最初の悪い男 (Shinchosha CREST BOOKS)

25件の記録
- ゆう@suisuiu2025年4月19日まだ読んでる寝る前にちょっと読む寝る前にちょっと読む、じゃなくて、どっぷり浸かって読みたい。でもそしたら、帰ってこれなくなるかもしれない。ちょこまかと重なり読み(昨日どこまで読んだか忘れるもしくは内容を忘れて、結局同じところを数ページ重ねて読まさる)をしているので、いつまでも同じところにいるような気分。ダイエットコーラめっちゃ飲んでる。
- ハンナ@hannah_395142025年3月17日読み終わっただれが欠けてもクベルコボンティに会えなかった、そういう物語だと理解した 誰かひとりと誰かひとり、その関係性だけにフォーカスして、「その他」でくくってしまう小説が多い中で、 ひとりの人生を作るものは、絶対的な関係一つだけではありえず、書いてあるように「幾重にもからみあった人々の網の目が彼をこの世につむぎ出したことの奇跡」だ。 主人公だけではなく、登場するすべての人々の生が、ちゃんと息づいている あとは、友好な関係だけが重要なわけではないよねとか。気まずい、もひとつのかたち 新しく生まれた命が持つ、底のしれないちから ただ座っているだけのバイトは本を読み切るのにちょうどいい 自分がしたいからと周りのことを顧みず、声をかけても無視していくスタイル大人、久しぶりにみた
- ハンナ@hannah_395142025年3月16日読んでる不調の原因ほぼ全てがホルモンバランスだと発覚した今朝 リック!なんとリック!と思いながら、シェリルとクリーは言葉では定義されえない関係性で、求め合っている
- ハンナ@hannah_395142025年3月15日読んでる花粉が酷すぎて常に泣いている人みたいになる 悲しいわけではないんだけど。いや、まあ常に悲しい Amarcord は「わたしは覚えている」という意味でした、さすが いよいよシェリルの空想が、現実描写と一体化してきた 少しずつクリーのつっけんどんな態度が、時折違う様子を見せるようになった
- ハンナ@hannah_395142025年3月14日読んでる朝乗った電車が止まってしまって焦った、続きを読んで待とうかと思ってたけれど、これ以上は遅れられないので迂回した 頭の中を、数多の情報が錯綜してパニックになる あんなに人の多い場所も本当に久しぶりで 「最初の悪い男」というフレーズが初めて出てきた クリーとシェリルの関係性はまだ掴めなくて、必死に名付けようとしていた自分に気づく
- ハンナ@hannah_395142025年3月13日読んでる御茶ノ水サランも捨てがたかったが、下北沢イベントで新しい音楽を発掘したい気分だったので 行きの電車で読み始めです 下北沢がこちらへきて欲しい、は週に2.3回思う ファンタジーっぽい描写がかなりある、という感触です えっ、何かあったら連絡してねって思わせぶりなのですか。 久しぶりに見上げる体勢でのライブ、酸素薄くなる感じがZeppを思い出します懐かしい 最近広い会場のライブを見に行っていない そうかハグか、これも久しいのか よき友達たちに文章を褒められてうれしい シェリルは格闘技を繰り出した
- comi_inu@pandarabun2025年3月7日かつて読んだ居候から始まって家族になっていく作品なんて腐るほどあるが、その中でも異質かつ個人的にいちばんすきな物語だ。女女の物語としてとてつもなく面白い。 それはシェリルとクリー、ふたりの関係がまず闘争から始まっているからかもしれない。あまりにも違う生き物であるふたりは対話による相互理解よりも殴り合いを選んだ。スポーツのように殴り合い、締め上げ合い、床に引き倒し合う。一対の動物のようになるまで暴れる。理性を振り払い、抑圧を引き剥がすことでやっと親密な関係になっていく。こう書くとロマンチックな展開だ。 シェリルは頭の中にクベルコ・ボンディという赤ん坊を宿らせている。街中で赤ん坊を見かけるとシェリルはわが子「クベルコ・ボンディ」なんじゃないかと夢想する。 すったもんだあって、シェリルは現実に赤ん坊を持つことになる。保育器の中の赤ん坊に向かってシェリルは語りかける。 「どうかこの部屋だけで判断しないで。この部屋だけが世界じゃないんだから。世界のほかの場所では、まぶしいお日さまがつやつやした葉っぱに照りつけたり、雲が何かの形になって崩れてまたべつの形になったり、クモの巣が少し破けて、それでも用を成していたりするの」 「あなたはこれから何か食べたり、くだらないことで笑ったり、徹夜ってどんな感じたくて朝まで起きたり、苦しいくらい恋をしたり、迷ったり後悔したり憧れたり秘密を持ったりするの。そしてヨボヨボのお爺さんになって長い人生にくたびれて死ぬ。そうなってはじめてあなたは死ぬの。今じゃなく」 シェリルのこのセリフから、彼女は現実の痛みや衝突を引き受けていく覚悟と用意ができたことを感じる。クベルコ・ボンディはもういない。 シェリルはクリーがもたらした汚物や激臭によって恋のなんたるかを理解したのだと思う。頭の中で描いていたセックスもロマンスも悪い男への固執も消え去った。頭の中と現実の二重生活が終焉し、シェリルは人として本当に生き始める。 ミランダ・ジュライの作品のことがだいすきだ。だいすきだが、登場人物たちが抱える問題や性質を他人事だと思えない場合が多い。クベルコ・ボンディのくだりもそうだ。最初はクベルコ・ボンディの存在が全く意味不明だった。笑っていた。だけどシェリルの生活や痛々しさを浴びるにつれてクベルコ・ボンディの存在と意味がわかるようになった。そしてわたしの中にも似たような存在がいることにも気付いてしまった。こんな恥ずかしいこと気付きたくなかった。 こんな恥ずかしいこと気付きたくなかった、この作品はその連続である。ここがこの作品の凄さなんじゃないかと思う。
- 虹と虹みたいなもの@thefirstbadman2025年3月6日読み終わった足の臭い女との同居生活、運命の赤ん坊クベルコ・ボンディ、生まれること、離れること、虹。とてつもなく奇天烈なのに、どうしようもないほど愛おしい。