石垣りん詩集
34件の記録
ヒヨリ@charonll2026年8月15日読みたい1951年に書かれた「雪崩のとき」を読みたいと思って。 人は その時が来たのだ、という 雪崩のおこるのは 雪崩の季節がきたため と。 武装を捨てた頃の あの永世の誓いや心の平静 世界の国々の権力や争いをそとにした つつましい民族の冬ごもりは 色々な不自由があつても また良いものであつた。 平和 永遠の平和 平和一色の銀世界 そうだ、平和という言葉が この狭くなつた日本の国土に 粉雪のように舞い どつさり降り積つていた。 私は破れた靴下を繕い 編物などしながら時々手を休め 外を眺めたものだ そして ほつ、とする ここにはもう爆弾の炸裂も火の色もない 世界に覇を競う国に住むより このほうが私の生きかたに合つている と考えたりした。 それも過ぎてみれば束の間で まだととのえた焚木もきれぬまに 人はざわめき出し その時が来た、という 季節にはさからえないのだ、と。 雪はとうに降りやんでしまつた、 降り積もつた雪の下には もうちいさく 野心や、いつわりや 欲望の芽がかくされていて ”すべてがそうなつてきたのだから 仕方ない”というひとつの言葉が 遠い嶺のあたりでころげ出すと もう他の雪をさそつて しかたがない、しかたがない しかたがない と、落ちてくる。 ああ あの雪崩、 あの言葉の だんだん勢いづき 次第に拡がつてくるのが それが近づいてくるのが 私にはきこえる 私にはきこえる。 8月15日、山陽新聞のコラム: 「しかたがない」が招くのは を読んで。(https://www.sanyonews.jp/article/1972308)

GRASSLAND@grassland_books2025年6月20日買った読み終わった読書メモ戦争や社会の不条理に対して鋭い眼差しを持ちながらも、静かで深い言葉で語っており、とても感銘を受けた。 今度の戦争を題材にしたテーマの選書として、うちの店で取り扱うことに決めた。

なかやま@asheepinthewell2025年6月10日読み終わった詩は有名なものがいくつか記憶に引っかかっていて、あとはエッセイを何冊か、そして『石垣りんの手帳』...これできちんと詩を読まねばと思わされ(遅い)手にしました。「シジミ」のせいか生活詩のイメージが強かったけれど、むしろ社会詩、アジテーションの印象。十代から定年まで銀行勤めで家族を養ってきた方なのだから、まあ当然でした。それでも「洗剤のある風景」という、この本ではちょっと異色な作品がいいなと。














































