






it_shine@it_shine2025年7月4日読んでるp124まで。 虚言症が流行っている、アメリカでのバディモノなのかな。主人公の言っていることが本当なのかいまいちわからず、まだ、物語の骨格が見えてこないというか、本当なの?! という疑いで小説全体を眺めている。気が抜けない。 フェイクニュースというか、虚言が具体的に出てきてそれを楽しむ小説なのかもしれないけれど、いまいちピンとこない。。




CandidE@araxia2025年4月2日読み終わった主人公がイーリアスとウィンストン・チャーチルの伝記を携えて、銀行強盗のち受付嬢を人質にして南北アメリカメキシコあっちこっち行く、ミソメイニアック(虚言症者)クリミナルサーカスロードトリップムービー。じゃなかった小説。 会話劇としては、非常にテンポ良く、軽口、風刺、皮肉、ブラックユーモアの応酬が掛け値なしに面白い。アンジーのマシンガントークは愛らしい。 そして、一方で、虚言症という感染症の流行という設定が、底なし沼のある沼地を歩くような心持ちで、作中において何が本当で何が嘘かを常に疑い続けなければならない状態を伴い、疲労感マシマシの読書であった。 というような軽い批評・批判の表明さえも、諸々の社会調和を鑑み、政治的に正しい振る舞いをしなければならない、あるいはエチケット的には批判は避けなければならない、というような圧力を感じること自体が虚言症の感染兆候なのかもしれないし、そのような状況は『虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ』を批評する際にその批評自体が作品のテーマを体現してしまうという、メタ的な状況ですね。と、個人的には思いました。ジレンマジレンマ。



徒然@La_Souffrance1900年1月1日読み終わった面白かった!度々、「ああそういうことか!」っていう瞬間があって楽しい。 "弾丸はまだ四発残っていた。三発多すぎる。"っていうところ特に好き。 言い回しが洋画っぽくてテンポも良い。 虚言をテーマに社会問題を浮き彫りにしながら、しっかりと物語として成立させるの凄すぎる。 "「真実よ! 一度でもいいから真実を言いなさい。それで歯が痛くなったりすることもないから」 (…) 「オーケー、じゃあ何のためなの?」 「ぼくにもそれはわからない。退路を断つってことかな? 自分自身を動かしていくための」" "「あなたの問題の一部は」 (…) 「自分自身にさえ嘘をつくということなの。" "「ぼくらはみんな幻想を必要としているんだよ、アンジー。きみでさえ。ハープと光輪。 生命の永続。 UFOやら、アルコール入りのクールエイドやら、素敵な王子様やら、ぼくらを楽園に送り込んでくれるものをね。この地上のすべての人が─ぼくらを前に進ませてくれる何らかのために、現実性をトレードに出しているんだ」 「あなたは欺瞞を弁護しているわけ?」 「いや、ぼくは欺瞞を説明しているだけだ」" "「ぼくが言いたいのは、それをやめることができるかどうか、自分でもわからないということだ。やめたいかどうかさえわからない。ぼくは地虫じゃない。妄想のない人生なんて、いったい何だろう?」 「それが真実と呼ばれるものなのよ、ボイド。 それはあなたを壊したりはしない」"


























































