ある男

32件の記録
- M@mmaaaiiii2025年5月23日読み終わった本物の谷口大祐が実際はクソっぽいヤツだったのが、読んでる時はただ不快だったけど、しばらく経って思い出すと、なんでこんなにもすっごいいい人だと思い込んで読んでたのか、そんな部分も何重にもおもしろいと思えた。
- あおい@booklover_aoi2025年4月26日読み終わったKindle Unlimited積読消化2024.4.26読了。 やっぱり私は平野啓一郎さんが書く小説が好きだな、と読み終わった時に思いました。 数年気になっていたのに、読書から少し離れていた私には消化しきれなさそう、と読まずにいた小説。 結果、今読んでよかったです。 愛する夫が死んだ後、実は別人だったというのは日本で起こり得るのかと冒頭を読んだ時に思ってしまいましたが、きちんと現実に起こっていることと結びつけてあったので違和感を抱いたりすることなく読み進められました。 緻密な心理描写と適切な舞台設定で、伝えたいテーマを読者が導き出せるように書いているのが本当にすごいです。 排外主義についても作中で触れているのですが、私が以前から個人的に考えていたことも書いてあって、そういう意味でも読んでよかったです。 「みんな違ってみんないい」、とはなかなかなれないのはわかっているけど、自分と違うものを過剰に排斥しようとすること、優劣をつけて不当に貶めることは違うのではないか、と常々思っていたので。 巻末に対談が収録されているのですが、作者の小説を書くということについてどう考えているかが知れて、他の作品にますます興味が出てきました。 映画もまた違う面白さがありそうなので、観てみようと思います。