ゴンべの森へ

14件の記録
- ユメ@yumeticmode2025年7月23日読み終わった感想星野道夫さんがタンザニアへ旅に出て、ゴンベ動物保護区でチンパンジーの観察研究・保護に取り組むジェーン・グドール博士と対話した際の写真と文章をまとめた本。本書の原稿が脱稿されたのは星野さんがカムチャツカ撮影行に旅立つ前日のことで、すなわち遺稿に近いのだという。 星野さんの自然に対する畏敬の眼差しに満ちた文章と写真の数々に、読んでいて心洗われる思いがした。雄大で美しいタンガニーカ湖や、ゴンベの森で躍動するチンパンジーの写真に目を奪われるうち、不思議と星野さんがアラスカで撮影した写真も想起され、二つの異なる土地での時の流れが重なり、さらに異なる時を生きる私の「今」を少しゆっくりとさせるような、豊かな読書体験をもたらしてくれる。 そして、星野さんが自然のみならず人間を深く愛しているということがひしひしと伝わってきて、胸がいっぱいになった。どこにいようと、私も自分の人生をよりよく生きるよう努めようと思わされた一冊だった。
- ユメ@yumeticmode2025年6月10日買った星野道夫さんがアラスカについて語った本は何冊か持っていて、どれも深い感銘を受けたのだが、アフリカにも行かれていたとは知らなかった。じっくり星野さんの写真と言葉を味わいたい。
- Takaki Yamamoto@yama_taka2025年5月9日読み終わったチンパンジーの研究と保護に取り組むジェーン・グドール博士とともに、星野さんがタンザニアのゴンベ動物保護区を訪れた、十日間の短い旅の記録。星野さんが撮る写真は、チンパンジーも、現地の人々も、そしてジェーン・グドール博士に対しても、さりげなく、穏やかなまなざしで捉えられている。 〝私たちはある風景に魅かれ、特別な想いを持ち、時にはその一生すら賭けてしまう。〟 星野さんにとってアラスカが、ジェーン・グドール博士にとってゴンベの森がそうであったように、僕にとってのラダックも、そういう場所だったのだと思う。
- ジジ📖@gg_books2025年4月9日読み終わったジェーンと星野さんとの稀有な出会い、そして美しい写真。ゴンベの森の匂いがわたしを掠めて通って行った気がした。 解説の菅啓次郎さんが書いていた、レイチェル・カーソンの『最初の瞬間。その記憶。それに忠実に、その出会いを反復しつつ、探求の線を延ばしていくこと』この言葉が胸に響いた。