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@re_m48
幻想 ホラー SF ミステリ 2025.09〜
  • 2025年11月10日
    幸せな家族
    幸せな家族
    "その頃はやった唄"という曲の歌詞の通りに家族が死んでいくミステリ。犯人はすぐに分かるので、どちらかというとハウダニットものなのかな。これが89年の作品で児童文学ということに結構びっくり。イヤミスでもある。サクサク読めました。
  • 2025年11月8日
    ラミア虐殺 (光文社文庫)
    吹雪の山荘での密室連続殺人という一見ベタな設定だけど、街中で度々怪物が目撃されているという序章から始まるのでただのミステリではない。異形の姿になれる人間と平気で人を殺す人間、どっちが怪物なのか考えざるを得ないクライマックスだった。そして相変わらずミスリードに引っかかったので純粋にミステリとしても当たり前に面白い。飛鳥部作品は読みやすいのでおすすめ。
  • 2025年11月6日
    あと十五秒で死ぬ
    十五秒をテーマにした様々な状況設定のミステリ短編集。4作あるけど、断トツで「首が取れても死なない僕らの首無殺人事件」が面白かった。離島・十五秒以内に首を体にくっつければ死なない特殊体質の島民・その体質のことは島全体で隠している超ライトな因習村(?)など設定盛り盛り。十秒ごとの首お手玉はシュールすぎた。最後、この事件を丸くおさめるのに文字通り力技で解決していて笑ってしまった。快作!
  • 2025年11月1日
    11 eleven (河出文庫)
    幻想だけではなくSFや恐怖小説なども含めた短編集。「五色の舟」は異形の見世物一族やくだんが出てくるのでホラーかと思ったら平行世界の話でかなり好き。別れた妻の顔が浮かび上がり段々近づいてくる「微笑面・改」と超大型犬を飼い続ける女の「クラーケン」が特に印象に残った。やはり津原作品好きだな〜
  • 2025年10月29日
    パラサイト・イヴ
    ミトコンドリアが人間を操り、乗っ取るSFホラー。増殖して肉塊のようなものが現れるんだけど、知性があり不定形なので扉を施錠しても隙間から入ってくる。終盤は気が狂うような地獄絵図で主人公が錯乱している頭の中がよく描かれていた。 30年前の作品なので今はもっと研究が進んでいるんだろうな。薬学研究に詳しい人が読むともっと面白いかも。
  • 2025年10月25日
    GOTH 僕の章
    GOTH 僕の章
    GOTHの下巻(?)、ミステリ連作短編集。最後の「声」で大騙され。上巻から主人公の少年の名前が頑なに明かされてこなかったのこれやるためかよ!となった。最後にふさわしかった。人を棺に入れて生き埋めにしたい男を描いた「土」も良かった。心の内で理性と狂気がせめぎ合ってる描写が上手い。有名作品読めて大満足。
  • 2025年10月22日
    GOTH 夜の章
    GOTH 夜の章
    異常な事件やその犯人に暗い魅力を感じる少年少女のミステリ連作短編集。またしても叙述トリックに綺麗に騙されてしまった。近所の飼い犬が連続で行方不明になる「犬」が一番トリックや展開が好みだった。引き続き下巻の僕の章読んでいくぞ〜
  • 2025年10月19日
    緑の我が家 Home,Green Home
    泣けるホラーを読んだのは久しぶり。とはいえ、引っ越してきたばかりのハイツで起こる怪異現象はしっかり怖い。夜中にチョークで落書きする男の子、無言電話、差出人不明の手紙。そして主人公が過去のトラウマですっぽりと抜けていた記憶がミステリの役目を果たしている。怪異とヒトコワ両方味わえるホラーミステリ。90年の作品なのに携帯とネットが無いこと以外古く感じないから凄い。
  • 2025年10月18日
    アリス殺し
    アリス殺し
    夢の中の不思議の国で起きる事件と現実がリンクし始めるという特殊設定ミステリ。ただのミステリで終わらず、SF要素もあるのがやはり小林泰三!真犯人が分かった後も捻りがあって素晴らしい。蜥蜴のビルが愛おしい。
  • 2025年10月15日
    イニシエーション・ラブ (文春文庫)
    恋愛小説の皮をかぶったミステリ。二度読み系とは知ってたので目を光らせながら読んでたけど、核心まで辿り着けなくて悔しい〜(違和感をおぼえた箇所はある)解説含めて楽しめる。もっとミステリ偏差値上げなくては。
  • 2025年10月10日
    牛家 (角川ホラー文庫)
    舞台がゴミ屋敷のホラーというだけで最悪なんだけど、片付けたゴミが翌日には元に戻ってたり、屋敷からは簡単に出れないという厭すぎる環境。主人公の妻が流産したのをきっかけにかなり気が狂っていてこっちも別のキツさがある。この屋敷に住んでいた牛のような男の存在も不気味。ドアを開ける度に部屋の様子が変わったり、家自体が変わったりするのはSFっぽくて良い。 もう一つの短編「瓶人」は、人がひとり入れるサイズの瓶に死体を入れると生き返るという話で、亡くなった主人公の父親が瓶人になり共に生活している。複雑な関係性の父と息子、そして出て行った母親。クライマックスは地獄絵図だけど、ある種の歪んだ家族愛の物語でもあるのかも。まともそうな主人公もしっかりこの家の子であるのが分かる最後の一文がホラーの締めとして素晴らしい。 どちらも違った種類のホラーで楽しめた。あと何気に作者の作品は人物同士の会話がじわじわ面白くて好き。
  • 2025年10月9日
    恐怖とSF
    恐怖とSF
    錚々たる作家陣の恐怖×SFアンソロジー。個人的には、飛鳥部勝則「我ら羆の群れ」・平山夢明「幸せのはきだめ」・空木春宵「牛の首.vue」が良かった。ディストピアだったり、AIを用いた色んな種類のホラー満載で楽しめた。
  • 2025年9月30日
    よもつひらさか (集英社文庫)
    良質なホラー短編集。ミステリもあって結末を予想しながら読めて楽しかった。霊的なものからサスペンス的な恐怖まで。個人的には寺の天井に頭が2つの人間の影が浮かび上がっているという「双頭の影」が好みだった。90年代の作品なので時代を感じて味わい深い。
  • 2025年9月27日
    墓地を見おろす家
    引っ越した翌朝に飼ってる鳥が異常な死に方するところから始まるの不穏すぎる。物語が進むにつれて不安がつきまとうような現象や被害がどんどんエスカレートするのが本当に最悪。終盤はこんな怪異にどうやって勝つねん!?という詰みの状況になる。為すすべなし。怪異の正体についてのヒントは何となくあったけど、はっきりとは明言されてないので余計に得体の知れなさが際立つ。 さすがモダンホラーの金字塔と名高い作品。面白かった!作者の文章はスルスル読めるのでおすすめ。
  • 2025年9月25日
    読めば分かるは当たり前?
    本好きという自覚はあるけど、読解力に自信がないので手に取った本。文章を読解する時に無意識レベルで脳が処理しているプロセスを易しく書いてある。昨今SNSなどに溢れている誤情報やフェイクニュースを目にしたときの批判的読解についても書かれている。 新書読み切ったの初めて!でももう一回読み直すかも。文体が本当に分かりやすい。さすがちくまプリマー。(新書読むならまずはちくまプリマーがおすすめ)
  • 2025年9月24日
    あわこさまー不村家奇譚ー
    数代に一度、神がかりと呼ばれる子供が生まれ繁栄する不村家。しかし、不村家には「あわこさま」という怪異が憑いている。家で働く奉公人たちはほぼ身体に欠損や不具合がある者しかいない。不村が背負う業とは、あわこさまとは一体何なのか。脈々と因果を受け継ぐ一族の年代記。 章ごとに主人公が代替わりしてるけど、「水葬」が一番好きだった。 最初の章で登場する謎めいた語り手の正体と何が起きたのかが後々分かる構成も良い。 ホラーでありミステリ要素もあるけど、男女・女女・男男の関係性モノでもあるので本当に読んで良かった。
  • 2025年9月21日
    夕凪姉妹と怨霊お祓い記
    祖母が若い頃に祓いきれなかった怨霊に、時を経て孫が立ち向かうひと夏の冒険譚。妖怪がたくさん出てきておもしろい!とほっこりしてたら、いつの間にか国家や世界を巻き込む話になってびっくり。その後どうなるかは読んでのお楽しみ。やっぱり妖怪モノ好きだな〜
  • 2025年9月19日
    べっぴんぢごく
    べっぴんぢごく
    岡山の寒村で乞食として生きる少女が生まれながらにして背負う業。美女と醜女が交互に生まれる家系。女たちはもちろん、関わった男たちも漏れなく地獄を見る。明治から平成を生きた女の一代記、そして令和にも続いていく因果。 物凄いものを読んだ。とある人物の友人に対する昏い心理描写にかなり共感してしまい、恐怖と興奮を同時に感じて気が狂うかと思った。久しぶりに本に自分を暴かれる経験した。ド名作ですこれは。
  • 2025年9月16日
    やみ窓
    やみ窓
    夜になると団地の窓が異界に通じて、そちらの世界からお供えを持ってくる者と取り引きをおこなう幻想ホラー。主人公が身を置いている現実と、夜の取り引きでの出来事が少しずつリンクしていくのが良い。最後の「祠の灯り」では異界の者の視点から描かれていたけど、どうしようもなく切なかった。
  • 2025年9月14日
    ゆめこ縮緬 (角川文庫)
    大正から昭和初期を舞台にした幻想短編集。 時代が時代なだけに女性の人権など無いに等しい扱いをされている描写が多いけど、作者の筆力にかかれば官能的で恍惚としてしまう世界観になる。「玉虫抄」と「青火童女」が特に印象に残った。 粒揃いの作品群なので折に触れて読み返すと思う。
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