ナイン・ストーリーズ

29件の記録
- マサ企画室@masa13pub2025年8月17日読み終わった読書会@ 本と喫茶 夢中飛行人によって各作品の感想が大分バラけていて面白かった。 よく分かったし面白い/よく分からなくて謎だった…という対象が、鏡のように逆の方がいて面白かった。 「こんなに見事に真反対なこと、ある…!?」と。
- ☁️@mmccxx2025年8月9日読み終わった図書館本・『笑い男』『バナナフィッシュ日和』辺りのアニメや漫画でよく引用されている作品目当てに読んだものの、そこら辺の作品はあんまり合わなかった。 ・逆に目当てじゃない作品の方がとても良かった。好きなのは『ド・ドーミエ=スミスの青の時代』と『テディ』。 “「僕は両親に対してすごく強い親和性を持っているんです。二人とも僕の親なんだし、僕たちはみんなたがいのハーモニーの一部なんだし」とテディは言った。「生きているあいだは二人に楽しい時を過ごして欲しいですね……楽しく過ごすのが好きな人たちですから。でも二人とも、僕とブーパー───って僕の妹ですけど───をそういうふうには愛していません。つまり、僕たちをありのままには愛せないみたいなんです。僕たちを愛するのとほとんど同じくらい、自分たちが僕たちを愛する理由を愛していて、たいていのときはむしろそっちをより愛しているんです。そういう愛し方、あんまりよくないですよね」 “P298『テディ』
- 米谷隆佑@yoneryu_2025年4月8日読み終わった「バナナフィッシュ日和」で始まり、「テディ」に終わる物語は、一言で言い表せない無常の円環を思い起こさせる。 9つの物語に通底する無常さは、書き続けてきたサリンジャーの答えなのかもしれない。本質は感情を抜きにしても伝えることができる。詳しくは知らないが、おそらくサリンジャーの見てきた世界は、感情をぶつけることでメッセージを伝えようとする手法で飽和していたのかもしれない。俳句の世界でいう「輪郭の描写」によって感情や本質を伝えようとすることの方がずっと重要だったと気づいたのかもしれない。 西洋哲学の者が東洋思想に触れた化学反応に読める。神からの脱却ないがしかし、物語の終盤で突き放された読者である我々は、永遠にラストシーンの前から離れられず、ただ祈る姿勢で彼らを見つめるしかないのだ。
- 離乳食@munimuni2025年3月14日ちょっと開いた「バナナフィッシュ日和」だけ読んだ、なんで最後そうなるのかまったくわからないけど、妙なこってりと幼い郷愁が心臓に線を引くようでした。もっと言えば小さい頃、金曜ロードショーでジブリ見るときみたいな感覚