満願
112件の記録
- くまもち@reads_09012026年2月5日読み終わった6篇からなる短編集。 どれも仄暗く、登場人物たちの誰もが境界線の真上にいて、さてこれからどちらに転がるのか、という緊張感に満ちていた。 個人的に好きだったのは柘榴。 ある家族の始まりと別れ、そしてまた始まりの話。 母の視点から語られる最後の3行には、歪な家族の愛の形に対してあまりにも真っすぐな母の愛が綴られていた。

記憶の本棚@kioku-no-hondana2026年2月3日読み終わった『夜警』『死人宿』『柘榴』『万灯』『関守』『満願』の全六篇。 史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。 --------------------------- “なぜそれは起こったのか”という疑問に対して、話の最後に導き出される答えがまぁ、不穏で戦慄しちゃう短篇たちで、どのお話でも最後は「待って、そういうことなの!?そんな……。(衝撃につき絶句)」となってしまった、最高に面白い作品たちだった。 『夜警』『万灯』『関守』が特に好み。 そして米澤さんの紡ぐ言葉、表現の美しさがまた素晴らしかった。 --------------------------- 非のない娘たちをあれほど怯えさせたことは、何年経っても忘れられない。いまでも胸が締めつけられるようだ。 ただ、こうした思い出のひとつひとつに必ず教訓がある。 私は娘たちと共に育った、ということだ。(『柘榴』より) 日本は秋深く、街路沿いに植えられたイチョウが輝くように色づいている。空にはうろこ雲がたなびき、窓を開ければ涼やかな風が吹き込んでくる。懐かしかった。(『万灯』より) これほど多くの願いが叶っているのだ。私にも道がないはずはない。思えば没論理な開き直りだが、陰々滅々と手元だけを見つめる日々にふっと薫風が吹き込んで、悪い夢が払われたような心持ちがした。(『満願』より)
11ばん@patopato31032026年1月24日読み終わったいつもながらリアルな人物描写と巧みに仕組まれた状況設定で、読み始めたら止まらない米澤穂信ワールド。 しかしだね…私は気づいてしまったのだ。米澤氏の小説を読んだ後に他作品を読むと「ここの描写が足りない…米澤さんなら再会の場面は互いの表情をもっと緻密に書き込んでくれるのに…」など、作品のアラが見えてしまうという事に。 最上級ワインを飲み慣れると他のワインが安っぽく思えてくるのに似ているような。 もはや副作用と思って受け入れるしかないのか。
読書猫@bookcat2026年1月20日読み終わった(本文抜粋) “「いいか。何でも屋にはなるなよ。お前は器用だから何でも書ける。だけど本当に何でも書いていたら、先はないぞ」” “だが、目があれば余計な物を見ることもあり、耳があれば余計な話を聞くこともある。”

おでんち@odenchi2025年10月25日読み終わったアニメ小市民シリーズで知った米澤氏 理路整然とした謎解きが心地よい作風だと思ったので読んでみたいと思った 「夜警」と「万灯」はドラマで見た記憶 【夜警】鬼の居ぬ間におイタしちゃった新人が企てた計画と失敗 【死人宿】遺書の主を探すミステリー よかったと思いきや… 【柘榴】うわぁ…親子でも女の敵は女やなぁ(^▽^;) 【万灯】ビジネスマンってのは… 【関守】都市伝説を追った先に 【満願】動機が意外 ひと昔前な感じが郷愁を誘うセピア色なイヤミス短編集 どれも背景からしっかり語られていて読み応えがある

なかしまみさ@misa_k_s2025年9月23日読み終わった冬友人が面白いと言ってたので。 米澤さんのお名前はよく見かけていたけど、初読。 図書館で借りて楽しみにしてた! 最近ほっこりほんわか系ばかり読んでたのでいい刺激になりました。 やっぱりイヤミスはいい! 湊かなえさんとか好きならばきっと好きだと思う。 こちらは短編集です。 初めて米澤さんの文章を読んだ感想としては、文章が四角い!でも読みやすい! 満願とかは、なんか夏目漱石っぽいような。 他も安定して面白いみたいなので、色々読んでみよ。 あと1週間で、図書館の本返さないといけないけど読めるのか…。


うんぽこ@onomi_i2025年8月25日読み終わった儚い羊たちの祝宴が好みだったので、こちらも読んでみました。全体的に暗いお話なんだけど、文章がお美しく?引き込まれました。面白かったです。どのお話も良かったけど、万灯が特に良かったかな。


酒飲みぱんだ@sakenomipanda72025年8月9日約束は果たされた。わたしは車に乗せられ、木々が紅葉に色づく山の奥へと連れて行かれた。 柘榴はまだ熟し切るには早かったけれど、早過ぎはしなかった。わたしと父は一日中、それを存分に貪った。わたしの汚れたくちびるは、父のつややかなくちびるで清められた。 ペルセポネとは違う。わたしは二度と戻って来られなくなったのだ。
よしい@Yoshe2072025年8月7日読み終わった収録されているどの話も独立した短編だけど、いずれも読み終えたあと口の中に砂みたくジャリジャリした感触が残っているかのような苦い後味が残った。その上で全編ミステリーとしての伏線回収の旨みもきっちり仕込まれているので、「後味悪いのに後味スッキリ」みたいな矛盾した読後感が味わえておもしろい。
ゆぴ。小説しか勝たん@milkprincess172025年7月17日小説短編集のなかでは、誰もが願いを叶えるために罪に手を染める。知らないほうが良いことのほうがたくさんあるのだと知る。なかでも「柘榴」はタイトルからいや〜な予感がしていたけどそのとおりになってしまった。欲しいもののため、誰も手段なんか選んじゃくれません。


あきちか@kipananan2025年6月4日読み終わったフィナーレへの駆け上がり方がたまらなくゾクゾク するミステリー。ミステリーといいつつホラーともいえよう真実がわかる瞬間がたまらない。特に"万灯""関守"については、最後で背中がゾクゾクするようなホラーの側面も強い。人を殺すだけの執念をまじまじと感じられる。

ナナ@nana2025年1月31日読み終わったひとつひとつの物語が違う風味で面白い! 人間って自分勝手だなと思うことが多い一冊だった。 他人から見れば動機薄くても本人はそれが大事だから。 米澤先生のダークユーモアが詰まってます!
まお@mao_ssss2024年11月7日読み終わったはーーーー!おもれーーー!!! 1作がちょうどいい長さ、でありつつ、決して長くはない中に必要なことが全部入ってる。天才なのかな…… 全部面白かったです。個人的には「柘榴」が一番好き。みんなは何が好きか聞いて回りたい1冊。素晴らしい。











































































