それは誠

34件の記録
さつき@satsuki_reads2026年6月29日読み終わっためちゃくちゃ良かった。 修学旅行を抜け出して、班員たちとおじさんに会いに行く。 高校生たちが交わす言葉、やりとりに、気づけないよ、というほどに遠回しな気づかいもある。 言葉にできない感傷や懐かしさみたいなものが、驚くほど精緻に描写されていて、読んでいて泣きたくなってくる。




naoking@morgen06552026年6月14日読み終わった高校生の青春の1ページって感じで、そんなにキラキラしたものではないのにクラスメイトとの距離が修学旅行を通して縮まっていく、微笑ましい作品だった。

杉野ひこ@suginohiko2026年6月10日読み終わった特に仲良くもないクラスメイト達と組むことになった修学旅行の班。どうしても東京で訪れたい場所があった主人公・佐田誠へ踏み込みすぎず、でも知恵を絞り協力できることは思いっきり協力する、皆が眩しい青春の一日の大冒険。 班行動の計画時や当日の秘密行動でちょっとずつお互いの距離感が変わっていくところや、なにしろ秘密行動なので証拠は何も残さず、誠が旅行後に思い出しながら書き残している体で記された文章の強がりと感傷が含まれている雰囲気が好ましい。 周りには聞かれたくない話をする時、パソコンにテキスト打ち込んで班のメンバーがモニタを見てやりとりするシーンや、旅行中に「誠の笑顔の写真を沢山撮った人が優勝」という賭けを班の他メンバーがしていたところ、なんだかいいなあ。 …他の子達の心にはこの日の出来事がどんな風に残っていくのかもちょっと気になる。 鉄道小説アンソロジーで印象的な作品を書いていて気になった作家さん。 この作品も大冒険の小道具として鉄道が効果的に使われている。 鉄道をメタファー(レールの敷かれた人生とか始発駅終着駅乗り換え駅を人生の転換点にたとえるとか)に使わず、移動手段としてお好きな方なんだと感じました。



ぼんじり@bonjiri_2026年6月1日読み終わっためちゃくちゃ面白かった。 修学旅行で人間関係のダイナミズムが変わっていくドラマチックさと、でもそれはきっとこの旅行中限定のことっていう暗黙の刹那さとが煌めいている。 ややこしい男子高校生が語る物語からしか得られない何かがあるな。

バナナカプチーノ@bananacappuccino2026年5月24日読み終わった純文学のフォーマットで、青春や友情が描かれるとこういう感じなのか、と。たしかに、4人の会話が行き交う描写は決して読み易いものではなかったけど、乗代さんはあえて挑戦してるのですね。後半、ほのかに友情が築きあげられていくさまに静かに感動

📚読者@reader2026年5月21日読み終わった学生時代特有の「その場の空気だけで成立している関係」を描くのが本当にうまかったです。 修学旅行の間だけ少し距離が縮まって、でも終わればまた元のグループに戻っていくような、不安定で刹那的なつながり。 自分も修学旅行で誰と同じ班だったか、もう思い出せない。でも、本の中の彼らも、いつかこの時間を忘れてしまうのかなと思うと、少し切なくなりました。
さくら🌸@lily_sakura_2026年5月20日読み終わった修学旅行の班分けで、特にめちゃくちゃ仲良しな男女が一緒になるわけでもなく、友達と言えるほどの仲でもない高校生たちが、主人公がどうしても自由行動日に行きたい場所について行くことになる、たった一日の冒険譚。The 友達!友情!みたいな関係じゃないからこそ特別に見える。この不思議な感じ。大人になってからじゃ味わえない。彼ら彼女らはこの後も特にべったり関係を続けるわけでもなく、でもこの日の出来事をずっと忘れないでいるんだろうな。これが、主人公が修学旅行後の思い出として書いている文体なのでところどころ拙く、それが臨場感あって良い。 「レポートを提出しそびれた僕が代わりに書いておく。僕がちゃんと全部、書いておく。」(p.187)




宵寝@sleepgoatyg2026年4月23日読み終わった乗代さんの描く物語がすきで、まだあたためているものが数冊あるのだけど、気が乗ったのでこちらを先に読んだ。 このあとなにも起こらなくていいからつづきが読みたい、とおもった。大人になってしまったからもう遠い記憶なのだけど、学校行事でうまれるものがたしかにあって、誠たちのその関係性がいとおしくて……しずかにあつい青春だった。



















