庭のかたちが生まれるとき

18件の記録
- チャトラビ@beekichi2025年8月15日読み終わった読書メモ「というのも、すべてを精確に調整するというよりは、すべてを微妙に狂わせるような調整こそが結果として、矛盾しあったままの整合を可能にするからだ」 "あってないような庭"と"ありてある庭" 終わりに起こる事の驚きと深い納得
- ishiguro_reads@ishiguro_reads2025年1月5日読み終わったバラバラの形を持つ石を、庭の中にどう配置するか。バランスとリズムについての試行と、ときどき変わる与件にどう応えるか、という作家の態度についての記述。設計に携わる者として学びがある。 著者は美学を専門とする教員であり、庭師でもある。師匠の古川が一つの庭をつくりあげるまでの一手一手を書き残し、その裏にある意図を考察する。 偶発的な出来事により全体が崩れ、それを組み直す際、事後的にまるで意図されていたかのようにそれまでの諸要素が別の流れに統合される、という作家の態度に共感するとともに、目指したい姿だな、と思う。