パン屋再襲撃 (文春文庫)

28件の記録
- ポセイドンのうんち@big82842025年9月21日読み終わったパン屋さんに再襲撃しに行こうとするも深夜なのでどこも開いておらず仕方なくマクドナルドを襲撃しビッグマックを30個作らせるという文面だけ見れば何を言っているのか分からない話に、私は何故だかとても惹かれてしまった。 この話大好きだ。
- 自分@Me_me2025年9月8日読み終わった気づいたら読了していた。というか、読んだ感触すら、夢だったのでは?というレベルでふわっと終わる。まるで本の中に「寝ぼけながら歩く通路」みたいな空間があって、そこでぐるぐるしてるうちに外に放り出された、そんな感覚。 収録されている短編すべてに共通する感想、それは一言、「あっけない」。 タイトルに踊る【パン屋】とか【象】とか【ねじまき鳥】なんて、それだけでこっちは身構えるのに、読めば読むほど「で、結局これはなんなんだ?」と目が泳ぎ出す。でも気がつけば読み終わってる。しかもなんだか納得している。くやしい。 春樹作品の真骨頂は、例えるなら「高熱のときに見る夢」。これは言い得て妙。現実味はない。でも筋がある。いや、筋っぽい何かがある。 それに、キャラクターたちの軽快なセリフ回し。あの軽さ。ときに真顔で飛び出す冗談。まるで作者の筆が勝手に踊り出して、春樹本人は横でアイスコーヒーでも飲んでたんじゃないか?というくらい自然体。 こちらとしては、もう物語にしがみついて読むしかない。現実と非現実のはざまを泳ぎながら、なんとか意味を見つけようとする。でも、そこに意味なんて最初からなかったのかもしれない。 それでも読後感は不思議と悪くない。むしろ心地いい。これはいったい……? 結論:これは小説ではない、詩歌である。 そう思うしかない。鈍才の私には、それが精一杯の理解。
- DN/HP@DN_HP2025年9月1日村上春樹で唯一読んだことがある、この短編集の表題作が結構好きなのだけど、その話の前日譚となる『パン屋襲撃』という短編がある、というのをどこかで読んだ気がしていて。読んでみたかったから、村上春樹が好きな知人にどこで読めるのか訊いてみたら、「そんなものはない」と言われた。なるほどあれは幻だったか、と数ヶ月納得し続けていたけれど、さっきふと検索してみたら普通にあった。なるほど現実だったか、今度図書館で読んでみよう、と思った。
- りんでん@zkoto4282025年7月26日読み終わった何せ世の中暑いので軽く短編集でも…と読み始めたらそんなもんじゃなく頭かき回されたが「この人どの長編に出てたっけ?」があり楽しかった。 5番目の「ローマ帝国の崩壊〜」は作品内に強風が感じられて今時期ここちよい。「ねじまき鳥と〜」は「ねじまき鳥クロニクル」そのもの。