ベル・ジャー

75件の記録
- 涼元風花@suzu_fuuka2025年5月16日読み終わった一気読み!読みたくて、というより、最後まで読まないと途中で止まるのが怖くて…! 想像していた感じと全然ちがった。衝撃。凄まじい。でも、余韻は悪くない。
- 🍬@amehana1162025年5月10日読み終わった矢の返る場所じゃなくていろんなところに飛び散る花火のような光でありたいという気持ちと、枝を伸ばすいちじくがすべて腐っていく虚しさ 苦しかったな〜
- ☾@__youl2025年5月6日読み終わったエスターと同じ年代だからこそ、エスターが感じていた挫折や空虚さ、社会への絶望が手に取るように分かってしまって読み進めていくのがすこし苦しかった。描写がひとつひとつ美しい。きっとこれからも読む。 p.362『でも、あれはぜんぶわたしの一部だった。わたしの風景だった。』
- 𝚗𝚊𝚝@sapphicalien2025年3月22日読み終わったウルフが安静療法への反感を書いていたように、プラスはショック療法の暴力性を書いていて、(精神科)医療に対する不信感を抱えている人間としてはわかる〜〜〜!の連続だった サリンジャーみたいなひりつき
- Suzuki@finto__2025年3月15日読み終わった★★★★★ 「どの枝の先からも、丸々とした紫色のイチジクみたいに素晴らしい未来が、手招きしたりウィンクしたりしている。あるイチジクは夫と幸せな家庭、それに子どもたち。別のイチジクは有名な詩人で、また別のイチジクは優秀な教授。さらに別のイチジクは人もうらやむ編集者イー・ジーで、そのまた別のイチジクはヨーロッパとアフリカと南米、その先のイチジクはコンスタンチンやソクラテスやアッティラなど珍しい名前と変わった職業を持つ恋人たち。また別のイチジクはオリンピックの女子漕艇の金メダリストで、それらの後ろにも上にも、数えきれないほどイチジクがたわわに実っていた。 イチジクの木の幹の分かれ目に座り、飢え死にしそうになっている自分の姿が見えた───どのイチジクを選んだらいいか決められないのだ。あれもこれも欲しくて、ひとつを選んでしまったら、残りすべてを失うと思っている。そうして決められずにいたら、イチジクにしわが寄って黒くなり、ひとつ、またひとつと、足元の地面に落ちていった。」p118
- Takaki Yamamoto@yama_taka2025年1月2日読み終わった2024年に自分が読んだ本の中で、どれがよかったかな……と考えていた頃、年の瀬にふと読みはじめたこの本が、大外から一気にまくっていった感がある。少しずつ読むつもりが、ぐいぐい惹き込まれて、大晦日の夜に読み切ってしまった。 サリンジャーの作品群と比較して語る人が多いようで、それはもちろんわかるのだが、個人的には同じ米国人女性作家のカーソン・マッカラーズを思い起こさせる読後感だった。みずみずしく、奔放で、時に可笑しく、時に哀しく……。本当に美しい、珠玉のような文章で、日本語訳の丁寧さ、誠実さも素晴らしかった。
- 村崎@mrskntk2024年10月27日読みながらサリンジャーを思い出していたんだけど「少女版キャッチャー・イン・ザ・ライ」というキャッチフレーズもついていたようでなるほど〜。 「それから、この夏は小説を書こうと決めた。そうすれば大勢の人を黙らせられる。」 可能性がたくさんあるのにどの可能性もつかみとれない焦燥感や歯がゆさ、かたちのない不安......切なくて痛い生き方は刹那的で苦しいけど目にうつるもの全部を感じ取っているんだなあと思う
- momoka oba@momoka2024年10月10日かつて読んだ去年の秋、那須の温泉まで1泊2日のひとり旅。部屋にこもってひたすら読書。中盤から『ベル・ジャー』の世界にのめり込み、夢中で読んだ。これを読んだのが30歳の今で本当に良かった。10代の頃に読んでいたら、きっと影響を受けすぎていたから。 👇🏻今の自分にぴったりだった一節。 「イチジクの木の幹の分かれ目に座り、飢え死にしそうになっている自分の姿が見えたーーどのイチジクを選んだらいいか決められないのだ。あれもこれも欲しくて、ひとつを選んでしまったら、残りすべてを失うと思っている。そうして決められずにいたら、イチジクにしわが寄って黒くなり、ひとつ、またひとつと、足元の地面に落ちていった。」