
sauntm
@sauntm
- 2026年2月23日
方舟を燃やす角田光代読み終わった@ 電車角田さんの書く小説がおもしろくないわけがないのに、なぜ2年間も積読にしていた…? 不三子の危なっかしい思考に終始ハラハラしながら読み進めていた中、湖都が熱を出したところで、ああ最悪な事態が起こってしまった…とため息をつきながら頭を抱えてしまった。 飛馬がツイッターを始めて雲行きが危うくなり始めたあたりで、自分の実生活の周りで陰謀論やスピリチュアルにのめり込む人たちの過去にも様々な事情(痛みや後悔)があったのかもしれないと思いを馳せた。 「どんなに頭がよくたって、正しいことが何かなんて、私たちにはわからないときがある。いいことをしようと心から思っていたって間違うこともある。だから、とてもつらい思い出でしょうけれど、ご自分を責めないで」 不三子が子ども食堂で食事を振る舞って喜んでもらえたときの涙、飛馬が上の言葉を不三子からかけられたときの涙、どちらも嬉しいとか安心といった表現ではなく、驚いて涙が出たという表現がなんというかすごく印象的で痺れた。 - 2026年2月18日
ムーミン谷の冬 [新版]トーベ・ヤンソン,冨原眞弓,山室静読み終わった@ 自宅なーーんでこんなド名著を今まで読んでこなかったんだ??! 雪国で暮らしているからこそ、冬の薄暗い風景とか、陽が一瞬でも出たときに舞い上がる感覚がよくわかった。 好きだったポイント ・疎ましいと思われてるヘムレンさんがサロメちゃんやめそめそを助けたところ ・家の中はあたたかく、ムーミンたちのにおいがむんむんと立ち込めています←良すぎ ・ご先祖さまが自分の居心地のいいように物を引っ張りだして住処をつくるところ ・よそよそしい、意地悪な世界から、自分を救い出してくれるもの、それが春だと思っていました。ところがじっさいは、ムーミントロールがのりこえてじぶんのものにした新しい経験の、ごく自然な続きだったのです。 ・スノークのおじょうさんがクロッカスの芽をガラスを被せようとしたとき、自分の力でなんとかさせよう。この芽も多少苦しいことにあうほうが、さっかりすると僕は思うよ - 2026年2月16日
世界音痴 (小学館文庫)穂村弘読み終わった@ ホテルおすすめしている人が多くて、気になって読んでみた。 もう……穂村さんのことが好きになってしまった。 情けないエピソードと共に、僕が女性だったらこんな男はいやだと何度も書いているけれど、わたしはアウトドアでいろいろな世界を見せてくれる男性よりも、穂村さんのように面白い視点を持っている人に惹かれてしまう。 自分みたいだと思えて、救われたエピソードたち ・自分に直接関係ないことにはまったく興味が持てず、政治や経済、芸能界のことが全然わからない ・夜の散歩に対する、深い喜び ・ベッドで棒パンやチョコレートバーを食べる様子 - 2026年2月13日
- 2026年2月6日
カフネ阿部暁子読み終わった@ ホテルん〜〜いまの自分の口には合わなかった… ミステリー要素もあって読みやすさはあるんだけど、不妊治療、LGBT、ネグレクトとか現代社会の問題を詰め込まれすぎていて、湯を沸かすほどの熱い愛を見たときのような胃もたれ感があった。 あと、主人公の口調にかなり違和感があって、なんだこれは…とずっと考えてしまっていた。 部屋の掃除をしようという前向きな気持ちになれた点は良かった。 - 2026年2月4日
傲慢と善良辻村深月読み終わった@ 自宅装画になんとなく抵抗があって手に取っていなかったんだけど、なんてもったいないことをしていたんだ! いまの時代にベストセラーになる理由がよく分かった。これは紛れもなく自分の話だった。 自己愛が強すぎるあまりに、異性に「ピンとこない」状態になっている人が多いという指摘は、周りを見ていても自分を振り返ってみても、本当にその通りだと思う。痛いところを突かれた感覚になった。 現実は小説のように上手くいかないかもしれない。 それでも、自己開示をし、相手を知ろうとし、対話を重ねることで道は開けてくる。その希望を見た気がして、読み終わったあとに思わず拍手をしてしまった。 - 2026年2月3日
- 2026年2月2日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ読み終わった@ 自宅オードリー若ちゃんとサトミツが話している様子を見て、朝井リョウは着想を得たという話から気になって読んでみた。 ファンダムという言葉をはじめて知ったけど、実在するアイドルや政治団体と重ねて見てしまって、裏にはこんな仕組みがあったのか…と恐ろしさを感じた。 あと、父が娘に必要とされてお金をいくらでも渡してしまう構図は、りりちゃんといっしょだと思った。 - 2026年1月26日
ナチュラルボーンチキン金原ひとみ読み終わった@ 自宅おっっっもしろくて、一気読みした。 帯に「令和版君たちはどう生きるか」と書かれていたけれど、まさにその通り。 ひと月前に離婚した身としては、これから先こういう日々が訪れる可能性もあるんだよな、と希望になった。 おじさんへの嫌悪感が語られている会話の場面は、勢いがありすぎて、ほぼそのまま作者の考えが綴られているんだろうなと感じた。 差別は恐怖心から生まれる、というのもすごく腑に落ちる。 まぁ物語みたいに偶然刺激的な日々が転がり込んでくることなんて多分ないので、自分から楽しいことを見つけにいかないとなと思った。 あと、金沢の香箱蟹とか551の豚まんとか、食べ物の描写がほんと美味しそうでお腹が減った。 - 2026年1月23日
対岸の彼女 (文春文庫)角田光代読み終わった@ ホテル再再再読。 角田さん、本当に大好きです。 15年前、高校生のころに実家のベッドで涙を流しながら読んだところと、まったく同じところでボロ泣きしてしまった。 高校生のわたしは、まわりの目ばかりを気にしている葵に自分を重ねて、その葵が大人になったときに小夜子にとってのナナコのような存在になれていることに、すごく希望を持ったんだと思う。 私が好きな3冊 ・ナナメの夕暮れ ・うつくしい人 ・対岸の彼女 これらの共通点として、自意識でがんじがらめになっている主人公が他者によって救われること。 合う人に会うために、年を重ねていっているという点があるなと気づいた。 折に触れて、読み返したい。 - 2026年1月22日
うつくしい人 (幻冬舎文庫)西加奈子読み終わった@ ホテルはぁ…やっぱり大好きな物語… 7~8年ぶりに読み返したんだけど、 なんでこの話がそんなに好きだったのか思い出した。 自意識にがんじがらめになっている主人公が解放されていく様子に、自己投影をしていたからだ。 ゆりほど面倒な子ではなかったけれど、旅や人との関わりによって見方が変わるだけで、帰りの景色が明るくなる経験を自分もたくさんしている。 最後のあとがきで西さんが言っていた言葉がすごく好きだった。 ・「明るい未来」を想像できなくても「今」を必死に生きなくても、思い出、があればぐんぐんに進むことができるのです、私たちは。すげー。 ・自分で不幸になれるのなら、自分でも幸せになれるんだ。トンネルが長い人とか、悩む人ってやっぱり、パワーがある人だからね。 - 2026年1月14日
ナナメの夕暮れ若林正恭読み終わった@ 自宅再再再読。 8年前に出版された本だなんて、信じられないね。 読むたびに、その時響くポイントが変わるんだけど今回一番共感したところは「誰かのハッとする言葉にもうハッとしなくなっている。何歳になってもあくなき挑戦を続ける原動力となりうる自己実現の欲求がもう無い。」「自意識が創作の燃料として枯渇した時、次なるエネルギーを見つける間、うつっぽくなるのかもしれない。」でした。 ナナメの殺し方は、何度読んでも名作。 あと、心療内科の先生との会話が本当に大好き。 外のジャッジが正しいとは限らない。 - 2026年1月9日
常識のない喫茶店僕のマリ読み終わった@ カフェここ最近読んだエッセイの中でダントツでおもしろかった。 「働いている人が嫌になる人はお客様ではない」という素晴らしい理念をもった喫茶店で働かれていたマリさんの実録。 わざわざ言うまでもないダメな行為を受けることが多かったので『「心地いい空間」を守るためには、戦うことも必要』という言葉に胸を打たれた。 もがき苦しみ、そこから希望を見出した人のありのままの文章は、本当に人の心を震わせる。 わたしもこんな文章を書いてみたいと思った。 - 2026年1月8日
- 2026年1月4日
あひる (角川文庫)今村夏子読み終わった@ 自宅再読。 のりたまが次々と変わっていく不気味さ。 そして子供たちもそれに気付いている不気味さ。 夜中に訪ねてきた子供は、のりたまだったのだろうか。 後半2つの短編は、子供の視点で描かれている面白い作品だった。 - 2026年1月3日
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