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月書房
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@sunnytree0383
よむのもかくのも。
  • 2026年5月26日
    ジェイムズ
    ジェイムズ
    ーー規則に頼らねえと何が正しいか分からねえようなら、それから、人に説明してもらわねえと何が正しいか分からねえようなら、決して正しいことなんてできねえだ。善悪の区別を神様に教えてもらわねえと分からねえなら、そんなものは一生かかっても分かりゃしねえだーー ハックルベリー・フィンの冒険を楽しんで読んだことを恥ずかしく思わせる作品。ジムの演技は想像にも及んでいなかった。あの冒険譚が直視したくない残酷さを帯びて、ただ苦々しい感情になった。
  • 2026年5月24日
    ハックルベリィ・フィンの冒険 (新潮文庫)
    ハックルベリィ・フィンの冒険 (新潮文庫)
    ジェイムズを読むために勉強として。 フィンとトムの境遇の違いによるジムへの態度の差が面白かった。トムは恵まれているのでジムの救出を冒険に仕立てることにこだわっている。いっぽうフィンは救われること、実効的であることに重きを置く。ジムはとにかく振り回されて不憫だ。
  • 2026年5月18日
    監視資本主義
    監視資本主義
    1ヶ月ちまちま進めて、ようやく読破...。しかし内容の5%も理解できていないんでは、と思う。とにかく著者のズボフ氏は監視体制を強く憎んでいるのがよく伝わってきた。また文学的な言い回しがかなり多く自分はそれに助けられた(が逆にそれが経済書的な側面からは批判される感想も見かけた)。 我々には常に行動余剰という問題点がついてまわり、オーウェルの1984ではそれを刈り取るための戦争だったという内容が語られているが、それが現代ではGoogleの徹底的なユーザーの行動予測に変化したという考察がとても面白かった。 我々は少なくとも、民主主義を意図的に崩壊させることはしばらくないであろう。しかしそれが、利便性の水準を下げたくないという市民の欲望への暗黙の担保ともなっているのだと思う。デバイスの監視体制はそういう点で現代にとにかく馴染んでいる。メタ的に俯瞰しておく、くらいが、自分たちにできるせめてもの抵抗だろうな、と思った。
  • 2026年5月18日
    見えるか保己一
    見えるか保己一
    全盲の学者、塙保己一。聖人化するでも成長譚とするでもなく、ごくひとりの人間の悩み、葛藤、すれ違いから普遍性に訴えていく構造、すばらしい読書体験だった。人は人を見たいように見ている。誰が保己一のことをちゃんと“見れていた”のだろうか??
  • 2026年5月15日
    荒地の家族
    荒地の家族
    助けて欲しかったのではない。一緒に穴に入って真っ暗闇の中で悲しんで欲しかったのだ。
  • 2026年5月13日
    華氏451度〔新訳版〕
    華氏451度〔新訳版〕
    本は、われわれがいかに間の抜けた愚か者であるか、気づかせてくれるものだよ。われわれは、そう走りまわってばかりはいられないし、あらゆる人間と話ができるわけでもなければ、世界中の都市のことを知っているわけでもない。しかし、ふつうの人間がさがしものの九十九パーセントを見出すのは本のなかだ。かならず、という保証を求めてはいかん。ひとつのもの、ひとりの人間、ひとつの機械、ひとつの図書館に救われることを期待してはならんのだ。ささやかでも、救いに向けて自分のできることをしなさい。そうすれば、たとえ溺れようとも、少なくとも岸に向かっていると自覚して死んでいける。
  • 2026年5月11日
    テスカトリポカ (角川文庫)
  • 2026年5月2日
    踏切の幽霊
    踏切の幽霊
    社会派ホラー、というべきなのか? 生死の境目を考えさせる設定に引き込まれた。いろいろとすっきりしない読後感ではある、ただそれが魅力なのかも?
  • 2026年4月29日
    宙わたる教室
    宙わたる教室
    ほっこり〜。『それは誠』を最近読んだのもあって、親近感。いつからでもやり直せるな、と温かい気持ちになる。
  • 2026年4月25日
    母という呪縛 娘という牢獄
  • 2026年4月24日
    それは誠
    それは誠
    なんてすばらしい青春小説...。小川楓さんとのラスト好きすぎる。こんなにほっこりできて幸せ。
  • 2026年4月22日
    文庫 坂の途中の家
    当たり前だけれど、恋愛し、結婚し、子供に恵まれ、育て上げた人しか親にはなれない。離婚した人、恋愛につまづいた人、そういう人にしか出せないアドバイスもたぶんあって、私はこうしたああしたという、その人なりの愛でも、家族が上手くいっていない状態では牢獄になる。中盤で出てくる『連帯感』という言葉にとにかく胸がざわついた。でもその人なりには愛なんだよなあ、と。それを受け入れる旅のような小説だった。
  • 2026年4月18日
    1984
    1984
    鉱脈を掘り当ててしまった、という解説の通り。ここまでドライヴ感のある小説だとは思っておらず、すぐ読み終えてしまった。思うに、人間の奥底に常に存在する死への不安は、人間を党の思想の駒として利用し党の不滅と置き換えることで抗われたのではないか。アーレントの記したアイヒマン裁判を思い出した。無思想で異様に忠実に鍛え抜かれた人格だけがこれに適したのだと思う。
  • 2026年4月15日
    言語化するための小説思考
    理論おばけ。ここまで言葉にしなくていいんじゃないの?と思ってしまうくらい。これが自然とできる人が天才なんだろうなあ、と。量も手頃でとても読みやすかった。
  • 2026年4月14日
    存在のすべてを
    文庫化を待ってた。面白かった。本屋大賞向きの結末だなー、と。絶対にいつか直木をとってほしい作家さんだけれど、賞のことだけを考えると、文章が誠実すぎる故にそれが仇になってしまう気がする。何がなんでもバックグラウンドを忠実に記していると読者は疲れるし、慣れた読者は結末には関係ないだろうというところを読み飛ばす。ルポさながらのストーリーを楽しみたい読者、文学として極めてほしい読者、どちらをとるのでしょう?? 今後どうなるのかがとても楽しみです。
  • 2026年4月13日
    青天
    青天
    かつて若林さんのエッセイで「自分と対話できていると孤独でも寂しくはない」(だったかな?)みたいな文章をお見かけしたことがあって、そのあたりとリンクした。アメフトまったくわからない。主人公の心中をそのまま地の文に使うのが少し苦手なのと、起きたことがそのまま文字起こしされている感じが少し物足りなかった。タックルという衝突、自分の中で完結する対話、この対比に痺れる青春小説だった。
  • 2026年4月10日
    なぜ日本文学は英米で人気があるのか
    村上春樹から川上未映子へーー。翻訳界の知識を大きく深める1冊になった。第二次世界大戦が終わり、男性が戦争と政治を語る必要がなくなったことで、感性や思考の重みを女性のフェミニズム要素が引き継いだのかな、みたいなことを考えた。川上未映子が地の文と会話文を分けて訳させた話など、裏話もとても面白かった。
  • 2026年4月8日
    プラナリア
    プラナリア
    すごい筆致。津村さんの『この世にたやすい仕事はない』に重なる構成。短編5つの最後がふんわりと1冊をまとめてくれる。みんな不安のなか、君はこっち、君はあっちと振り分けてほしいんだよなー、と。拗ねるし僻むし誘惑に負ける、でもそのしょうがなさごと包んでくれる小説。
  • 2026年4月4日
    黒牢城
    黒牢城
    殺した信長と生かした村重。しかし生かす選択肢が戦を長引かせる。そのなかでの掛け合い、葛藤が、序盤での戦略レベルのミステリーに始まり政治哲学的な問いへと膨らんでいく構成が圧巻だった。単なる命ではなく、思想や信念の弱肉強食の時代であったのだと思わせられた。
  • 2026年3月31日
    いるいないみらい (角川文庫)
    どの短編も、登場人物の行動に正解はない、というメッセージがこめられていた。些細なことば、行動で、切れそうになる関係、ぎりぎり戻れる関係、そのあたりの情緒に胸が痛くなりながら読んだ。
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