ベル・ジャー

90件の記録
- はるのひ@harunohinouta2025年7月7日気になる読みたい去年の夏に川上未映子さんが推してた1冊。当時はまだ読書欲が戻ってなかったので、いつか読みたいな…と思うにとどめてた。(さっきHope Talaがシルヴィア・プラスの詩集を大量にインスタに上げてて思い出せた、ありがとう。) 今年の夏の個人的課題図書にしたいかも。
- もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年5月30日読み終わった11から最後まで読んだ。 ちょうど半分以降は心のバランスを崩したエスターが精神科を受診したり、ショック療法を受けたりしていくうちにどんどん悪い方向に突き進み、自殺を試みて未遂に終わり、そのまま精神病院に入院してしまった。 転院して良い医療を受けられているようだったけど、快方には至らず。 そんな中で地元の友人ジョアンが同じ病院に入院してきて、いろいろあって自殺してしまった。 彼女とエスターはバディ・ウィラードと付き合っていたが、バディがエスターと付き合いはじめたことでジョアンと別れた。 ジョアンの死後、精神病院を訪ねてきたバディはジョアンの死は自分のせいなのかエスターに尋ねていて、自惚れもいい加減にしろ!と思った。 バディは大して魅力的ではないし、エスターは彼が結核になってしまったので別れを切り出せなかっただけでとっくに見切りはつけていたのに。 そしてバディはエスターに「精神病院に入院歴のあるきみはどんな人と結婚するのだろうね?」というデリカシーの欠片もないことを言う。 少なくともバディとは結婚しないだろうね。 何度か出てくるイチジクの話が印象的だった。 この小説は1963年に出版されその直後に著者のシルビア・プラスは自ら命を絶った。 物語は1950年代で女性の地位も権利も低い時代だった。 その中で少ないチャンスにしがみつきながら必死にがんばっていた自身をエスターに投影し書き上げた自伝的小説なので物語に凄みを感じた。 この小説は今まで3回翻訳されていて、小澤身和子訳の晶文社版が最新である。 今から80年近く前の小説を読めるのは、新訳が出てくれているからだろう。 また夢中になって読ませてくれたのも新訳だからだと思う。
- もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年5月30日読んでるちょうど半分まで(10/20) 読みはじめたら止められなくなってしまって寝不足になるほど。 シルヴィア・プラスの自伝的小説に書かれている1950年代のニューヨークやボストンに戦争(WW2)の気配が全くないことに少し戸惑った。 アメリカは戦場にならかなったから他所ごとのような感じだったのだろう。 プラスが自身を投影したエスターは華やかなニューヨークでの生活の中で自分が何になりたいのかを見つけられず、またハーバードのライティングコースが不合格で受講できなくなったことで彼女の心が荒んでいくのが辛かった。 ニューヨークでの暮らしの中で出会った男たちの中でとんでもない暴力を振るう者がいて驚いた。 地元に戻ってからは失意の中、本が読めなくなり文章が書けなくなったエスターは精神科を受診し治療を受けることになったが、その治療も果たして大丈夫なのか?というもので不安になる。 この先エスターがどうなっていくのか、読み手である私は見守ることしかできないけれど、彼女が書き残したものを最後まで読むことでそれを見ようと思う。
- もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年5月28日読み始めた図書館で予約していたのが届いたので。 今日は眠いからどこまで読めるかわからないけど楽しみ。 図書館の本、読書計画をぶっ壊しにくるけど、そういう外部からの介入で計画を変えるのも悪く無いなと思う。 積読が埋もれていくのが悩ましいところだけど、自分の本は捨てない限り自分の本棚にあるから!という強気が必要。
- 涼元風花@suzu_fuuka2025年5月16日読み終わった一気読み!読みたくて、というより、最後まで読まないと途中で止まるのが怖くて…! 想像していた感じと全然ちがった。衝撃。凄まじい。でも、余韻は悪くない。
- 🍬@amehana1162025年5月10日読み終わった矢の返る場所じゃなくていろんなところに飛び散る花火のような光でありたいという気持ちと、枝を伸ばすいちじくがすべて腐っていく虚しさ 苦しかったな〜
- ☾@__youl2025年5月6日読み終わったエスターと同じ年代だからこそ、エスターが感じていた挫折や空虚さ、社会への絶望が手に取るように分かってしまって読み進めていくのがすこし苦しかった。描写がひとつひとつ美しい。きっとこれからも読む。 p.362『でも、あれはぜんぶわたしの一部だった。わたしの風景だった。』
- 𝚗𝚊𝚝@sapphicalien2025年3月22日読み終わったウルフが安静療法への反感を書いていたように、プラスはショック療法の暴力性を書いていて、(精神科)医療に対する不信感を抱えている人間としてはわかる〜〜〜!の連続だった サリンジャーみたいなひりつき
- Takaki Yamamoto@yama_taka2025年1月2日読み終わった2024年に自分が読んだ本の中で、どれがよかったかな……と考えていた頃、年の瀬にふと読みはじめたこの本が、大外から一気にまくっていった感がある。少しずつ読むつもりが、ぐいぐい惹き込まれて、大晦日の夜に読み切ってしまった。 サリンジャーの作品群と比較して語る人が多いようで、それはもちろんわかるのだが、個人的には同じ米国人女性作家のカーソン・マッカラーズを思い起こさせる読後感だった。みずみずしく、奔放で、時に可笑しく、時に哀しく……。本当に美しい、珠玉のような文章で、日本語訳の丁寧さ、誠実さも素晴らしかった。
- 村崎@mrskntk2024年10月27日読みながらサリンジャーを思い出していたんだけど「少女版キャッチャー・イン・ザ・ライ」というキャッチフレーズもついていたようでなるほど〜。 「それから、この夏は小説を書こうと決めた。そうすれば大勢の人を黙らせられる。」 可能性がたくさんあるのにどの可能性もつかみとれない焦燥感や歯がゆさ、かたちのない不安......切なくて痛い生き方は刹那的で苦しいけど目にうつるもの全部を感じ取っているんだなあと思う
- momoka oba@momoka2024年10月10日かつて読んだ去年の秋、那須の温泉まで1泊2日のひとり旅。部屋にこもってひたすら読書。中盤から『ベル・ジャー』の世界にのめり込み、夢中で読んだ。これを読んだのが30歳の今で本当に良かった。10代の頃に読んでいたら、きっと影響を受けすぎていたから。 👇🏻今の自分にぴったりだった一節。 「イチジクの木の幹の分かれ目に座り、飢え死にしそうになっている自分の姿が見えたーーどのイチジクを選んだらいいか決められないのだ。あれもこれも欲しくて、ひとつを選んでしまったら、残りすべてを失うと思っている。そうして決められずにいたら、イチジクにしわが寄って黒くなり、ひとつ、またひとつと、足元の地面に落ちていった。」