スイマーズ

23件の記録
- みんこ@min-ko162025年6月11日読み終わったずーっと気になっていてようやく読了。 1.2章のプールの描写ももちろん素晴らしかったんだけど、介護の仕事をしてる自分としては後半が刺さりまくって…… 認知症の進行していく姿、泳げていたはずの母が椅子に座って微笑むだけの存在になってしまうまでの過程。施設の若干の闇。圧巻の描写だった。 「記録してないことは起こらなかったのです」 そんなこと絶対言っちゃダメだけど、こういう現実もあるのかな。私は起きたこと、小さなことでも記録に残しておかないとと思う。 アリスに限らずみんな誰しも、自分の背骨と同じくらい軸になる大切なものを抱えて生きているんだと思いつつ、私はそれを簡単に奪わない人でありたいなと願うばかり。 仕事頑張ろう。うん。
- あるる@aru_booklog2025年3月23日読み終わった@ 本の読める店fuzkue初台認知症になったアリスと家族の話が視点を変えて、残酷なほどに少しの軋みから確実に症状が進行する様を描いていく。残された家族の後悔が痛切だった。序盤のプールの描写が後々効いてくる。これは近々自分も向き合わないといけないんだろうな。
- 藤野ふじの@fujiponsai2025年3月17日「わたしたち」という主語が水にとけていく。 地下のプールに集まるスイマーたちの語りから始まる第1章。わたしたちのプールに集うひとりひとりの背景が集まって世界が出来上がっていくにがとても良い。その大切な場所が静かに終わっていく。プールに生じたヒビによって場所が失われる。ヒビ。2章からフォーカスされるアリスは認知症を患っていて、周囲の人々から独特の(ユーモラスすらある)語りで状況が語られていく。ヒビが素晴らしく2章以降を引っ張る
- おもち@omochi____s2025年3月15日読み終わった前半は地下にある公営プールでのお話。地上での悩みや病からプールで泳ぐ時間だけは開放され、また地上での日常に向き合う人々。けれどプールの底にひびが見つかってから不穏になっていって。 後半は認知症のアリスと娘にフォーカスされていて、自分の家族との向き合い方について考えさせられた。
- 八藤@fujimaki12282025年3月5日読んでる借りてきた@ 自宅表紙がきれい たしか宇垣美里さんの出演されていた動画で知ったはず プールのひび割れひとつでたくさんの憶測が生まれてくるところが印象的