おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方
37件の記録
読書日和@miou-books2026年9月18日読み終わった借りてきた村木厚子さんの冤罪事件。ニュースで第一報や続報を見ていたので、この事件は覚えている。 当時は「官僚ってこんなことをしちゃうんだ。真面目そうなのに……」なんて思っていた。冤罪だったのに、まんまと検察側の筋書きに乗せられていたんだなぁ。 本書では、ご自身の冤罪体験とともに、日本の刑事司法制度が抱える問題が語られている。 体験談の部分は、読んでいてこちらまで心が折れそうになる。自分は何も悪いことをしていないのに、組織の力によって犯罪者に仕立て上げられていく。その恐ろしさは、想像するだけでもつらい。 「有罪率99.9%」という数字も、日本の検察や司法が優秀だからこそ、と考えていた部分があったけれど、そこには表に出ていない冤罪や、無理に有罪に持ち込まれてしまった事件はないのだろうかと考えさせられた。 無罪判決を書くことにも、膨大なエネルギーが必要だという話は初めて知った。 上級審で判決を覆されないように。検察に「恥をかかされた」と受け取られないように。判決の根拠を懇切丁寧に説明しなければならない。 無罪を言い渡すことさえ、これほど慎重さや労力を求められるのかと驚いた。 後半では、袴田事件をはじめ、戦後のさまざまな冤罪事件が取り上げられる。 なかでも記憶に新しいのが大川原化工機事件。十分な治療を受けられないまま、被告人の立場で亡くなった方のことを思うと、ご本人もご家族もどれほど無念だっただろうと思う。 現代の日本で、こんな冤罪や捏造が起きるのか。そう怖くなったことを覚えている。 なぜ、こうしたことが起きてしまうのか。 「間違ってはいけない」「組織を守らなければならない」という意識が、検察に限らず日本の組織に広く存在していることも関係しているのかもしれない。 間違いを認めるより、組織の判断を守ることが優先される。そうなると、誰かが疑問を持っても声を上げにくくなってしまう。 そして、もし自分が当事者になったらどうするか。 本書で語られていた、黙秘や供述調書への署名についての注意は、恐ろしくもあり、知っておく必要があることだと思った。 自分の言ったことが、そのまま正確に調書に記載されるとは限らない。分かってくれると思って話したことが、別の形で記録されてしまう可能性がある。調書の内容を十分に確認し、納得できないものには署名しないこと。 こうした知識を、できれば使うことなく一生を終えたいけれど。 冤罪は、遠い世界の誰かに起きる出来事ではない。制度や組織のあり方について考えるとともに、自分の身を守るためにも、読んでおいてよかったと思う一冊だった。
1103@nanana11032026年9月15日読み終わった無理だろこんなの……という絶望的な気持ちにしかならないな。 ITエンジニアとしてはCoinHive事件を思い出してしまうのだけど、あれもなかなかひどい取り調べがあったと聞くしなあ。心と支援が強い人間しか無罪を勝ち取れないって本当にどうかしとらんか。どうかしとるんだが。10年以上経ったのに何も変わらない、変えるつもりもない組織って……引くわごめん、って感じ。 間違いを認められないって、つらくね?
tomo@tomo298312026年8月1日読了自分ごととして関わることがないと意識することがない裁判、刑事司法。ドラマならともかく、ここまで野蛮な国なのだな、と認識させられる。その改正に向けて尽力してくれている方々には頭が下がる思い。
くんちゃん@soup00552026年7月22日買った読み終わった数ヶ月前に購入し、少し時間はかかったけれど読了。考えさせられることの多い内容で、じっくり読んだ。 この本で取り上げられている再審制度を見直す刑事訴訟法改正案が、つい先日成立した。 検察官抗告は「原則禁止」にとどまり全面禁止には至らず。 証拠の全面開示についても裁判所が必要と認めた場合、検察に対し証拠の提出命令を出す制度が創設されたが、検察官は裁判所の命令を受けなければ、証拠の提出や開示の要請に応じない可能性がある。 など多くの問題点があるようです。 郵便不正事件、大川原化工機事件など新聞やテレビで見聞きはしていても、どういう事件だったのかほとんど知らなかったことについても、ある程度は理解できたのではないかと思う。 P279『私たちが求めている司法改革は、被疑者・被告人の権利を守るためだけのものではありません。同時に、検察官や裁判官が、本来あるべき姿で職務に向き合えるようにするための改革でもあるのです。』
ポン太@Pom11252026年7月7日読み終わったホラー小説より恐ろしい日本の刑事司法の実態ですな。 誰もが将来100%逮捕されないとは言い切れず、現実となった際にはカンモクする事しかないのでしょうか?
めりっさ@mel_reads2026年5月20日気になる木村厚子さんインタビューより引用 “「日本の司法がこんな風になっているとは知らなかった」って。世間の人にもっと刑事司法の実情を知ってもらう努力をしなければ、と思いました。それで、「刑事司法は実は身近な問題なんですよ、特に働く人たちは結構巻き込まれる可能性があるんですよ」という趣旨で本を書くことにしたんです。”
吉田俊之@yoshida_ani2026年4月20日買った読み終わった読了しました 郵便不正冤罪事件の当事者である、村木厚子さんの著書で冤罪を生み出さないための法整備に関わりましたが、その厚い壁や旧いしきたりの前に忸怩たる思いが伝わって来ます 無謬性への執着を断ち切ること この一言に全てが集約されていると思います




















