光のそこで白くねむる

34件の記録
- もん@_mom_n2025年3月23日読み終わった心に残る一節読書日記@ 図書館今日も朝から図書館にこもる。 p.72 キイちゃんはほんとうに子供のまま死んでしまったんだね。大人にならないまま、大人というのはどういうものか、つまり、むかしわたしも同じような想像をしていたとおりに、子供という殻が破られて、すべてがすっかり変質し、ほとんどべつものになることで大人になるのではなくて、子供時代というのは、琥珀のなかに閉じこめられた昆虫のように、ずっとそのままのかたちでそこにあって、その外側をべつのものが包んでいるだけなんだと、キイちゃん、あなたはそういうことを知らないうちに、本当に死んでしまったんだね。
- はぐらうり@hagurauri-books2025年3月21日読み終わった平易な言葉で淡々と物語が進むのだけれど、とくに中盤あたりからはずっと仄暗いイメージがつきまとう小説だった。 ホラー、というのとはまた違った感じだが、読んでいて怖い。なにか妄信をしているというより、どちらかがウソをついている、というのがまた怖い。 文章がうまい。のにスピードに乗れない。大事なことが書かれていそうで一文も逃したくない、という感じ。
- おこめ@ocome_squash2025年3月17日読み終わった田舎の退屈さが私にはよく分からないが読んでいて立ち上がってくる風景は面白かった。 その中で、現実なのか怪異なのか、自分の記憶なのか、不穏に展開される問いかけを通じてゾワゾワするのが面白かった。 骨へのこだわり。地面に埋まるもの。死と失踪の曖昧さ。
- pamo@pamo2025年3月17日読み終わった感想図書館本こ、こ、怖かったぁぁ…! キラキラ爽やかな雰囲気系私小説…かと思いきや、かーーなーーりドロドロしたものを垣間見てしまう、なんとも喉ごしの悪い一冊。 田舎のキツい部分を全部鍋に入れてぐつぐつ煮立たせたかのような主人公の過去に、胃のあたりがむかむかしてくる。 なんとも言えないグズグスした後味を味わうためにも、あまり前情報なしでとにかく読んでみてほしい。
- 紙村綴@kamimura_tsuduru2025年3月11日読み終わったかつて読んだ小説は文章だから文章がよかったらよい、からあんしんする ひっそりと読み終わって、ひっそりと読み返している小説。ずっと、あたたかで静かなのに不安げな光のなかにいるみたい
- Suzuki@finto__2025年3月10日読み終わった★★★★★ 「キィちゃん。わたしは思った。キィちゃんはほんとうに子供のまま死んでしまったんだね。大人にならないまま、大人というのはどういうものか、つまり、むかしわたしも同じような想像をしていたとおりに、子供という殻が破られて、すべてがすっかり変質し、ほとんどべつものになることで大人になるのではなくて、子供時代というのは、班球のなかに閉じこめられた昆虫のように、ずっとそのままのかたちでそこにあって、その外側をべつのものが包んでいるだけなんだと、キィちゃん、あなたはそういうことを知らないうちに、本当に死んでしまったんだね。」p73
- 古倉凪紗@tuyapika_tamago2024年11月15日買った読み終わった読書メモ表現の描写がとにかく美しくて映画を見てるみたいだった 会社のお昼休みに見るはずが我慢できず持って帰って全部見た 記憶の不確かさと真実