ローベルト・ヴァルザーとの散策
ローベルト・ヴァルザーとの散策
レト・ゾルク
カール・ゼーリヒ
ペーター・ウッツ
ルカス・グローア
新本史斉
白水社
2021年11月1日
31件の記録
鈍獣@whale_in_da_room2026年8月18日読んでるこんなんとかグッとくるよな “料理屋から出ると、空はインクをこぼしたように真っ黒だ。ぽつぽつと鉛のように重い雨粒が落ちてくる。私たちは尾根を南進する。すばらしく美しい牝牛の群れが、「牡牛高原」にのんびり憩っている、その情景のすべてから安息、満腹、満足の気配が漂っている。いつの日かあんなふうに満ち足りてみたいものだ……!”
鈍獣@whale_in_da_room2026年8月16日読んでる@ HUB梅田茶屋町アプローズ店最高だ……俺もヴァルザーと散策してみたかった “ 身を切るように寒い、雲ひとつない冬の朝。私たちは廊下のホールでどこへいくことにするか相談をする。コートなしで、両手と頬は蒼赤く、顎に白い無精髭を生やしたローベルトは、半ばにこやかに半ば疑うように、既定のプランがあるのかどうか問うてくる、「何か考えてこられましたか?」——「いいえ、なんにも!」——「アッペンシェルはどうでしょう? ……ただ今日行くには遠すぎますね! 丘の方か、それか、ザンクト・ガレンはどうでしょう?」——私、「街へ行きたい気分なのですか?」——「そう、そうですね!」——「では、出発!」——数歩行ったところで、ローベルトが言う、「少しばかりテンポを緩めましょう! 美しいものを狩りにゆくのではないのですから。美しいものは我らとともに歩むのです、母親が我が子とゆくように。」”

鈍獣@whale_in_da_room2026年8月16日再開した@ HUB梅田茶屋町アプローズ店帯文の箇所まで行き当たる。遊歩者の孤独、フィッシュ&チップス、スポーツバーの喧騒を掻き消すジュディ・シルの歌声 “そもそものところ、感傷的な願いに貸す耳はないのです。私も病気なのではないでしょうか? 私自身、安静が必要なのではないでしょうか? そんな場合は、まったくのひとりぼっちでいるのがいちばんなのです。自分が病院に入れられたときも、まさにそうありたいと思っていました。私たちのような倹しい人間は、そうした状況ではともかくおとなしくしていればよいのです。それを今、あなたとベルンまで「パカパカ行け」というのですか? そんなことをしたら、私はあなたの眼前で恥じ入るはめになるでしょう! 私たち、でくのぼう二体は、哀れなリーザの前に立ちつくし、彼女を泣かせてしまうかもしれません! いえ、だめです。どんなに彼女のことが好きであっても、そんな彼女ならではの感傷に屈してはなりません! 私たちが為すべきは散歩です。あなたもそうは思いませんか?」”

鈍獣@whale_in_da_room2026年8月3日読み始めたもっと偏屈爺さんかと思ってたのに! だいぶ序盤なのに既にヴァルザーが可愛いのだが “ ヴィルに到着。中庭亭で食事をする、ひどく空腹だったので、さらに食堂をはしごする。全部で五軒。ローベルトが、三時半の早い列車でゴーサウに帰るのはやめにしようと提案してくる。もう二時間あとにしようと。今日はできるだけ長くいっしょにいたい気分なのだ。いまやくりかえし彼は眼を覗きこんでくる。当初押し出していた、取りつくしまのない冷淡な態度は、無言の信頼あふれる態度に席をゆずった。彼のヘリザウ行きの列車は、私の列車の二分後に出発だった。私の列車が動き出そうとする瞬間、彼はひどく真面目に二度深く頭を下げた。城の召使いの「ムッシュー・ロベール」が、念頭に浮かんだのだろうか? 私も二度頭を下げて呼びかけた、「今度はドイツへ!」、すると彼は元気よく頷いて帽子を振った。”


つつつ@capyandtsubasa2026年1月15日読み始めた白水社の福袋が届いた!嬉しい!全く知らない本ばかりでワクワクする。 で、この本はローベルト・ヴァルザーの晩年の伝記みたい。 「私たちが為すべきは散歩です。あなたもそうは思いませんか?」 なんか良いじゃないか!

































