おとぎのかけら 新釈西洋童話集
55件の記録
イネイネ@ah-ineine32026年5月20日読み終わった現代日本を舞台にダークなおとぎ話を描いた作品集。いじめ、不倫、児童虐待、性風俗など社会の闇が切り取られているが、地の文がとにかく艶かしく描写されている。 白雪姫をモチーフにした『カドミウム・レッド』において、叔父が主人公に果物を食べさせる場面で、魅力的に見える顎の角度を意識しながら掌の温度で生温くなった果肉を舌で潰し、果汁を飲み下す様がまるで官能小説のようにエロティックに描かれているので、自宅以外で読むとドキドキしてしまう程である。 また、この作品で7人の男たちを誑かす悪女として描かれている主人公だが、叔父の妻である『美智子先生』に対する感情は嘲りだけではなく、もっといびつなものを感じた。男は自らを飾り立てるためのアクセサリーに過ぎず、自らを刺し殺そうとする女性の殺意に歪む表情を「美しい」と表現した彼女が真に求めるものこそ美智子先生本人だったのではないだろうかと、私はそう解釈した。 美術にはあかるくないので、絵に取り憑かれた主人公が醜い物こそ美しいと感じたというのが本当のところなのかもしれない。しかし作者が「これはこういう意図で書いてます」と逐一解説してくれるわけではないので これは究極の百合作品であると受け取るしか私にはできなかったのが少し悔しい。女が女に向ける愛憎とはそんなに単純なものなのだろうか…文庫化されているようなので買い直し改めて考察を深めてみたいところだ。

イネイネ@ah-ineine32026年5月12日読んでる借りてきた@ カフェ現代日本を舞台に、おとぎ話に当てはめたダークな大人の童話集。半分ぐらい読んで、今のところ白雪姫の「カドミウム・レッド」とシンデレラの「金の指輪」が好みです。「カドミウム・レッド」の主人公は白雪姫…と見せかけて真実の鏡モチーフなのかなあ、と勝手に思ってる。
rep@toponder_r2026年5月6日読み終わった結局1番怖いのは、人間… グリム童話をはじめ西洋の童話って結構怖いなあと思いつつも、なんとなく“外国のお話”であり、“そこから教訓を得る”というイメージが強かったのだけど 千早茜さんの手にかかることで現代版になり、遠くの国ではなくすぐそばで起きていること感が強まることになり…とても怖かった…。 シンデレラの『金の指輪』いばら姫の『アマリリス』は比較的明るい気持ちになれたけど、『迷子の決まり』『白梅虫』は怖かったな…学生時代、乙一や京極夏彦を読んで怖いのに止まらない…みたいなあの感覚になった… 読後は“怖い”だけでなく、匂い、手触り、など、何かをしている時に五感でキャッチしている描写が具体的にあるからかなんとなく自分が体験したような、あるいは身近な人がそうなった、みたいな感覚になる本だった さあて次は何を読もうかな…できるだけ明るい時間に読み終えたいな…

rep@toponder_r2026年5月3日買った読み始めた千早茜さん、てっきり何冊か読んだことあると思ってたけど未読…!(読みたいリストにはたくさん入ってた) 初めて読む作家さんは短編集から慣らしてくか〜ということでこちらを。 ケーキで手がベトベトになったとき、洗って石鹸の香りがしているとき、心情と描写と嗅覚がマッチしていておもしろい


でいじー@daisy_eigamosuki2026年3月9日読み始めたここのタイムラインで気になって読み始めたのだけど、一話目の迷子のかけらの展開ですでに苦手かもしれない… 文章は良い、のだけど子供がああいうことに巻き込まれる展開が地雷かもしれない
旬@izumitoharu2026年3月4日読み終わった読了。 色々な童話を現代風にアレンジした短編集。 いばら姫がモチーフの「アマリリス」がとてもとてもよかった。認知症の症状で精神年齢が少女に戻ってしまった祖母がずっと心に秘めていたのだろうささやかな願いを叶えられたシーンを読んで本当にぼろぼろ泣いてしまったし、だからこそラストに主人公が選び取る選択は対照的だなと感じた。 初めて読む作家さんだったけど、言葉の使い方が好きなので他の本も読んでみたいと思った
旬@izumitoharu2026年3月3日読んでる3本読んだ ホラーみがあるものもあれば温かいお話もあって、色んなテイストが読める作品集。 言葉の使い方や比喩がすごく綺麗で素敵だなぁ。特に「カドミウム・レッド」の中の『ひどく眩しい朝でした。空気中に硝子の破片が散っているようでした』という一文がどうしてか異様なくらい刺さった。この喩えすごくすき
はづき@stray_night2026年1月13日読み終わったおもしろすぎる!!! 私は特に迷子のきまりと鵺の森、そしてアマリリスがすきだったなあ。 千早さんの作品、初期の頃のものはあわないかもと勝手に思い込んで敬遠してたんだけど、買ってよかった!何が刺さるか本当わかんないなあ。 だからこれからも全部買い揃えていくしかないね! 千早さんの作品はえぐみと美しさが共存してるんだよな、不思議でたまらないと同時に毎度魅了されてしまう。 改めて言わせて、こんな気持ちにさせてくれる本大好きすぎる〜!!!




ぱるすぴこ@k07110622024年6月13日読み終わった聞き馴染みのある童話の世界観を現代社会の闇の部分に落とし込んで描かれる ネグレクト、いじめ、ルッキズム、児童ポルノ等、その他さまざまな問題を童話に準える 知ってる童話がカタチを変えて日本版として綴られる モチーフの作品を知りながら読み進めていくと全然知らない新鮮な結末が待っている ------------------------ 千早さんはほんとになんでも書けるんだなあ 鮮明な描写と空気感が不安感を植え付けてくる 迷子のきまり、金の指輪、が特に好きだった











































