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トルソー
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@spq88
  • 2026年2月26日
    グミ・チョコレート・パイン パイン編
    チョコ編に引き続き、かなり落ち込ませてくる。 美甘子を高嶺の花からファムファタルへと変化させることで、男どもの友情が成立するという解決策はいやはや。でもまあ、自分だけがあの子の理解者たりうるのだ!と思っていたのに、実は屁一つの価値すら与えられていなかったと知ってしまったら、気ィ狂うよな。
  • 2026年2月19日
    グミ・チョコレート・パイン チョコ編
    すこし露悪的というか、内省的な方向に向かってゆく。ケラケラ笑える軽さは残りつつも、ところどころで何者でもない俺を刺してくる。 グミ編の焦点人物は基本的に賢三だけだったが、チョコ編では美甘子にも焦点が当たるので、賢三がひとり「俺は美甘子にとってたわいないやつでしかないのでは」と想像して悶々としている一方で、哀しき事実を知っている読者の側は「せやねん......」となる。その情報量の差がアイロニーを生んでいる。つまるところ、グミ編に比べてチョコ編の方が大槻ケンヂの冷たさというか、サドでありマゾであるところが出てきている。
  • 2026年2月18日
    グミ・チョコレート・パイン グミ編
    いきなり、いかにオナニーをするのかという話から始まる青春小説。とにかく軽くてケラケラ笑いながら読める。クラスの一軍女子が実はサブカルオタクで一緒にサブカル話ができる人を求めていたという性癖。刺さる。
  • 2026年2月7日
    イン・ザ・ミソスープ
    読了した日に39度の熱が出て三日三晩続いたがインフルでもコロナでもなかった。怖い。 ぬるま湯に浸かっているというクリシェを味噌汁に浸かっていてると捉え直す。腐った世界への苛立ちもありつつ、愛もある。とはいえ、ジャーナリスト的感性も強く出ていて、まったくの観察対象としてこの世界と接しているような距離も感じる。アツいんだけど醒めているような批評感覚。そういう時代だったのか。 この小説で、まだ大人たちが捉えきれていないものとして出てくる新しい〈孤独〉が、今の時代を見渡すと消えるのではなく定着している(前提条件と化している)というのが、言葉の救いでもあり、欺瞞でもある気がしてもの悲しい。
  • 2026年1月28日
    ぬるい眠り
    ぬるい眠り
    短編うま。 「ぬるい眠り」が好き。江國香織って何も解決させないタイプなのかなと思っていたから解決してびっくりした。解決するのも良い。
  • 2026年1月19日
    きらきらひかる
    感情の起伏が激しくて言動が突飛な女性の語りが苦手なのだが、これはなぜか嫌にならずに読めた。語りが交互であることが要因かなとも思ったが、たぶん愛があるからだと思った。だからぼくも愛せた。
  • 2026年1月15日
    69 sixty nine
    69 sixty nine
    カロリーメイトかと思った。
  • 2026年1月12日
    東京タワー
    東京タワー
    初・江國香織。あとがきを読む限り、他の江國作品とは異なるようだがとても良かった。 主体的であるがゆえに翻弄される耕二と、翻弄されることで主体化する透。後者の方が、幸福に描かれるのがおもしろい。 あとは、大きな主題として愛する人の過去というか来歴の問題があって、それは、愛する人のすべてを手に入れることは原理的に不可能であるということをあからさまにしてしまう。しかし人間の欲望のなんと深淵なことか。 好きなところはいくつもあるが、あからさまに巧みなのは、文庫341頁。  おもてにでると、地面が濡れていた。 「雨が降ったんだな」  空気がつめたかった。 「いいじゃん、もう上がってるならべつに」  耕二が言い、透は苦笑した。 最終盤にダメ押しのように書かれるふたりの対比。透はきっと、過去を知りたがるし過去を惜しむけれども、しかし一方で現在が過去の延長であることを知っていてゆえに未来に目を向けられる。反面、耕二にとって雨はいま降っているか降っていないかでしかないのだが、そう思っているからこそ濡れた地面に足を滑らせることもあるのだ。
  • 2025年12月30日
    ハサミ男
    ハサミ男
    いまこの文を見た『ハサミ男』未読の方は、もうそれ以上何も調べずに『ハサミ男』を読んでください。人生は不可逆なので。
  • 2025年12月17日
    名探偵のいけにえ
    おもろすぎる。 世界を二重にすることで、多重解決に必然性を与える仕組みがすごい。あと、やっぱりトリックに終始せずきちんと人を書けている。
  • 2025年12月13日
    名探偵のはらわた
    表紙に描かれているのって、誰なん? こんなやつ出てきたっけ......?
  • 2025年12月11日
    イン・ザ・プール
    医者の伊良部が、自己中心的で子供っぽくアホな感じであるものの、たまに芯を食ったことを言うキャラクターとして造形されているが、まさしくこの小説自体がその伊良部のように、ケラケラ笑いながら読めつつもふと自分の人生なり生活を省みさせられてしまうものになっている。
  • 2025年12月10日
    ソフィー
    ソフィー
    過去についての独白と現在における対話、ふたつの形式と視点での謎の絡み合いはDNAのように螺旋を描き幻想的な怪物を生み出す。つまり、ミステリというかサスペンスとしておもしろい。 だけでなく、回想される子供時代の描かれ方が素晴らしく、訳者があとがきで述べているように中勘助『銀の匙』を彷彿とさせる。さらに作品を足すなら、三浦綾子『塩狩峠』やプルースト『失われた時を求めて』の子供時代、あるいはミルハウザー『エドウィン・マルハウス』。子供の目から見た世界が好きな人にとっては、謎うんぬんを措いても楽しい読書体験になると思う。 ちなみに、謎に対する解が最後まで明示されないタイプの小説なので、いまひたすら悶々としている。
  • 2025年11月26日
    十戒
    十戒
    やっぱり『方舟』がおもしろくないのはわざとだったんだなと確信。もう一作出たら完全にシャマラン。
  • 2025年11月19日
    トライロバレット
    あ〜そういう系ね〜と思っていたら、想像以上にそういう系だったのは良かった。
  • 2025年10月1日
    方舟
    方舟
    う〜ん......ぼくが対象読者ではなかったということにしておこう。 と思っていたが、あらためて思い返してみると動機よりトリック(とロジック)の方が大切だと登場人物たちも読者も思っていたうえで実は動機こそが大事だったんです、という反転はおもしろい気がしてきた。
  • 2025年9月19日
    マチズモの人類史
    マチズモの人類史
    男性性を復権するでもなく、手放すでもなく、多様化させること。
  • 2025年9月6日
    家父長制の起源 男たちはいかにして支配者になったのか
    家父長制にははじまりがある、ということは家父長制は絶対ではない。
  • 2025年8月27日
    じっと手を見る
    結婚って、なんなんや!!!
  • 2025年8月25日
    晴天の迷いクジラ
    窪美澄に出てくるダメな男のダメなところに思い当たる節が多すぎて読んでいて辛くなってしまう。と思っていたらふと寄り添ってくれて泣き。 窪美澄が長編を書くとこうなるのか。4章立てで1から3章はそれぞれで視点人物が固定されているが4章はその3人の視点が入り乱れる。入り乱れるのに読み分けられるのがまずすごい。加えて、読者と視点人物との間で情報の差が生まれるので、もどかしい気持ちを抱きつつ、しかし実際そうだよなという気持ちにもなる。人の気持ちって分からん。やはり窪美澄は小説が上手い。
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