満願

60件の記録
- うんぽこ@onomi_i2025年8月25日読み終わった儚い羊たちの祝宴が好みだったので、こちらも読んでみました。全体的に暗いお話なんだけど、文章がお美しく?引き込まれました。面白かったです。どのお話も良かったけど、万灯が特に良かったかな。
- 酒飲みぱんだ@sakenomipanda72025年8月9日約束は果たされた。わたしは車に乗せられ、木々が紅葉に色づく山の奥へと連れて行かれた。 柘榴はまだ熟し切るには早かったけれど、早過ぎはしなかった。わたしと父は一日中、それを存分に貪った。わたしの汚れたくちびるは、父のつややかなくちびるで清められた。 ペルセポネとは違う。わたしは二度と戻って来られなくなったのだ。
- よしい@Yoshe2072025年8月7日読み終わった収録されているどの話も独立した短編だけど、いずれも読み終えたあと口の中に砂みたくジャリジャリした感触が残っているかのような苦い後味が残った。その上で全編ミステリーとしての伏線回収の旨みもきっちり仕込まれているので、「後味悪いのに後味スッキリ」みたいな矛盾した読後感が味わえておもしろい。
- ゆぴ。小説しか勝たん@milkprincess172025年7月17日小説短編集のなかでは、誰もが願いを叶えるために罪に手を染める。知らないほうが良いことのほうがたくさんあるのだと知る。なかでも「柘榴」はタイトルからいや〜な予感がしていたけどそのとおりになってしまった。欲しいもののため、誰も手段なんか選んじゃくれません。
- あきちか@kipananan2025年6月4日読み終わったフィナーレへの駆け上がり方がたまらなくゾクゾク するミステリー。ミステリーといいつつホラーともいえよう真実がわかる瞬間がたまらない。特に"万灯""関守"については、最後で背中がゾクゾクするようなホラーの側面も強い。人を殺すだけの執念をまじまじと感じられる。
- ナナ@nana2025年1月31日読み終わったひとつひとつの物語が違う風味で面白い! 人間って自分勝手だなと思うことが多い一冊だった。 他人から見れば動機薄くても本人はそれが大事だから。 米澤先生のダークユーモアが詰まってます!
- まお@mao_ssss2024年11月7日読み終わったはーーーー!おもれーーー!!! 1作がちょうどいい長さ、でありつつ、決して長くはない中に必要なことが全部入ってる。天才なのかな…… 全部面白かったです。個人的には「柘榴」が一番好き。みんなは何が好きか聞いて回りたい1冊。素晴らしい。