ベル・ジャー
186件の記録
JUNYA WARASHINA@junya-warashina2026年5月17日読み終わった完璧に見える人生の中で、息ができなくなることがある。 シルヴィア・プラスの半自伝的小説『ベル・ジャー』の主人公、エスター・グリーンウッドは優秀で、憧れのニューヨークでのインターンも掴んだ。傍から見れば、順風満帆な女性だ。でも彼女は、どこにいても少しだけ息苦しい。「こうあるべき」という期待と、本当に望むものの間で、その歪みはやがて身体に滲み出ていく。 タイトルの「ベル・ジャー」とは、密閉された鐘型のガラス瓶のこと。自分だけが薄い空気の中に閉じ込められているような、あの感覚だ。均衡を失いながらも自分を確かめようとする彼女には、ベル・ジャーに映った歪んだ顔を見て力なく笑うような、空虚なユーモアが漂っている。 それでも心臓は、鳴り続ける。 “I am, I am, I am.”(私は、私は、私は。) これは破滅に向かう物語ではなく、それでも自分であろうとする意志を静かに肯定する物語だ。60年以上前に書かれたこの小説が、いまなお世界中で読まれ続けているのは——ベル・ジャーに映る自分の顔を、確かめたい人がいるからかもしれない。
うにか@unica8062026年5月10日読み終わった1950年代のアメリカの時代感と一人の女性の等身大な感情が瑞々しい感性で綴られた自伝っぽい小説。 途中から50年代精神病院放浪記になる。 当時の感覚が伝わってきて興味深い。 装画がとてもきれい。
たけの@haruna151515152026年5月2日読み終わった"なにになりたいかと訊かれたとき、わたしはわからないと答えた。"の部分。何かになりたいわけじゃなくて、何にでもなりたい。だから全てのものが羨ましくて、妬ましくて、どんどん独りぼっちに苛まれてしまう。そんな閉塞感をさらさら紡いだ本なのかも。苦しかった。
読む蔵@mah1_k2026年4月25日読み終わった借りてきたミュージカルの「シルヴィア、生きる」に行く前に予習として わたしには難しかった。美しい言葉で紡がれる支離滅裂で情緒不安定で移り気な心。序盤はニューヨークのキラキラな世界の話だったのに後半は精神病棟の話になっていく振り幅の大きさ。でも、他人から見たら自分もこんな感じなのかも。 60年前の本とは思えない、スマホが出てこないだけで、現代の私たちと何も変わらない。エスターきついなぁと思いながら、身に覚えのある感情の数々…。 next to normalのショック療法のシーンを思い出しました。精神疾患治療の歴史を全く知らないので、このあたりは調べてみたい。
Miyuki@miyuki_i2026年4月8日読み終わった文学ラジオ空飛び猫たちで翻訳者の小澤身知子さんのお話を聴いた https://open.spotify.com/episode/0rFi1wkZ7vmsSpOlztqFDG?si=z4SysOpPThyEDk0jQg8EDg 『ベル・ジャー』を訳したいと思っていたら、晶文社の編集者さんから「『ベル・ジャー』を訳しませんか?」と言われた話が運命的だなぁと思った 思い入れのある本を翻訳できるって幸せだろうな 訳者あとがきによると、昔、翻訳された時のタイトルは『自殺志願』だったらしい……『ベル・ジャー』というタイトルと受ける印象がだいぶ違うが、読むとたしかに自殺志願と名付けたくもなる 「少女版『キャッチャー・イン・ザ・ライ』とされる名作」というキャッチフレーズも、「サリンジャーが描いたフラニーが地獄のような十年間を送ったあと、そのときの自分について書いたかもしれないような小説」という書評も、なるほどと思った 『フラニーとズーイ』は大好きな作品なので、主人公が世の中の欺瞞に苦しみ、女性が感じる閉塞感にもがいて、自分ではどうしようもなく壊れていくところが確かに通じているように感じる(救いがある分、『フラニーとズーイ』のほうが好きだ) 感じやすい時期に読むとひきずりこまれそうな作品
よつこ@yotsu_hiyoko2026年3月29日読み終わった1950年代の話だけど、 現代と錯覚するほど。 全く古さがない。 この閉塞感は多分多くの人が共感するはず。 この本を最近まで知らなかったことを後悔。




white bird@shiawasenina__re2026年2月28日読み終わった川上未映子さんが推していたので気になって。 よかった、本当に良くて、苦しくて、悲しかった。 イチジクの木の部分が共感しかなかった





酸菜魚@suancaiyu2026年2月16日読み終わった@ 自宅読みやすくはなかった、読み終えるのに時間かかってしまった。 最初から精神病棟に入っていて全部妄想なんじゃないかとさえ思うくらいパタパタと場面が変わる。 何者にもなれない自分を守るために、周りを見下して自分は少しでもマシだと思おうとしているエスターの息苦しさはわかるかも。 誰のことも認めたくないけど、みんな羨ましく見える。 "なにになりたいかと訊かれたとき、わたしはわからないと答えた。 (中略) 「彼女はね」とジェイ・シーが機転を利かせて言った。「何にでもなりたいのよ」" P155





美甘樹々@jujuMikamo2026年1月29日積読今年こそ読む積読本2026@ Readin’ Writin’ BOOK STOREこれも紫乃のおすすめ。蔵前のReadin’ Writin’で購入したんだったかな。
- サマージュライ@SunmerJuly2026年1月28日読み終わった並行世界線の自分を何人も何人も想像するけど、どの世界線の自分も気に入らなくて、今いる世界の自分が一番マシなことに気付いて絶望する。この絶望から希望への転換は簡単なことじゃないよね。



ちはや@rein2025年12月3日読み終わった借りてきたオンライン読書会でおすすめしていただき、読みました。 面白かったです。 地元で医者になるはずの恋人と結婚するより、ニューヨークで自らが高級取りになろうとする主人公。 でも自分で認識しているより保守的だし信心深くもある。 大都会ニューヨークで、社会的階級の異なる層と交流し、自分を変えようとして、でも馴染めず、精神の均衡は崩れる。


ふかみず@fukamizu282025年11月1日読み終わった本を読み終わったあと、ふとした拍子に思い出してしまうことはあまりないのだけれど(映画はよくある)、この物語は読み終わってからなんだかずっと忘れられない。 今の私なら夢への道が閉ざされてしまっても、まわり道してでも好きなことに触れる人生を選んでいけるかもしれないけど、昔の自分だったら同じように目の前が真っ暗になってしまうかもしれない。 それを伝えてあげられないことがとても悲しくて。 とても悲しいけれどまたいつか読み返したいな。
はるのひ@harunohinouta2025年8月17日買った夏に読みたくて購入。(自分の「気になる」のリストを見ていて購入時の記録をつけ忘れていたことに気付いた。日付は買った日にしたけどこれを書いてるのは12月。まだ読めてないから来年の夏に読みたい)

はるのひ@harunohinouta2025年7月7日気になる読みたい去年の夏に川上未映子さんが推してた1冊。当時はまだ読書欲が戻ってなかったので、いつか読みたいな…と思うにとどめてた。(さっきHope Talaがシルヴィア・プラスの詩集を大量にインスタに上げてて思い出せた、ありがとう。) 今年の夏の個人的課題図書にしたいかも。





もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年5月30日読み終わった11から最後まで読んだ。 ちょうど半分以降は心のバランスを崩したエスターが精神科を受診したり、ショック療法を受けたりしていくうちにどんどん悪い方向に突き進み、自殺を試みて未遂に終わり、そのまま精神病院に入院してしまった。 転院して良い医療を受けられているようだったけど、快方には至らず。 そんな中で地元の友人ジョアンが同じ病院に入院してきて、いろいろあって自殺してしまった。 彼女とエスターはバディ・ウィラードと付き合っていたが、バディがエスターと付き合いはじめたことでジョアンと別れた。 ジョアンの死後、精神病院を訪ねてきたバディはジョアンの死は自分のせいなのかエスターに尋ねていて、自惚れもいい加減にしろ!と思った。 バディは大して魅力的ではないし、エスターは彼が結核になってしまったので別れを切り出せなかっただけでとっくに見切りはつけていたのに。 そしてバディはエスターに「精神病院に入院歴のあるきみはどんな人と結婚するのだろうね?」というデリカシーの欠片もないことを言う。 少なくともバディとは結婚しないだろうね。 何度か出てくるイチジクの話が印象的だった。 この小説は1963年に出版されその直後に著者のシルビア・プラスは自ら命を絶った。 物語は1950年代で女性の地位も権利も低い時代だった。 その中で少ないチャンスにしがみつきながら必死にがんばっていた自身をエスターに投影し書き上げた自伝的小説なので物語に凄みを感じた。 この小説は今まで3回翻訳されていて、小澤身和子訳の晶文社版が最新である。 今から80年近く前の小説を読めるのは、新訳が出てくれているからだろう。 また夢中になって読ませてくれたのも新訳だからだと思う。







もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年5月30日読んでるちょうど半分まで(10/20) 読みはじめたら止められなくなってしまって寝不足になるほど。 シルヴィア・プラスの自伝的小説に書かれている1950年代のニューヨークやボストンに戦争(WW2)の気配が全くないことに少し戸惑った。 アメリカは戦場にならかなったから他所ごとのような感じだったのだろう。 プラスが自身を投影したエスターは華やかなニューヨークでの生活の中で自分が何になりたいのかを見つけられず、またハーバードのライティングコースが不合格で受講できなくなったことで彼女の心が荒んでいくのが辛かった。 ニューヨークでの暮らしの中で出会った男たちの中でとんでもない暴力を振るう者がいて驚いた。 地元に戻ってからは失意の中、本が読めなくなり文章が書けなくなったエスターは精神科を受診し治療を受けることになったが、その治療も果たして大丈夫なのか?というもので不安になる。 この先エスターがどうなっていくのか、読み手である私は見守ることしかできないけれど、彼女が書き残したものを最後まで読むことでそれを見ようと思う。









もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年5月28日読み始めた図書館で予約していたのが届いたので。 今日は眠いからどこまで読めるかわからないけど楽しみ。 図書館の本、読書計画をぶっ壊しにくるけど、そういう外部からの介入で計画を変えるのも悪く無いなと思う。 積読が埋もれていくのが悩ましいところだけど、自分の本は捨てない限り自分の本棚にあるから!という強気が必要。









涼元風花@suzu_fuuka2025年5月16日読み終わった一気読み!読みたくて、というより、最後まで読まないと途中で止まるのが怖くて…! 想像していた感じと全然ちがった。衝撃。凄まじい。でも、余韻は悪くない。







- 🍬@amehana1162025年5月10日読み終わった矢の返る場所じゃなくていろんなところに飛び散る花火のような光でありたいという気持ちと、枝を伸ばすいちじくがすべて腐っていく虚しさ 苦しかったな〜
☾@__youl2025年5月6日読み終わったエスターと同じ年代だからこそ、エスターが感じていた挫折や空虚さ、社会への絶望が手に取るように分かってしまって読み進めていくのがすこし苦しかった。描写がひとつひとつ美しい。きっとこれからも読む。 p.362『でも、あれはぜんぶわたしの一部だった。わたしの風景だった。』

あき@rosso982025年4月16日『ジェンダー写真論』に載っていた、彼女の詩『鏡』をみてからずっと興味があった。 『私たちはいつから「孤独」になったのか』と『シルヴィア・プラス詩集』を読んでから挑んだ。 自分が苦しいのに、美しい風景を書けるのがすごい。でも苦しい話。つらいな〜、ほとんど推敲してなかったってさ。やけくそだったのか、戦う気だったのか、祈りのような気持ちだったのか、どうなんだろうな。ずっと考え続けたい


- 雪の日@yukinohi_2025年3月26日読み終わった@ 自宅エスター以外の人物が出てくるとき、必ずと言っていいほど容姿と学歴の描写がある。他者をジャッジする癖が、すべてこちらに跳ね返って、「わたし」をジャッジする。そうやってじわじわと追い詰められていく。自分の感性を磨き抜くことでしか息をできない人が、欺瞞と折り合いをつけながら社会に馴染むことはできない。
𝚗𝚊𝚝@sapphicalien2025年3月22日読み終わったウルフが安静療法への反感を書いていたように、プラスはショック療法の暴力性を書いていて、(精神科)医療に対する不信感を抱えている人間としてはわかる〜〜〜!の連続だった サリンジャーみたいなひりつき


Takaki Yamamoto@yama_taka2025年1月2日読み終わった2024年に自分が読んだ本の中で、どれがよかったかな……と考えていた頃、年の瀬にふと読みはじめたこの本が、大外から一気にまくっていった感がある。少しずつ読むつもりが、ぐいぐい惹き込まれて、大晦日の夜に読み切ってしまった。 サリンジャーの作品群と比較して語る人が多いようで、それはもちろんわかるのだが、個人的には同じ米国人女性作家のカーソン・マッカラーズを思い起こさせる読後感だった。みずみずしく、奔放で、時に可笑しく、時に哀しく……。本当に美しい、珠玉のような文章で、日本語訳の丁寧さ、誠実さも素晴らしかった。

- 村崎@mrskntk2024年10月27日読みながらサリンジャーを思い出していたんだけど「少女版キャッチャー・イン・ザ・ライ」というキャッチフレーズもついていたようでなるほど〜。 「それから、この夏は小説を書こうと決めた。そうすれば大勢の人を黙らせられる。」 可能性がたくさんあるのにどの可能性もつかみとれない焦燥感や歯がゆさ、かたちのない不安......切なくて痛い生き方は刹那的で苦しいけど目にうつるもの全部を感じ取っているんだなあと思う

momoka oba@momoka2024年10月10日かつて読んだ去年の秋、那須の温泉まで1泊2日のひとり旅。部屋にこもってひたすら読書。中盤から『ベル・ジャー』の世界にのめり込み、夢中で読んだ。これを読んだのが30歳の今で本当に良かった。10代の頃に読んでいたら、きっと影響を受けすぎていたから。 👇🏻今の自分にぴったりだった一節。 「イチジクの木の幹の分かれ目に座り、飢え死にしそうになっている自分の姿が見えたーーどのイチジクを選んだらいいか決められないのだ。あれもこれも欲しくて、ひとつを選んでしまったら、残りすべてを失うと思っている。そうして決められずにいたら、イチジクにしわが寄って黒くなり、ひとつ、またひとつと、足元の地面に落ちていった。」





















































































































































