

Itsuki
@OnebookOneme
- 2026年6月14日
永遠をさがしに原田マハあたしはずっとずっと、自分がチェロを弾きたくて弾きたくて、チェロとひとつになりたくて、ここまできた。そして、いま、初めて──お母さん、あなたのために弾いている。聞こえる? お母さん。これが、あたしの音。あなたが人生のすべてを懸けて、あたしに与えてくれた、あなたの音。 - 2026年6月14日
三十棺桶島モーリス・ルブラン,中条省平この惨たらしい謎の奥底にも、まったく単純な原因が隠れているはず。見かけは想像を絶する行為でも、実際には、私と同じ本性をもった人間がおこなっていることなのだ。──そこには奇跡のような出来事なんかないし、すべては日常生活と同じ規則に基づいて起こったはずだ - 2026年6月9日
黒猫/モルグ街の殺人エドガー・アラン・ポー,小川高義正面から見ようとするほど星は薄らぐ。もちろん真正面から見れば目に入る光量は増えるのだが、微妙なとらえかたとしては横からがよいのだね。むやみに深く突き詰めると、考えることがあやふやになる。いつまでも星空を見つめていたら、金星だって見えなくなるかもしれない。 - 2026年6月7日
文庫 フランスの高校生が学んでいる哲学の教科書シャルル・ペパン,永田千奈選択が難しいのは、それを選ぶ自分が誰なのかわからないからであり、同時に、矛盾するようではあるが、選択することで自分は自分になるのだとわかっているからだ。自分の意志など自分でもわからない。それでも選択の連続が私をつくる。 - 2026年6月6日
ハムレットシェイクスピア,ウィリアム・シェイクスピア,福田恒存眠りに落ちれば、その瞬間、一切が消えてなくなる、胸を痛める憂いも、肉体につきまとう数々の苦しみも。願ってもないさいわいというもの。死んで、眠って、ただそれだけなら!眠って、いや、眠れば夢も見よう。それがいやだ。この生の形骸から脱して、永遠の眠りについて、ああ、それからどんな夢に悩まされるのか、誰もそれを思うと──いつまでも執着が残る、こんなみじめな人生にも。 - 2026年6月6日
文庫 フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者シャルル・ペパン,永田千奈生活のなかの一瞬を切り取ってみる。バスに座っているとき、愛する人にキスをしようとするとき、何かを理解したとき、つけっぱなしのテレビの前で眠ってしまったとき、さてあなたはその瞬間が永劫回帰、つまり、「永遠に繰り返されてもいいくらい」その瞬間を愛しているだろうか。 - 2026年6月2日
暗夜行路志賀直哉嵐山から亀岡までの保津川の景色は美しかった。が、それよりも彼は青々とした淵を見ると、それに浸かってみたかった。川からきりたった山々の上に愛宕が僅かにその頂を見せていた。彼はいつも東から見る山をもう西から見ていた。そして彼の頭には瞬間衣笠の家が遠く小さく浮かんだ。綾部、福知山、それから和田山に来て漸く夏の日が暮れた。 - 2026年5月25日
春にして君を離れアガサ・クリスティー,廣野由美子ジョーン・スキューダモワは、レストハウスの薄暗い食堂のほうを、目を細めてじっと見た。少し近眼だったのだ。たしかにあれは-いや、違う-やっぱりそう。ブランチ・ハガードだわ。 - 2026年5月24日
オズの魔法使いライマン・フランク・ボーム,麻生九美ドロシーは、農業をいとなむヘンリーおじさんとその妻のエムおばさんといっしょに、カンザスの大草原のまっただなかに住んでいた。この家を建てるためには、材木をはるか遠くから荷馬車で運んでこなければならなかった。 - 2026年5月23日
田舎医者/断食芸人/流刑地でカフカ,丘沢静也この数十年で、断食芸人に対する関心はすっかり薄れた。以前なら、この種の興行を自分の手で大規模にやれば、ずいぶん儲かったものだが、今日では、まるでありえない話である。 - 2026年5月22日
- 2026年5月22日
- 2026年5月21日
星を継ぐもの【新版】ジェイムズ・P・ホーガン,池央耿どこか深いところからゆっくり浮かび上がるように、彼は意識を取り戻しかけていた。本能的には彼は意識の回復を嫌った。彼はあたかも何らかの意思の力によって、無意識と意識の隔たりを埋める… - 2026年5月21日
- 2026年5月19日
ポールとヴィルジニージャック=アンリ・ベルナルダン・ド・サン=ピエール,Jacques‐Henri Bernardin de Saint‐Pierre,鈴木雅生インド洋に浮かぶ絶海の孤島、フランス島。海港ポール・ルイの町の東に位置する山並みのさらに東には、三方を岩山に囲まれた盆地がある。
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