砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

79件の記録
- かさき@np0x2025年8月14日読み終わったおもしろかった 海野藻屑と山田なぎさという名前がまた良いよね、どちらも海の名前で あんまり愛がなさそうな、「親の顔が見てみたい」とか言われちゃう藻屑に対して、なぎさ自身はもしかしたら「山田」って苗字の平凡さにすらちょっとがっかりしたかもしれないけれど、でも漁師の子らしい名前ついてて 皮肉だなと思ったのが、なぎさは将来藻屑のことを武勇伝みたいに語ったりはしないけれど、映子は藻屑の死という特大サプライズをきっと憐情たっぷりにひけらかしたりするのかも、とか 映子は藻屑の死で気が済んだからわざわざなぎさのこといじめなかったんだよね、という 完全に偶然なんだけど、 そうと知らず買って、そうと知らず選んで連れてきて、読みはじめた鳥取行きのお供が鳥取舞台だったの運命だと思う
- もちこ@mochi_books2025年4月21日読んでるオーディブルで聴き始めた🎧 あらすじは読まずにスタートしたのでどういう展開になるのか全く予想できなくてワクワクドキドキ 砂糖菓子の弾丸ってそういう意味ね
- 漆野凪@urushinonagi2025年3月7日読み終わった中学時代に初めてこの本に出会ってから、たびたび読み返している。読み返すたびに、悲しいお話だな、と思うけど嫌いになることができない。桜庭一樹さんの感情の吐露の描写や、風景による閉塞感・子どもゆえの無力感などの内面描写が秀逸で、するすると読めてしまう。 学生のときは浮世離れしてすてきに見えた「砂糖菓子の弾丸」を撃つ藻屑と友彦の2人が、大人になってから読み返してみると年相応の幼さを持っていて、2人とも今を生存することに精一杯で、なんだか魔法が解けたように思えて物悲しかった。 山田なぎさが海野藻屑に対して初めて撃った砂糖菓子の弾丸である「逃げようか」という台詞が大好き。
- nagi@narwhal2025年3月5日かつて読んだ中学生の頃に読んで今でも強く心に残っている本。 やるせない気持ちを抱えながら読み終わる、醜くて苦しいけれど美しい、そんな物語。山田なぎさの「自分は不幸だ、かわいそうだ、と思うことがあたしを支えていて、それが将来の見通しまで全部に関わっていた。」という言葉に共感した。
- 松田茉莉@cotomato2024年12月30日買った読み終わったずっと積読だったのをようやく読めた。言語化が難しい。実弾じゃなくて砂糖菓子の弾丸、自分を人魚だという海野藻屑。結末ははじめから示されていて、わかっていても苦しみながら終わりへと向かう。愛情と憎しみの表現の違いがわからないところや、まだ子供で大人の庇護が必要なのにそうはいられない状況であるとか。少女小説とあるけど全ての人に向けた本かもしれない。
- まお@mao_ssss2023年6月15日読み終わった作者が、彼女たち彼らたちと同じ目線を持っていると感じた。とても不思議な感覚だ。はじめ、幼稚だと感じたその全てがラストに向かって効果的に作用していく。胸をぎゅっと掴まれる感覚。愛おしいお話だと思った。