アヒルと鴨のコインロッカー
90件の記録
いぬを@_____on7222025年11月3日読み終わった@ 自宅突拍子もない謎だらけの「現在」と登場人物が織りなす青春の「二年前」を交互に描き、徐々に謎が解けていくような構成。 「ペット殺し」など描写がややグロでしたが、スラスラ読めました。 たとえ同一人物だとしても、話す言語で価値観は変わってくのだろうと思いました。









よむこ@y_books2025年10月29日読み終わった@ 自宅予想に反して切なかった。 河崎、ドルジ、琴美の3人の物語に椎名とともに巻き込まれた感覚。みんな誰かの物語の一部で、少しずつ影響を受けている。



hina@hina2025年10月28日読み終わった感想ネタバレあり自分用面白かったけど伊坂幸太郎にしては珍しくイヤミスだったかな ペット殺しの若者3人の残忍さとか浅はかさがかなり全面的に押し出されていてかなり読み進めるのがしんどかった。倫理観が欠落していて人に平気で残忍なことができる人間を心の底から軽蔑しているので不快感が凄かった。伊坂幸太郎はこの残忍さと浅はかさが目立つ不快な人間を書くのがうまい気がする。というか毎回このタイプの人間が出てきてないか? 琴美が死んだ後で見るドルジの「死んだら生まれ変わるだけだから」とでも言うかのような最期にはかなり泣きそうになった。綺麗な畳まれ方だった。 伊坂幸太郎節のつまった台詞回しは今作も確かに出てきてはいるんだけど内容のショッキングさが強くてあんまり目立っていなかった気がする。 河崎はかなりクズ男だったな。クズ男は女を抱けなくなったら今世に未練は無いとでも言うかのように躊躇なく死ねるものなのか?と思ったけど自分がうつした病気で死んでしまった女の子が出てきたから死を決意したみたいなのでしっかり「因果応報」が自殺理由なんだなと思った。かなり「因果応報」がそのまま現れているように見えつつも、何も悪いことをしていない琴美が亡くなっているので、やはり「世の中は滅茶苦茶」なんだと再確認した。 麗子さんが殴るまで怒りを覚えた相手を店員として雇ったのはやっぱり「救えるものは救わないと」と思ったからなのだろうか。救えたはずの琴美・河崎を失った麗子さんができることは見た目を理由に犬を返品してきた女を店員として雇うこと、バスでかなり強面な男に痴漢されている女の子を一人で救うことだったのかもしれない。結局この後ドルジも亡くなるんだからやっぱり河崎の言う通り「世の中は滅茶苦茶」なんだな。 椎名はあまりにも簡単に罪を犯しすぎだからな。仮にドルジが殺人をするから手伝ってって言っててもなんやかんや言って助けてそうだもんな。そういう浅はかさはペット殺しの3人と共通する部分として出されていたのかもしれない。 ドルジが麗子さんには気をつけろって忠告したのはなんでだろう?河崎を名乗っているのをバレたくないから? もう1回読み直してみたら2年前の会話を現在でも使ってるのね。滅茶苦茶のくだりもだけど車のクラクションと細かいことは気にしないのくだりもやってて、ドルジはまだ2年前の生活に縛られているんだなと思った。ほんで難しい言葉は理解できてないのも漢字が分からないのもちゃんと伏線として描かれていてやっぱり伊坂幸太郎は天才なんだと思った。あとさんはいらないって言ってるのも河崎がさんをつけたら仲良くなれないみたいなことを言ってたからなのね、ほんで丁寧語で喋るからちっとも親しくなれないガイジンはドルジのことだったのね。死から復活したんだ、は河崎への思いがそのまま反映されてるのかな。ほんでドルジは隣の隣の家のガイジンの件もも101号室にアジアの国の外人が住んでる、も何一つ嘘をついてなくてやっぱり根は心優しいブータン人のままなんだなと思った。河崎がドルジに出したシャローンの猫の課題もちゃんと椎名の前でスラスラ喋ってクリアしてるのも伏線になってたのか。 全部伏線ですごいのはいつも通りだけど今回はなんかメリーバッドエンドというかなんというか、ちょっとだけ悲しい物語だったな。


n@blue_272025年10月8日読み終わった読書メモ残酷な事件が繰り広げられてるのに何故か心があったかくなる作品だった。 2年間のドルジの過ごし方も、ここからの椎名の過ごし方も、なんか本当に幸せであってほしいと感じる。 クロシバが生きててよかった🥲





にむ@ymm12342025年10月8日読み終わったいくら読み進めても妙に淡々としていて爽やかで、でもそれなりに悲惨な事件は起きてる。軽い気持ちで読めばいいのかシリアスな気持ちで読めばいいのか分からないうちに読み終えたけど、いやな悲壮感がないのはブータン人の気質のせいなのか。 久しぶりの伊坂幸太郎、面白かった。




恋の抜け殻@mokuyoubi2025年9月11日読み終わったああ、そうか ボブディランを2曲歌うごとに、裏口を蹴ればいい この話を読んだ後に、目を閉じて息を吐き出して、やるせないな、、と思う私にも、きっと無自覚と無意識の先入観があって、それがすごく嫌いだ これは終わりの話
時雨崎@rainstormbook992025年7月2日読み終わったミステリーだけど殺人やトリックが主役じゃない方の青春ミステリー。 日本人とブータン人の違いなんてアヒルと鴨の違いみたいなもので、そのアヒルと鴨の違いを辞典で引いてみたところでいまいちな情報しか出てこない。 そんなちょっとした雑談がサラリと物語の中心に置かれる。え?じゃあコインロッカーって?が気になって読み進めるうちに物語が繋がってクライマックスへ向かっていく。 はっきりと書かない、すれ違うように出会って別れる不思議な爽やかさが良い。

- 床月ゆーか@u_ka_40382025年6月29日読み終わったペット殺し(とは言いたくはないが)の描写でしばしば心折れそうになるも無事に読了。散りばめられた謎が徐々に判明して2年前と現在が繋がっていくのは心地が良かった。ミステリー小説をちゃんと読んだのは初めてだったがなるほどこれは好きなジャンルかもしれない。そしてあまりに頻出するボブ・ディランを聴いたことがなかったので途中からサブスクで聴きながら読み進めた。いい時代になったものである。

とくとく@toke_ito2025年5月24日読み終わった伊坂作品、これともう一作しか読んでないけど、並行する世界観が最終的につながる、みたいなストーリー構成が多いのかなと思った。 違う感じのも読んでみたい ある一点を除いてはある程度予想がつく流れだけど その一点に大分驚かされた感じはある まだ自分の理解しきれていない部分があるかと思うともう少しゆっくり読めばよかったなと思った。 作中に出てくるブータン人、考え方がものすごく素敵 日本人とは違って、来世で善行が返ってくればいいという考え、ものすごく好きでした 見習いたい

𝘪𝘳𝘰@_ippaieating2025年5月13日読み終わった朝読書☀️ 登場人物全員好きになってしまったからこそ、物語の伏線が回収されていくのがつらかった。 過去と現在を交互に読み進めていく形式なのに、全く読みづらくなくグングン読めてしまうのが不思議ですごい。 映画も見てみよう🎞️



ぴよ@piyo22025年4月18日読み終わった凄かった……不可思議なことが起きすぎてこんがらがっている、それでも何となく繋がりが、糸口が見えてくる。と思っていればラストの怒涛の畳み掛けでまさにお見事、って言いたいくらい気持ちよく騙された。 ミステリーでのどんでん返しは、読み手が物語内の謎を解決するために要素要素を組み立ててきちんとした仮説を構築していくから、それを破壊されたときの快感が他のジャンルとは比べ物にならないくらいに良いんだろうな。これまで読んだ作品で最高に気持ちよく騙されたのが『迷路館の殺人』。それと同じくらいよかった。 ネタバレを含まない範囲でグッときたメモ: 「それはまるで、「夕方になったら、苺を買いに行こうと思った」とでも言うような喋り方だった。」 「死ななくてもいい。せめて、歩けなくなればいいな」




みう@miu2025年3月16日読み終わった「伊坂幸太郎 面白い」で検索したまとめ記事第二位になっていたから読んでみた。 面白かった。うわぁ〜!そうだったの?!ってなった。 動物を虐待するシーンが少し出てくるので、動物好きとしては心痛かったけど、それ以外は最高。

廣 亜津美@hiroatme2025年3月8日かつて読んだ時間と人間の交錯が話の妙味で、喜劇のようで悲劇っぽくもあり、初期の伊坂幸太郎の中では大好きな本。登場人物も魅力的に描かれています。アヒルと鴨、そして日本とチベットの思想の違いなど、物語に深い味を加えています。叙述ミステリ的な驚きは、映画にした時にどうなのかと心配しましたが、映画化もさらに面白く出来ていて驚きました。「裏口から悲劇は起きるんだ」、「悪魔は絵で見るより黒くない」などなど、伊坂的な名言も素晴らしい
にむ@ymm12342025年3月7日読んでる有名だよなあとは思いつつ、読んで無かったので。 引越した先で出会った悪魔めいた様相の隣人に「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけられた。隣人の狙いはたった一冊の広辞苑。非常識だ、犯罪だと思い一度は断るが主人公はなぜかモデルガンを片手に書店の裏口に立っている。 あらすじだけ読むとギャグなのに、実際に読むとどうやら真面目な雰囲気……のような気がする。未だにテンション感をつかめていないけど面白い。続きが気になる。

柴犬@storyseller2025年2月10日また読んだ「世の中は滅茶苦茶」川崎は心から嘆き悲しむようでもあった。「そうだろう?」 ぽつんと残った僕は、バス停の方向を目指して歩きはじめる。 気づくと、先ほどまで危なっかしく歩いていた子供が泣いていた。親の姿を見失ったのかもしれない。そうか、君も遭難中か。






























































