あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない

24件の記録
- Hinako@Lady_Hinako2025年9月11日読み終わったキャッチーな表紙に気軽に読めると思い購入したけど、中身がめちゃくちゃちゃんとしたした本だった。油断した。社会主義と資本主義を女性目線から比較する内容で、特に「セックス経済理論」がとても興味深かった。実は社会主義国の方が女性が社会に進出し性科学を最先端だった、、というお話しなど。昨日もちょうどXでキャバ嬢の95%は枕をする、、と言うことに対して売女だと卑下する投稿を見たばかりで胸が痛かったんだけど、そもそも何で女性が性とお金を交換せねばならぬ社会になってしまったのか、、女性の「自然な」あり方に見えるものは、実は社会の構造によって生み出されている、という話を社会主義と比較しつつ資本主義社会構造から分析してくれていて納得するところも多かった。2018年とかの本なので、最新の著者の思考が気になって新しい本もさっそくポチってしまった。読むの楽しみだ。
- さみ@futatabi2025年4月13日読み終わったあとがきより 「セックスは資本主義を考えるうえで、かなりおもしろい切り口を提供してくれます。私たちの生活のなかで、もっとも私的で肉体的な体験が、実は政治的・経済的な条件によって規定されているのではないか、という視点です」
- さみ@futatabi2025年4月1日読んでる1章まで 「男性に依存しなくても生きていけるということは、つまり、愛情と家計を切り離して考えられるということです」 「子育てや家事を一手に担ってきた彼女の労働は、市場から見れば、なかったのと同じです」 「そして、まさに女性の賃金が男性より少ないという理由で、母親が家で子育てをするのが合理的な選択になってしまいます」 そういえば、英語からの翻訳書って常体にするか敬体にするかどうやって決めているんだろう。敬体だと、ことばにしてみれば当たり前のようにまかり通っているこうした状態が、紙でゆびを切ったくらいの素朴さと痛みでさくっと刺さってくる。