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@re_m48
幻想 ホラー SF ミステリ 2025.09〜
  • 2026年8月16日
    ミミズからの伝言 (角川ホラー文庫)
    都市伝説やSFから伝奇まで多様なジャンルを織り交ぜたホラー短編集。「牡蠣喰う客」「糞臭の村」辺りはしっかり読むと吐き気を催す描写のオンパレードなのでザッと目を通すのがいいかも。笑 あとがきにもあるけどまさかのダジャレオチな作品が多い。「赤ちゃんはまだ?」は急転直下のバカホラーで笑った。「糞臭の村」は古事記を履修しておいた成果が出て嬉しかったけど、タイトル通り糞がテーマなの最悪すぎる。笑
  • 2026年8月9日
    恐怖の民俗学 (SB新書)
    人間の論理が一切通用しない自然に対する原初的恐怖をカオス(混沌)とし、その自然をカミとして祀ることでノモス(秩序)化して理解できる存在に変換してきたという話がおもしろい。異界と境界という章で、なぜ人間はあらゆる場所に境界を見出すのかという問いに認知科学の面から答えてあり興味深かった。精霊・妖怪・幽霊の違いや、伝承が如何にして現代まで生き残り続けてきたか、流行りのリミナルスペースなどにも言及があり読み応えがかなりあった。
  • 2026年8月6日
    精霊の守り人
    精霊の守り人
    女用心棒バルサが皇子を助けたことをきっかけに運命は激変する。精霊の卵を宿した皇子を父から送られてくる刺客や魔物から守りながら戦い抜く。 力を持つ者たちの都合の良いように歴史が書き換えられるのは現実でもよくあることで、ファンタジーだけど自分たちの話でもあると感じる描写が多い。水・火・土などの属性が出てくるのはファンタジーの醍醐味だし、伝承や祭り、村のしきたりなど細部まで作り込まれていて最高。 ついに守り人シリーズに手を出してしまった!続編読むぞ〜
  • 2026年8月5日
    探偵AIのリアル・ディープラーニング
    主人公の父が遺した人工知能であり"刑事"(後に探偵となる)の相以(アイ)と共に事件の真相を追う。事件の裏には相以の双子の妹である"犯人"の以相(イア)を悪用するハッカー集団の存在が。 AIといえども推理が完璧ではない時があるのが良い。ゆるい会話や相以のポンコツさに和んでいると、まあまあな人死にが起こるのでギャップで風邪引く。以相が犯罪を考え、相以がそれを暴くことで成長してきたという設定もおもしろい。シリーズものなので続編読みたい。
  • 2026年8月3日
    庵堂三兄弟の聖職
    遺体を解体し、様々な製品を創って死者を弔う"遺工"を家業とする庵堂家の物語。こういう設定なので幻想寄りの話かと思ったら、案外熱い人間ドラマだった。
  • 2026年8月1日
    ダイナー
    ダイナー
    金欲しさに闇バイトに手を出し、拷問を目の当たりにして、生き埋めにされそうになった後に殺し屋専門の会員制ダイナーのウェイトレスとして働くことになる主人公。過激で血腥い中に一匙の愛の話があり、グッときてしまった。めちゃくちゃ血が流れているのに読後感は清々しく少し切ない。そして食べ物の描写が美味そう。ノワールもので女性が主人公というのも良い。次々に味の濃い食べ物を口に突っ込まれていくような展開で満腹。
  • 2026年7月19日
    プレゼント
    プレゼント
    豪華作家陣による新潮文庫の100冊50周年記念アンソロジー。宮部みゆき「真実のトランク」、読んでみたらまさかのSCPモノで衝撃。大ベテラン作家のSCPが読めるなんて、これだけで元取れたようなもん。個人的には梨木香歩「見越しのマツ」にグッときてしまった。植物を題材にした不思議な話であり人生の話でなんだか救われたような気持ちに。恩田陸「伝説の季節」、まさにファンにはたまらない紛うことなきプレゼントと呼ぶべき作品だった。買って良かったな〜
  • 2026年7月19日
    最恐の幽霊屋敷
    拝み屋が各地に赴いて悪霊を壺に取り込んでいたが、その壺で頭を殴られ殺害される。壺は割れて悪霊が屋敷に住みつき、入居者を死に至らしめる。 ホラー・ミステリ・ホラーみたいな展開だった。悪霊をぎゅうぎゅうに詰め込んでたら一つになってとんでもない化け物が生まれるの怖すぎ。あと死人が多いし、勝ち目なさすぎる。結末はここで終わり!?となったけど、かなり怖がらせてもらったのでまあまあ満足。
  • 2026年7月12日
    方舟 (講談社文庫 ゆ 10-3)
    誰か一人が残らないと脱出できない地下建築に閉じ込められた中で起こる殺人事件。地下に残って犠牲になるべきは犯人であるという結論になり、犯人探しが始まる。 犯人が分かったあとに展開があるのが嬉しい。後味の悪い最高のラストだった。難しいトリックは全然使ってないのにこんなに面白くて凄い。一日で読んでしまった。
  • 2026年7月11日
    禍
    まさに怪奇幻想!奇想だらけの身体ホラー短編集。全編良かったけど強いて言うなら、人の耳に指を入れて他人の体の中に入り込む「耳もぐり」、異世界が現実を侵食してくる「喪色記」、髪を崇める新興宗教の儀式にサクラで参加する「髪禍」かな。「髪禍」は唯一オエッとなる描写があったな。 どの作品も物語の導入から想定外の展開と結末を見せるのが凄い。そして文章が上手すぎる。このホラ2024の1位になったのも納得の怪作揃い。
  • 2026年7月4日
    古事記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    現代の創作に日本神話ネタが使われていることが多いので、まずは古事記から履修。思った以上に面白かった。国生みからイザナキの黄泉の国訪問や、海幸彦と山幸彦の釣り針をめぐる話など。ビギナーズ・クラシックスは入門書に最適。今度は日本書紀を読んでみたい。
  • 2026年7月4日
    目が
    目が
    タイトル通り、視線ホラー。見られることによって追い詰められると人はおかしくなってしまう。 相変わらず作者らしいひねりのある構成。やはりこの人はミステリの方式をホラーに使う人なんだな。
  • 2026年6月28日
    ダクダデイラ
    夜読んだの割りと後悔した。久々にトイレや鏡の前に立つのが怖くなった。笑 ネットに書き込まれた恐怖体験や怪文書を集めたというモキュメンタリーホラー。各所で起こった体験談にどこか共通するものがあるよなと思いながら読み進めたら最後マジの地獄で最悪でした。カクヨムでも削除されたという話を聞き納得してしまった。迂闊に人に勧めたら縁切られかねない内容だけどおすすめです!!!
  • 2026年6月21日
    をんごく
    をんごく
    まさかの怪異vs怪異の話であり、人間と怪異のバディものであり、因習ものでもあった。主人公の妻の死霊が何らかの原因で異形の者になってしまい、この世を彷徨う死霊を喰う怪異であるエリマキと主人公が出会い、共に真相を調べていくうちに代々受け継がれてきた家の業に行き当たる。人間に協力的な怪異、好きだな。エリマキの悍ましい造形とは裏腹に憎めないキャラなのも良い。をんごくというタイトルの回収も素晴らしかった。
  • 2026年6月20日
    胡乱な聖典の信じ方
    久々に人が呪いで死ぬ描写にヒエッとなってしまった。聖典に書いてあることを実行すると呪いが降りかかるという王道ホラーだけど一気読みだった。自分の命が脅かされたときの人間の浅ましさよ。そもそも主人公は聖典が無くても誰かしらに殺されてただろというぐらいのクズで笑った。メタっぽいところもあって楽しめました。
  • 2026年6月13日
    肉は美し
    肉は美し
    動物がウイルスに感染し、それが人にもうつって死に至ることから動物を殺戮して人肉を食べるようになった世界というディストピアホラー。制度に慣れると人間はどこまでも残酷になれてしまう。食肉処理場の描写は人間が人間を捌くシステムが構築されていてゾッとする。ラストは紛うことなきホラーという結末でウワッ!となった。タイトルも秀逸。
  • 2026年6月6日
    嘘の木
    嘘の木
    博物学者の父親が化石を発見したが、それは捏造だったというスキャンダルに見舞われ一家で島へ移住する。しかしその父親が不可解な死を遂げ、娘である主人公のフェイスは真相を追ううちに嘘を養分に育つ木の存在に気づく。 19世紀英国が舞台の物語だけど、ミステリ的な部分よりも主人公や当時の女性たちがこの男性優位な社会でどう扱われ、生き抜こうとしていたかの方が印象に残った。最後はなんだか清々しさや希望を感じる母と娘の会話だったのも良い。
  • 2026年5月25日
    魔都シカモア(新潮文庫)
    魔都シカモア(新潮文庫)
    特殊設定ミステリであり、ホラーであり、SFでもあるという贅沢な作品。シカモアで連続殺人が起き、行方不明になった夫を探してほしいという依頼を受けた私立探偵フィリックスは事件を追ううちにとんでもないことに巻き込まれる。異形のものたちが跋扈する<ブラックランド>につながる"ポータル"が街のあちこちに現れるという設定が魅力的。へらず口のフィリックスのキャラも良い。海外小説だけどめちゃくちゃ読みやすくておもしろかった!
  • 2026年5月21日
    レンブラントの帽子
    レンブラントの帽子
    3篇ともすれ違いがテーマなのかな。「引き出しの中の人間」が一番印象的かも。アメリカからソ連へ旅行に来たライターと、タクシー運転手兼作家が出会う話。言論の自由が認められていないので自分の小説を発表出来ない苦悩が切なかった。 私生活でつらいことがあり、数日は本が読めなかったんだけど、この本には助けられた。自分と距離のある異国の物語に救われることがあるのだなと。海外文学もっと読みたい気持ちになった。
  • 2026年5月11日
    ラッシュライフ
    ラッシュライフ
    構成が巧みすぎ。5組ほどの視点人物がいてそれぞれが全く別の人生を歩んでいるのに奇妙に交わっていくのが凄い。そして時間軸のズラしがあり読み進めると全体図が浮かび上がる。小説ならではの構成なのに映画っぽい。すれ違う人間それぞれに人生があるんだよなと思える作品だった。 伊坂幸太郎デビュー戦、かなり満足。
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