ある男

63件の記録
- も@ym2025年9月14日読み終わったミュージカルを見て原作が気になったので購入。 舞台で腑に落ちなかったところに納得できたり、やっぱり違和感を覚える部分もあったり。 著者の思想にダイレクトに触れているような感覚があって不思議だった。
- セルジオ@sergio2025年9月14日読み始めた難病で子を亡くした母親、子供への向き合い方で溝が深まる夫婦。ある時から出自を伏せるようになった在日朝鮮人。急に高まり広まったヘイトクライム。謎めいた展開の中で、いろんな立場の登場人物の胸の内が細やかに描かれ、ひきこまれていく。しばらく海外で暮らして帰国した2014年、立ち寄った本屋に嫌韓本と日本礼賛本が平積みしてあってなんじゃこりゃ、とびっくりした。気持ち悪いと思った。そのころの空気感を思い出しながら読み進めている。
- いぬを@_____on7222025年9月6日読み終わった難しい本で、一回読むだけでは、全てを理解できなかったと思います。 (結婚観、人種差別云々…) 人のルーツは良くも悪くも、将来に何らかの影響を及ぼす。 未来は自分次第で切り開けるかもしれないが、それは綺麗ごと。 やっぱりどうしても過去がまとわりつき、自分の立場が形成される。 「一回、愛したら終わりじゃなくて、長い時間の間に、何度も愛し直すでしょう?色んなことが起きるから。」という美涼の言葉が印象に残りました。
- べに@beni_2025年7月3日読み終わったミュージカルを観に行く予定なので読んだ。 死んだ男の語っていた過去はその男のものではなかった。ある男の過去とは?自分自身とは? 面白いのだけれど複雑で、途中で止まったりもしたけれど面白かった。自分の人生を生きるということとか、自分の人生ではなく他人の人生を生きるということとか。どうしてもなんとなく自分の中で昇華できない部分もあるのだけれど、そういうところも含めて色々なことを考えさせられる。
- M@mmaaaiiii2025年5月23日読み終わった本物の谷口大祐が実際はクソっぽいヤツだったのが、読んでる時はただ不快だったけど、しばらく経って思い出すと、なんでこんなにもすっごいいい人だと思い込んで読んでたのか、そんな部分も何重にもおもしろいと思えた。
- あおい@booklover_aoi2025年4月26日読み終わったKindle Unlimited積読消化2024.4.26読了。 やっぱり私は平野啓一郎さんが書く小説が好きだな、と読み終わった時に思いました。 数年気になっていたのに、読書から少し離れていた私には消化しきれなさそう、と読まずにいた小説。 結果、今読んでよかったです。 愛する夫が死んだ後、実は別人だったというのは日本で起こり得るのかと冒頭を読んだ時に思ってしまいましたが、きちんと現実に起こっていることと結びつけてあったので違和感を抱いたりすることなく読み進められました。 緻密な心理描写と適切な舞台設定で、伝えたいテーマを読者が導き出せるように書いているのが本当にすごいです。 排外主義についても作中で触れているのですが、私が以前から個人的に考えていたことも書いてあって、そういう意味でも読んでよかったです。 「みんな違ってみんないい」、とはなかなかなれないのはわかっているけど、自分と違うものを過剰に排斥しようとすること、優劣をつけて不当に貶めることは違うのではないか、と常々思っていたので。 巻末に対談が収録されているのですが、作者の小説を書くということについてどう考えているかが知れて、他の作品にますます興味が出てきました。 映画もまた違う面白さがありそうなので、観てみようと思います。