漁港の肉子ちゃん
35件の記録
カミーノアン@kaminoan36992026年3月22日読み終わったまた読みたい感想西加奈子喜久子と肉子ちゃんの関係を通して、「誰かを思うこと」が人をどう変えていくのかを描き出している。 喜久子の「何かを決めたくない」という感覚は、「誰にも迷惑をかけたくない」という思いから生まれているように感じる。その根底には、「自分は望まれて生まれてきた子ではない」という自意識があり、だからこそ肉子ちゃんへの感謝と遠慮が入り混じり、自分の感情にふたをしてしまう。その結果、自分が何を思っているのかさえ分からなくなり、向き合うことから逃げる癖がついてしまっている。 そんな喜久子に向けられる、「生きてる限りはな、迷惑かけるんがん、びびってちゃだめら。」という言葉が、この物語の中心にあるように思えた。人はみなそれぞれで、完璧な大人などいない。だからこそ、恥をかき、迷惑をかけながら生きていくしかない。その過程で、人は他者に頼ることを覚えていくのだと思う。 そして、その延長線上にあるのが「家族」という関係なのだろう。血のつながりではなく、互いに関わり合い、時にぶつかりながらも関係を引き受けていくことで生まれるもの。孤独が問題視される現代に対して、この物語は一つの温かな「あり方」を提示しているように感じた。 また、西加奈子さんの描く感情の立ち上がり方にも強く惹かれる。出来事の最中ではなく、あとからふと思い出した瞬間に、言葉にならない大きなものに圧倒されるように感情があふれてくる。その『遅れてやってくる実感』こそが、その人にとっての本当の感情なのだと思わされる。 読み終えて、人と生きることの不器用さと、それでも関わり続けることのあたたかさが静かに心に残った。









momo@momo_m2026年2月27日読み終わった西加奈子さんが好きです。あったかいので。 肉子ちゃんのような母親は一緒に暮らしてるとうるさくて、うざくて、何もわかってくれないかもしれないけど、幸せだろうなと思った。 肉子ちゃんの精神って異常なくらい明るくて光っていて、その明るさは周りを巻き込むほどで、闇は全く伝えなくて、私は強欲だからこんな人が近くにいればいいなと思った。私が肉子ちゃんのようになるのではなく、周りにいて支えてほしいと思った。 肉子ちゃんという存在はただの「めちゃ明るい関西母ちゃん」ではなく、なんて言えばいいのかわからないけど、何か特別なものに感じます、人間離れの精神。でも恋愛とかめっちゃ人間なんだよな、そもそも肉子ちゃんがどんなことを思って生きているのか、、 そんな人間離れ精神の母のもと育ったキクりんを見るとそれはそれでしんどそう キクりんの強がり、わかる。 肉子ちゃんの「〇〇と書いて、〇〇と読むのやからっ!」という口調に既視感あるなーと思ったらバッテリィズでした。

坂城ちはや@sakaki_chihaya2026年2月22日かつて読んだ太っていて不細工で騙されやすくて、底抜けに明るいお母さんの肉子ちゃんを誰もが愛さずにはいられない。 思春期特有の娘の冷めた考え方とか、同級生の女子達とのヒリヒリした関係も肉子ちゃんの明るさがはね飛ばしてくれる。 何度も笑ったし肉子ちゃんの愛の深さに泣いた。



- がぶりえら@nohooon_hon2026年1月5日読み終わった借りてきたおすすめはじめは、何の話を読んでるんだろう、肉子ちゃん、独特で意味わからないな、とハテナを浮かべながら読んでいたが、そのわからなさこそが肉子ちゃんの魅力だとわかった。 子供っぽい大人と、大人っぽい子供が噛み合わないながらに互いを思いやっている描写を読んで、小学校の道徳の授業を復習しているみたいな気持ちになった。
buuuuchan@buuuuchan2025年10月29日読み終わった借りてきた@ BOOK HOTEL 神保町ブックホテルで選書してもらった本。 話は肉子ちゃんと呼ばれる明るい女性の娘、きくりん目線で進むのですが、この小学生の時期のちょっと微妙な関係性とか、日常に溢れる細かな描写がよかった🧑🎓女子ならではの、グループとかあるあるよね〜。きくりんは大人で賢くてでも子供で、可愛い💖 読み始め、肉子ちゃんがとにかく明るく朗らかで、(安村かよ)あまりにもバカすぎてあんまり入り込めないな〜と思ってたけど最後まで読んだらグッと来て泣いてしまった🥹 ここまで素直に愛情を持って、悪意がなく生きていくことができるのか。無償の愛ってこういうことなのかな。「家族」のありかた、「親子の愛」とか、色々考えて、子供に会いたい‥!と思った本でした!


- しすかなおはなし@2025082025年9月1日読み終わった以前アニメで映画化されてたなと思い手に取った作品。西加奈子さん初体験。大きな波や大問題が勃発するような派手さは無かったけど、子供の時のこれ、わかってるの自分だけなのかな?と思う様なちょっと変な事だったり、大人に気を使ってしまう気持ちを思い出させてくれる、胸に来る本でした。




はな@hana-hitsuji052025年4月27日以前読んだ表紙の絵がクリムト!!と思って手に取った本。タイトルだけなら読む可能性低かったと思う。 この本が西加奈子デビューで、その後何冊か他の作品も読んだけれどこの物語が1番印象に残っている。 泥水の中から見つけたビー玉みたいな目を見開く心の美しさ。









夏しい子@natusiiko2025年4月5日かつて読んだ面白かった。 肉子ちゃんみたいな性格に憧れる。 みうが出てきた時には、何となくピンとはきた。 二宮を嫌わないのが良かった。 各所に突っ込みどころ満載だったな。 それも面白かった。 おじいさん、何で運動会に小説持ってきてるのよ。 しかも上だけじゃなくて下巻も一緒に(笑)



















