読書する脳 (SB新書)

47件の記録
1103@nanana11032026年9月13日読み終わったKindleアナログな本を薦めているように見えるのだがKindleで読んだのは良かったのだろうか。。。 それはさておき、小学校中学校でやってた朝の15分読書(15分だったか定かではない)は結構価値のある取り組みだったのでは、という気がしてきた。今もやってるのかなあ。 「読書は良いぞ」が言いた過ぎて若干言い過ぎの感じを覚えたが、面白かった
- 武蔵@Musa88882026年8月29日読み終わった読書するメリットについて書かれた本に興味があり、本書をKindle Unlimitedで見つけて、読了。 知ってた効果が書かれてたけど、読書のメリットを更に深くしれたので良かったです。読書を通じて精神的自由や知識、知恵を手に入れたいです。感謝。


🎡⋆。˚✴︎@licht_yoruwo_koeru2026年8月27日読み終わった2026年読了本@ 自宅ᴍᴇᴍᴏ+🎡感想📄∘˙ 読みやすい本だった✨ タメになるし、スイスイ読んでしまうくらい面白かった! 📖´-「脳内マップ」が記憶を助ける 紙媒体で文章を読む場合、私たちの脳は無意識のうちに、文章の位置を空間的に記憶していますが、これを脳科学では「空間的ナビゲーション」と呼びます。いわば、頭の中に地図を作り、その中で情報を整理している状態です。紙の本を読むとき、私たちの脳はまるでGPSのように働くのです。この脳のしくみにより、紙媒体では内容が記憶に定着しやすいのです。 📖´- 実験で分かったスマホ読書の「不都合な真実」 昭和大学で行われた実験では、スマートフォンを使った読書と紙媒体を使った読書が、それぞれ読解力や記憶力にどのような影響を与えるかについて検証しています。この研究では、34名の健康な成人を対象に、小説(村上春樹『ノルウェイの森』など)の文章をスマートフォンと紙媒体の両方で読ませ、その際の脳活動や呼吸の状態を測定しました。その後、内容理解を測るテストを行い、両媒体間での差を調べました。 その結果、スマートフォンを使って読書した場合、紙媒体で読書した場合と比較して、内容理解のスコアが低下することが明らかになりました。具体的には、紙媒体で読んだ際の平均点が8・9点だったのに対し、スマートフォンで読んだ場合は7・4点と明確に低くなりました。 さらにこの研究では、スマートフォンでの読書中にはため息(深呼吸)の頻度が紙媒体での読書に比べて減少することも示されました。ため息は、認知負荷がかかる状況において深い呼吸を促進し、呼吸のリズムを整えて認知機能を回復させる役割があるとされていますが、スマートフォンを用いると、これが抑制される傾向がありました。また同時に、前頭前野の脳活動(機能的NIRSと呼ばれる装置で脳血流を測定)がスマートフォン使用時に紙媒体と比較して増加することが分かりました。さらに、ため息の抑制と前頭前野の過活動が相互作用し、読解力低下を引き起こすという驚くべき因果関係も示されました。 つまり、スマートフォンによる読書は紙媒体より強い認知負荷を生じさせ、脳が過活動状態となることで、読解力が低下してしまうのです。脳は、ため息さえつけないほど、スマホ画面に釘づけにされているのかもしれません。 難しい本ほど「紙」で読むべし このような紙の読書の優位性が示されるのは、日本だけに限った話ではありません。スペイン・バレンシア大学の研究者たちが行った、54件の研究を統合したメタ分析でも、一貫して「紙媒体での読書がデジタルよりも読解力で優る」という結論が示されています。 特に興味深いのは、両者はどのような状況で差がつくか、という点です。 この研究によれば、読書に時間制限がある状況では、紙媒体の優位性がより顕著でした。一方で、時間制限がなく自分のペースで読む場合には、媒体間の差は小さくなりました。これは、時間的なプレッシャーがかかる状況においては、デジタル媒体では読解力が低下する可能性があるということです。また、情報的なテキスト(説明的・論述的など)では、紙媒体の方が高い読解力を示した一方で、物語形式のテキストのみを使用した場合には、媒体間に差は見られませんでした。時間に追われず、リラックスして小説を読むような場合は、媒体による差はそれほど大きくないのかもしれません。 📖´- 読書が脳の「休息」になるしくみ では、読書に集中しているとき、私たちの脳内では一体何が起きているのでしょうか。私たちが本の内容にぐっと集中すると、脳は巧みに運転を切り替えて、DMNの過活動を抑え、反芻思考の負のスパイラルから解放されます。 特に情報の理解や分析を目的とした読書を行う場合、注意は外部世界の問題解決に向いており、情報処理に集中するために「タスク陽性ネットワーク(TPN)」が優位になり、内部に向かう脳活動であるDMNの活動が一時的に低下します。 この脳の働き方の切り替えには、「サリエンス・ネットワーク(SN)」が重要な役割を担っています。SNは、外部に注意を向けるためにDMNを適切に抑制し、注意を調整する働きをしています。「今、大事なのはこっち!」と判断してくれるわけですね。実際、難しい文章の理解が必要な場合など、集中力が求められる読書の際、DMNの活動が低下することが、脳画像(機能的MRI)により明らかになっています。このDMN活動の低下は、脳が内面的な思考を抑制して、より効率的に外部のタスクに集中できるようにする適応的なメカニズムだと解釈されています。 つまり、読書とは、脳の運転モードを切り替え、DMNの暴走(反芻思考)を止め、脳をクールダウンさせてくれるのです。これは、心を落ち着かせるマインドフルネス瞑想とも非常によく似た効果と言えるでしょう。 📖´- 読書がもたらす脳と身体のリラックス効果 また近年、多くの研究によって「読書が脳や心に物理的なリラックス効果を生じさせる」ことが明らかになってきました。 中でも有名なのが、認知神経心理学者デイヴィッド・ルイス博士の指揮のもと、イギリス・サセックス大学のマインドラボ・インターナショナルが2009年に実施した、広く引用されている研究です。この研究では、わずか6分間の読書によってストレスレベルが最大68%低下することが報告されました。このストレス軽減効果は、音楽を聴くこと(61%低下)や散歩(42%低下)など他の一般的なリラクゼーション活動よりも顕著です。そのメカニズムとして、「完全に没頭できる本に集中することで、日常的なストレスから心理的に距離を取れること」があると示唆されています。 この研究は商業的なものであり、参加者が16人という比較的少数の「熱心な読者」に限定されていることなどから、慎重に解釈されるべきだとの指摘もありますが、2009年にアメリカのシートン・ホール大学で行われた研究でも、読書はヨガやユーモア活動と同等のストレス軽減効果を示し、心拍数や血圧を下げることが報告されています。また2019年のカナダ・マギル大学の研究では、読書習慣を持つ学生は心理的問題が少なく、特に自発的に「読みたい」という動機がある場合には、心理的に安定していることが示されました。 では、なぜ読書はこれほどまでに心と身体を癒してくれるのでしょうか。 その理由の一つは、脳に対するストレス刺激を抑制し、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を低下させるためと考えられます。 コルチゾールは、本来はストレスから身体を守るために働いています。ところが、この働きが慢性化してしまうと、心身の健康を害する原因になってしまうのです。 読書に集中し、外部からのストレス(情報過多)から一時的にでもいいので解放されることで脳が休まり、私たちは心地よい安らぎを感じることができるのです。特に睡眠前の読書は心理的な緊張の軽減や安眠促進につながるという報告もあります。 また、集中して読書を続けていると、心拍数や呼吸数が自然に落ち着くのを感じる方も多いと思います。それは、自律神経の中でも副交感神経が優位になっている状態です。副交感神経は休息や睡眠をとるときに活性化し、筋肉の緊張を緩和し、血圧を下げる役割を持っています。読書に伴うこうした反応は、まさにゆっくりと深く息を吐いた後に身体が自然と落ち着いていくのに似ており、副交感神経を介したリラクゼーション効果が得られると考えられています。 以上のように、読書は単なる娯楽を超えて、副交感神経を働かせたり、ストレスホルモンを抑制したりといった、生理学的にも測定可能な効果をもたらし、心理的な安定性を向上させる有効な手段であることが、さまざまな研究を通して明らかになっています。 📖´- シスター・メアリーは101歳で亡くなるまで、記憶力がよく、頭脳明晰で、生涯を教育や社会貢献に捧げました。彼女の晩年の記憶力は、同世代の誰よりも優れており、周囲から驚嘆されていたと言われています。しかし彼女の死後、研究者たちはその脳を調べてさらに驚きました。なぜなら、彼女の脳内にはアルツハイマー病の脳に特徴的な脳の異常(老人斑=アミロイドβの沈着)が非常に多く見られたからです。 通常、これほどのアミロイド沈着があれば、深刻な認知症状を示すはずなのですが、彼女はその生涯を通じて明晰な認知機能を維持していました。つまり、脳の物理的な病変があるにもかかわらず、高い認知機能を保持することが可能だったのです。これは非常に不可解な現象で、研究者たちを驚かせました。一体なぜ彼女は生涯、明晰な頭脳を保ち続けられたのでしょうか。 実はシスター・メアリーは、若い頃から読書と作文を非常に愛好し、生涯を通じてその知的な活動を欠かさなかったのです。特に若い頃に書いたエッセイには、高度な語彙力と構成力が認められ、その言語能力が非常に高かったことが分かっています。 現在では、この「高い言語能力」と認知症の発症しにくさには強い関連があることが明らかになっています。実際に、幼少期から作文や読書をよくしていた人ほど、晩年の認知機能が高く維持されることを示した研究もあります。こうした複雑で高度な言語活動は、脳内の神経回路を広く刺激し、構造や機能を変化させることで、確実に脳を強靱にすることが分かってきました。 また、定期的な読書は、脳内のDMNの活動を強化する効果もあります。DMNは、自己参照的な思考や内省、記憶の再構築に重要な役割を果たす領域でした。加齢に伴い、このDMNの活動は自然と低下してしまいますが、日常的に読書を行う人では、DMNの機能が比較的高く維持され、加齢による認知機能低下や認知症の発症リスクが軽減されることが、複数の研究から分かっています。 つまり、シスター・メアリーは、長年の読書習慣によって、脳の病変をものともしない、莫大な「認知予備力」を蓄えていたのです。彼女の事例は、生涯を通じた知的活動や読書習慣がいかに重要であるかを私たちに教えてくれます。私たちも、日常的に本を読み、思考を深めることによって、脳の回復力や柔軟性を高め、人生の晩年まで豊かな認知力を維持することが可能になるかもしれません。 📖´- 読書は副交感神経を優位にし、ストレスの軽減や心身のリラックスを促します。さらに読書に集中すると、脳のデフォルトモードネットワーク(DMN)の過活動が抑制され、反芻思考による精神的疲労を防ぐこともできます。 一方、フィクションを読んでいる際にはDMNが適度に活性化され、共感力や想像力の向上に寄与します。脳の運転モードを巧みに切り替えることで脳のしなやかさが保たれ、また、神経回路が強化されて知的能力が高まります。さらに、脳のダメージを補う「認知予備力」を育み、認知症のリスクを遠ざけてくれる可能性も秘めています。 📖´-読書がもたらす「快感」の正体 これまでの議論をまとめると、どうやら読書が脳にもたらす効果の鍵は、「能動的なプロセス」であるかどうかにあると考えられます。では、そのプロセスは、私たちの感じる「快感」にどう結びついているのでしょうか。 映画や動画を観ているときは、私たちは映像の美しさや音響の迫力、俳優の魅力的な演技といった外部からの刺激を受け取り、それに反応して楽しさや興奮を感じます。それらは脳の報酬系を即座に、そして強力に刺激し、大量のドーパミンを瞬間的に放出させます。 一方で、読書は視覚的・聴覚的な刺激を直接与えません。主に文字情報だけを通じて、情景や人物、感情などを自らの脳で想像し、意味を「能動的に」組み立てる必要があります。この過程では、前頭前野や側頭葉といった脳の高度な推論・想像力を司る領域が活発に活動し、内側からじわじわと湧き上がるような喜びや達成感を感じます。ここでもドーパミンが放出されていますが、その性質は大きく異なります。 もちろん、ドーパミンの放出量そのものは、映画や動画の方がはるかに大きく、直接的な報酬として作用します。しかし、読書がもたらす報酬の特徴は、その「質」にあります。映画や動画は外部刺激に依存した「一過性の報酬(外的報酬)」であるのに対し、読書は自発的に理解やイメージを創り出すことで得られる「持続的で深い充足感(内的報酬)」を生み出すのです。 内発的な達成感によって活性化される脳の報酬系は、即時的で強力な外部刺激によるものとは異なり、より長期的な脳の安定性や認知的充足感をもたらすと考えられます。 たとえば、複雑なパズルを解いたり、難しい知識を理解できたりしたときに感じるあの深い充実感は、読書体験のそれに非常によく似ています。つまり、読書から得られる高揚感とは、自らが能動的に脳を動かして生まれるものであり、受動的に外部からの刺激で得られる報酬とは異なる独特の価値を持っているのです。 このように、自らが能動的に脳を動かすことで生まれる達成感こそが、読書特有の価値であると言えるでしょう。 結論として、映像メディアが与えるのは、脳のマルチタスク能力や情報処理速度を高める「効率的な刺激」です。それに対し、読書が育むのは、自らの力で世界を構築し、意味を深く掘り下げる「主体的な思考力」。それぞれが脳に与える栄養は、全く種類が違うのです。 📖´- ポジティブセルフトーク その中でも特に重要なのが「ポジティブセルフトーク」です。ポジティブセルフトークとは、自己肯定的な言葉(「自分ならできる」「よくやった」)や、建設的な問いかけ(「この失敗から何が学べるだろう?」など)、または感謝や満足の表現(「今日もよい本が読めて幸せだ」など)といった、自分を前向きに支えるような語りかけのことを指します。 脳科学的な観点からも、このようなポジティブセルフトークには明確な効果があります。 まず、ポジティブセルフトークは脳の「報酬系」を刺激します。すでに何度か触れましたが、報酬系とは、私たちが喜びや満足感を覚えるときに活性化される神経回路で、ドーパミンという脳内物質を介して働いています。この報酬系は主に大脳基底核の腹側線条体や前頭前野、側坐核といった領域を含んでおり、ポジティブで前向きな言葉を自分自身に語りかけること(ポジティブセルフトーク)によって、活性化されることが複数の研究で報告されています。 実際に、脳画像(機能的MRI)を用いた研究では、自分に肯定的な言葉を繰り返しかけることで、脳の報酬系の主要な部位の活動が増加し、それに伴いドーパミンが放出されることが示されています。外からの褒め言葉を待たずとも、自分で自分を肯定したり応援したりするだけで、脳は満足してくれるのです。このドーパミン放出が私たちに快感や安心感、動機づけをもたらし、自然と気分がよくなるというしくみです。 さらに、ポジティブセルフトークは、ドーパミンだけでなく、幸福感や安心感に関連する他の神経伝達物質(たとえば、セロトニンやオキシトシン)の分泌も促すと考えられており、これらが協調して作用することで、より安定した精神状態や幸福感をもたらします。 また、ポジティブセルフトークによって前頭前野が活性化されると、困難な状況においても冷静で建設的な思考が可能になり、自分の感情や衝動を適切にコントロールする能力が高まります。 たとえば、難しい本を読んでいて理解できない箇所があったとしても、「自分には理解できるはずだ」と前向きに考えることで、諦めずに理解を深める意欲を持ち続けることができるのです。 さらに興味深いのは、ポジティブセルフトークが脳の神経回路自体を変化させるという点です。これまで、脳には「可塑性」と呼ばれる性質があり、繰り返し使用する神経回路は強化され、あまり使用しない回路は弱まる傾向があることを見てきました。ポジティブセルフトークを意識的に繰り返すことで、ポジティブな思考や感情に関連した回路が強くなり、ネガティブな感情や考え方を生み出す回路が相対的に弱まるのです。このプロセスは「リフレーミング(捉え直し)」とも呼ばれ、認知行動療法など心理療法でも積極的に活用されています。 読書という行為は、それだけで私たちが新しい知識や視点を得る貴重な機会です。しかし、読書を通じて得られる価値を最大化するためには、その間に生じるセルフトークを意識的に前向きなものに変えていくことが重要です。読書中や読書後に、自分自身に対して肯定的で励ましに満ちた言葉をかけることができれば、脳内のポジティブな神経回路が活性化され、結果として持続的な問題解決能力や、精神的な安定を獲得することが可能になるでしょう。 具体的な実践方法としては、読書を始める前に自分自身に対して「今日も新しい発見がきっとある」「実に面白そうな本ですね」などとポジティブな声かけをしたり、難しい内容にぶつかったときに「うーん、分からん……でも焦らずにゆっくりと理解していこう」と励ましたり、読後に「今日も面白かった」「すごく勉強になった」「今日はこんなにたくさんの知識を得られてよかった」と感謝の言葉を自分自身に伝えたりすることがあります。 こうしたポジティブセルフトークを意識的に行うことで、読書体験は私たち自身の精神状態や生活全体に深い影響を与える、有益な時間となるでしょう。 📖´- では、快読を効果的に行うにはどうすればよいのでしょうか。まず基本となるのは、文章の「骨格」を見つけることです。 具体的には、ビジネス書や新書を読む場合、最初に目次全体を眺めて本の構成を把握し、各章の冒頭と末尾の要約部分を読みます。その後、自分の関心のある章だけを選んで、見出しのキーワードを追いながら読み進めるのです。 ニュース記事であれば、見出しとリード文、そして各段落の最初の一文だけを読むことで、記事の全体像を素早く捉えることができます。この方法によって、脳は効率的に主要な情報をスキャンし、全体の構造や重要なポイントを直感的に把握できます。また、自分が特に必要としている情報や関心のある部分だけを選択的に読むことで、情報処理の効率化を図ることも可能です。 以上のように、快読は目的に応じてうまく活用すれば、脳の認知的負荷を軽減しつつ、効率的に情報を抽出する優れた読書技術となります。ただし、詳細で正確な理解が求められる場合には、「精読」など他の読書法との組み合わせが重要となります。 📖´- ただ、快読と精読のどちらが一概に優れているということではありません。快読と精読の違いは、脳内での情報処理の「深さ」と「広さ」におけるバランスの違いです。脳は目的や状況に応じて前頭前野を制御し、ワーキングメモリの使い方や言語野への負荷を調整し、それぞれの読書手法を巧みに使い分けているのです。たとえば、丁寧に読みたい本は精読で、サクッと内容を把握したいニュースやメールは快読で、といった使い分けはとても身近なものです。そしてそれは、脳科学的にも理にかなっているのです。 📖´- 音読の最も大きな特徴は、視覚、聴覚、運動感覚という複数の感覚チャネルを同時に刺激することにあります。黙読と異なり、音読では文字情報を目で追いながら、口や舌、喉などを動かして発声し、その自分の声を耳で聞きます。このため、脳内では視覚野や言語野だけでなく、聴覚野、運動野など広範囲な領域が同時に活性化されます。こうしたマルチモーダルな(複数の感覚様式を用いる)刺激により、脳は同じ情報を複数の経路から処理することになります。 そのため、後でその情報を思い出すときに、視覚的な記憶、聴覚的な記憶、運動感覚的な記憶のいずれからでもアクセスできるようになります。異なる脳領域が連携して働くことで、脳は情報をより深く、多面的に処理し、記憶を強く定着させることができるのです。 また音読は、集中力を向上させるという利点もあります。黙読だといつの間にか意識が別のところに行ってしまうことがありますが、実際に声に出すことで脳の意識が散漫になりにくくなり、注意が目の前の文章に集中します。さらに、文字を目で追いながら同時に発声し、内容を理解するという複数のプロセスを同時に進行しなければならないため、ワーキングメモリ(短期記憶の処理能力)に適度な負荷がかかり、その処理能力を向上させる効果が期待できます。 📖´- なぜ「読みっぱなし」では記憶に残らないのか これまで、快読・精読・音読という三つの読書法を通して、情報を効率的かつ深く理解し、記憶に定着させる方法を探ってきました。しかし、どれほど効果的に情報をインプットしても、それをアウトプットしない限り、脳に長期的に定着させ、実際に活用できる知識とすることは難しいでしょう。読書という行為が単なる「情報の吸収」を超えて、私たちの行動や考え方を豊かに変えるようになるためには、アウトプットというプロセスが不可欠なのです。 アウトプットが記憶を定着させる脳のメカニズムとして特に注目されるのが、「想起練習(Retrieval Practice)」というプロセスです。読んだ内容を自分の言葉で作文や読書感想文として書き出すと、脳は記憶の中に保存されている情報を能動的に「思い出そう」と必死に努力をします。この「思い出す」という行為自体が、海馬を中心とした脳内の記憶ネットワークを活性化させ、記憶をより強固で再現しやすい状態に強化するのです。 また、アウトプットを繰り返すことで、脳は「思い出せない」という状態から「思い出せる」という状態へと情報を切り替えることができます。一度読んだだけの情報は、脳の中に記憶されていても、使われないうちにその情報にアクセスする神経回路がどんどん弱まってしまいます。 しかし、感想文として頻繁に情報を取り出す行為は、その記憶への検索経路を何度も繰り返し使うことになります。その結果、記憶に関連する神経回路が強化され、「思い出しやすく」なり、より実践的で役に立つ知識として定着するのです。 さらに脳科学の研究からは、「テスト効果(Testing Effect)」という興味深い現象も知られています。これは、自分自身で知識を能動的に取り出してテストすることで、その後の記憶がより強固に定着するという現象です。 感想文や解説文を書くことは、まさにこのテスト効果を活用できるアウトプットの具体的な方法と言えるでしょう。面白いことに、書き出す過程でうまく思い出せなかった情報ほど、その後、再学習したときにより鮮明に記憶されるようになります。 📖´-「クエスチョン立て」の実践 読書の効果を大きく高める方法として、「クエスチョン立て(問いを立てる)」があります。これは、読書を始める前に、自分がその本からどのような情報や答えを得たいかを明確な問いとして設定する方法です。 なぜ問いを立てると読書効果が高まるのでしょうか? これは脳科学的には、問いを設定することで、脳の前頭前野が活性化し、読書中に重要な情報へ選択的に注意を向けやすくなるためです。まるで脳が「答えを探すレーダー」のような状態になるのです。また、問いを立てると、読書中に新しい情報を過去の知識や経験と関連づける「精緻化」が自然に促進されます。その結果、長期記憶への定着が飛躍的に向上します。 実はこの方法は、古くから知られている「SQ3R法」という学習法に通じるものです。SQ3R法とは、1946年にアメリカの教育心理学者フランシス・P・ロビンソンによって提唱された、効果的な読書・学習の手法です。この名前は次の5つのステップの頭文字に由来しています。 ・Survey(概観する) ・Question(問いを立てる) ・Read(読む) ・Recite(復唱する) ・Review(復習する) 特に重要なのが二つ目の「Question」です。これは、読む前に内容に関する具体的な問いを設定することを指しています。問いを立てることで、脳の前頭前野が活性化され、能動的に情報を探し出す態勢が整います。 この能動的な読書法により、情報への注意力が高まり、記憶の定着も著しく改善されることが明らかになっています。
小石川@mkgaogao2026年6月25日読み終わった@ 電車26/43 図書館で目についたので借りた本 なんか思うに、読書のいいところを挙げようとしていくとすごく胡散臭くなるので、「適当でいいよ、自分のペースで好きなように読めばいいよ」と真面目な顔で言われたほうがいいなと読んでる途中で思った なんというか、「確かにそうですね〜」とは思うんだけど、「なるほどそういうことか」という感じはなかったかな
彼らは読みつづけた@findareading2026年6月2日読み終わった電子書籍*本の中の読書* 《お気に入りのソファや静かなカフェなど、「ここなら落ち着いて読める」という自分専用のスペースを見つけるのも効果的です。こうすることで脳の注意資源(何かに意識を向けるときに、脳が使うエネルギー)が節約され、読書に深く没頭しやすくなります。》 — 毛内拡著『読書する脳』(2025年12月Kindle版、SB新書)







m@michiko2026年4月9日読み終わったXで「紙の本は読むメリットしかない」みたいな紹介をされていて読んだけど、その点に関しては経験則以上の情報はなかった。脳科学の知識もある程度あるので、真新しいことはあまりなかった。 ザーッと読めた、という完了感を与えてくれた。
m@michiko2026年4月9日まだ読んでる「スマートフォンによる読書は(中略)読解力が低下してしまう」は言い過ぎだと思う。なんせ被験者34人だし。経験的に理解できるけど、「脳科学で証明」とまでは言えないと思う。- さしみん@sashimin2026年3月15日気になる見かけた@ 紀伊國屋書店 久留米店だーかーら、読書の定義を出してくれ…😖 漫画は読書に入りますか…?絵本は…?雑誌は…? でも中身はちょっと気になった。紙媒体と電子媒体の違いとか。電子書籍のテキスト買ったことあるけど、場所取らないのは助かるけどやっぱり勉強やりにくかった記憶はある…。
85@mailleux_888882026年3月14日買った読み終わった「読書はコスパ/タイパが悪い」 そんな人にこそ勧めたい本。読書がいかに有益か、脳科学で読み解きます。 読書で賢く強くなりましょう。

夏蜜柑🍊@natsukan1187-liber2026年3月13日読み終わった学び!最新の脳科学の知識をもとに、読書そのものを解き明かす一冊。毛内さんの文章はとても読みやすく、コラムの内容も面白かった!また、以前から問題になっている「読書離れ」や多様化した読書スタイルなどを楽しく学ぶことができた。 読書や脳科学に興味を持っている人をはじめ、出版や教育関係、学生さんなど多くの人たちに読んで欲しいなと思う。 SNSなどで押し寄せる情報の波。そして、先行きの見通しが立たない不確実で複雑な時代を乗り越えるために、読書を通じて必要なことを教えてくれるおすすめの本です。
バナナカプチーノ@bananacappuccino2026年2月11日読み終わったたまたま書店で見つけて気になって。紙と電子で読んだときの内容の定着率の話など興味深かった。読書が脳の休息になるというのもへぇーという感じ。これからもたくさん読もう!



Pha3@Pha32025年11月15日読み終わった読書の効能を科学的に確認でき満足笑 あと自分的には、読書なら比べ字幕付き動画は情報量多く受動的、また外部的充足になりやすい事も発見。英語学習法の示唆にもなった。


- citizen_one@citizen_one2025年11月7日読み終わった数時間で読み終えた。読みやすく面白かった。 読書から得られる満足感は、SNSなどから得られる外部刺激とは異なり、能動的に脳を動かすことから得られる内部刺激だそう。なるほど、だから読書は楽しいのか。 他にも、記憶とは記録ではなく、思い出すたびに再構成され生成され直すということも面白かった。 ポジティブセルフトーク(自分にポジティブな言葉をかけること)は自己暗示だと思ってたけど、実際に脳のドーパミンなどの分泌を促すらしい。知らなかった。これからポジティブセルフトークしよう。 脳科学って面白いよね、という話。 追記 快感ホルモンドーパミンは刺激を与えるので依存症になる可能性がある。対する幸せホルモンドーパミンは心を落ち着かせるよう作用する。外部刺激と内部刺激の違いは放出されるホルモンの違いとして説明できるかもしれない。




























