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@re_m48
幻想 ホラー SF ミステリ
2025.09〜
- 2025年9月30日よもつひらさか今邑彩読み終わった良質なホラー短編集。ミステリもあって結末を予想しながら読めて楽しかった。霊的なものからサスペンス的な恐怖まで。個人的には寺の天井に頭が2つの人間の影が浮かび上がっているという「双頭の影」が好みだった。90年代の作品なので時代を感じて味わい深い。
- 2025年9月27日墓地を見おろす家小池真理子読み終わった引っ越した翌朝に飼ってる鳥が異常な死に方するところから始まるの不穏すぎる。物語が進むにつれて不安がつきまとうような現象や被害がどんどんエスカレートするのが本当に最悪。終盤はこんな怪異にどうやって勝つねん!?という詰みの状況になる。為すすべなし。怪異の正体についてのヒントは何となくあったけど、はっきりとは明言されてないので余計に得体の知れなさが際立つ。 さすがモダンホラーの金字塔と名高い作品。面白かった!作者の文章はスルスル読めるのでおすすめ。
- 2025年9月25日読めば分かるは当たり前?犬塚美輪読み終わった本好きという自覚はあるけど、読解力に自信がないので手に取った本。文章を読解する時に無意識レベルで脳が処理しているプロセスを易しく書いてある。昨今SNSなどに溢れている誤情報やフェイクニュースを目にしたときの批判的読解についても書かれている。 新書読み切ったの初めて!でももう一回読み直すかも。文体が本当に分かりやすい。さすがちくまプリマー。(新書読むならまずはちくまプリマーがおすすめ)
- 2025年9月24日あわこさまー不村家奇譚ー彩藤アザミ読み終わった数代に一度、神がかりと呼ばれる子供が生まれ繁栄する不村家。しかし、不村家には「あわこさま」という怪異が憑いている。家で働く奉公人たちはほぼ身体に欠損や不具合がある者しかいない。不村が背負う業とは、あわこさまとは一体何なのか。脈々と因果を受け継ぐ一族の年代記。 章ごとに主人公が代替わりしてるけど、「水葬」が一番好きだった。 最初の章で登場する謎めいた語り手の正体と何が起きたのかが後々分かる構成も良い。 ホラーでありミステリ要素もあるけど、男女・女女・男男の関係性モノでもあるので本当に読んで良かった。
- 2025年9月21日夕凪姉妹と怨霊お祓い記高原英理読み終わった祖母が若い頃に祓いきれなかった怨霊に、時を経て孫が立ち向かうひと夏の冒険譚。妖怪がたくさん出てきておもしろい!とほっこりしてたら、いつの間にか国家や世界を巻き込む話になってびっくり。その後どうなるかは読んでのお楽しみ。やっぱり妖怪モノ好きだな〜
- 2025年9月19日べっぴんぢごく岩井志麻子読み終わった岡山の寒村で乞食として生きる少女が生まれながらにして背負う業。美女と醜女が交互に生まれる家系。女たちはもちろん、関わった男たちも漏れなく地獄を見る。明治から平成を生きた女の一代記、そして令和にも続いていく因果。 物凄いものを読んだ。とある人物の友人に対する昏い心理描写にかなり共感してしまい、恐怖と興奮を同時に感じて気が狂うかと思った。久しぶりに本に自分を暴かれる経験した。ド名作ですこれは。
- 2025年9月16日やみ窓篠たまき読み終わった夜になると団地の窓が異界に通じて、そちらの世界からお供えを持ってくる者と取り引きをおこなう幻想ホラー。主人公が身を置いている現実と、夜の取り引きでの出来事が少しずつリンクしていくのが良い。最後の「祠の灯り」では異界の者の視点から描かれていたけど、どうしようもなく切なかった。
- 2025年9月14日ゆめこ縮緬 (角川文庫)皆川博子読み終わった大正から昭和初期を舞台にした幻想短編集。 時代が時代なだけに女性の人権など無いに等しい扱いをされている描写が多いけど、作者の筆力にかかれば官能的で恍惚としてしまう世界観になる。「玉虫抄」と「青火童女」が特に印象に残った。 粒揃いの作品群なので折に触れて読み返すと思う。
- 2025年9月10日どこの家にも怖いものはいる (中公文庫)三津田信三読み終わった作者の元に年代も場所も違うのに類似点のある家にまつわる怪談が集まってくる。この怪談を持ち込んできた作者のファンである編集者と共に怪異の正体を突き止める。 5つの怪談のうち、2つ目と4つ目が怖すぎた。特に4つ目は夜中に読めなかったので明るい時間に読んだ。 三津田先生は人が本能的に厭がることを熟知しすぎ!恐怖が長く持続するし、一切の容赦がない。でもまた三津田作品が読みたくなる不思議。 怪談だけではなく謎解きもある良ホラーミステリでした。
- 2025年9月8日火喰鳥を、喰う原浩読み終わった思念系ホラーだ!遺品に籠った思念が暴走し、怪異を引き起こす。生への執着が世界線をもう一つ生み、元の現実に浸食してくる。 火喰鳥の描写や怪異現象がいちいち薄気味悪い。構成の妙味もあり、読み終わったらすぐ再読することになる作品。 長らく積んでたけど、SNSで実写の情報が回ってきたので急いで読んだ!面白かった!!
- 2025年9月4日トライロバレット佐藤究読み終わった舞台はアメリカ。三葉虫オタクの主人公と退役軍人の二人の視点で物語が描かれる。それぞれ内に秘めた憎悪が夢や幻影に突き動かされたのち、事件が起こる。 この話で三葉虫を結び付ける発想力が凄い。終盤の主人公の友達の描写が痛快で、終わり方も好き。 作者の既刊では『サージウスの死神』に方向性が近いと思った。やはりこの人の小説ってかっこいいし、粋なんだよな〜
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