新装版 夜中の薔薇
51件の記録
jaguchi@jaguchi872026年9月27日行ってみた@ 神田 やぶそば本書に収録の「イタリアの鳩」で、入院中の向田邦子が、退院祝いに何を食べに行こうかとあれこれ妄想している場面がある。 ・おひるは何といっても神田の「藪そば」がいい。穴子南ばんにせいろを一枚追加して、おみやげに練り味噌をおねだりしよう。p.155 すっかり向田邦子の食道楽に影響されているので同じのを食べてみたくて、やぶそばへ。穴子南ばん…穴子南ばん…。いや、高い。季節メニューである松茸そばの「時価」も怖いけれど、穴子南ばんは通常メニューの中で一番高い。ちょっと怯む。 いやでも、向田邦子がこれしきの値段で自分の食べたいものを諦めるだろうか? 絶対諦めないだろう。私は向田邦子じゃないけど、私も諦めてはならない。 というわけで、向田邦子の真似をして穴子南ばんをおいしくいただいた。上品にすだちが香っていた。予算オーバーなのでせいろ追加はできず、練り味噌のおみやげも買えなかった。またそのうち。









jaguchi@jaguchi872026年9月16日読み終わった図書館で借りた昔よりかなり解消したとはいえ、私は「食」に関するさまざまなややこしい感情を抱えていて、Reads に料理の写真を投稿しているのは自己ケア的な作業でもあるのだけど、世の中には純粋に「食」が好きで、楽しんでいて、人間らしく、美しいなぁと感じる人がいる。この向田邦子のエッセイからもそれを感じた。 私のように「食」への思いが変に拗れている人間は、たまにこういう文章を読んで健全な方向へ軌道修正をした方がよい。おいしいものを食べにいこう、そしてつくろうと思った。 ・それなら飲まなきゃいいのだが、夕食にビールがないと刑務所へ入ったみたいで(入ったことはないのだが)気落ちして、書くものも弾まなくなる。p.102 ・かつお節は、陽にすかすと、うす赤い血のような色に透き通り、切れ味のいいカンナにけずられて、みるからに美しいひとひらひとひらになった。p.128 ・アマゾン河は濃いおみおつけ色である。仙台味噌の色である。そこへ、八丁味噌のリオ・ネグロとよばれる黒い川が流れ込む。p.187








高瀬@bakush_no2026年8月15日読み終わった表題の「夜中の薔薇」は「眠る盃」と並ぶ、言葉間違いから始まる回想に引き込まれる。間違いなのに詩的な響き。夜の闇は怖い。何かが蠢いている気がする。床に落ちている爪が大人のものであるというのをドラマに取り込むことにこだわる部分も印象的だった。生活のすべてを観察してきたからこそ、ちょっとしたこともおろそかにできないという強い意志を感じる。 作者が人生を確立するきっかけになったエピソード「手袋をさがす」もハッとさせられる。反省はしない、このまま付き合っていこう。こんな風に自分の人生を大事にしてきただろうか? エッセイはほとんど読んできたが、向田さんの仕事をする上でのスタンスを描いたものはあまり読んでないイメージだったので、手袋から広がった先の確固たる信念に触れ、ますます大好きになった。永遠に憧れの人だ。


Matilde@i_griega_20252026年6月29日読み終わったドッグイヤーをしたところを、解説で太田光も取り上げていた。 -男のやさしさは、袷仕立て 女と男のやさしさの違いを鮮やかに言い当てているひと言だと思う。
まろ@maro2026年5月20日読み終わった時代だなあ〜と思う箇所もあったけど、総じて著者の並外れた観察力と表現力を感じるエッセイ集だった。 特にベルギーとアマゾンの旅行記が印象的。旅行記って普段あまり好きではなくて、読んでもふーんで終わってしまうのだけど、これはただの観光案内ではなく、独特の切り口と表現でその土地の人々を描いており、生の息遣いを感じられてとてもよかった。 現代のぬるま湯につかったわたしには著者の静かできっぱりとした物言いが少し怖くも感じたけど、非常に堂々とした、怯むことなく自分の足で立って進んでいく人だったんだなと眩しく映った

ねむきち@ss04122026年5月2日読んでるKindle Unlimitedにあったので読んで見ているけどとても面白い。読みやすい。 ・まだ全体の1割くらいしか読めてないけど、「楠」の話に心打たれる。転勤族として育ったので故郷がない。 ずっと同じ土地で育ってきた同窓生とのエピソードのあとにくるこの言葉がずしんときた。 「育ってゆくものを朝晩眺める視線が私の暮しにはなかった。私のなかに木は生えていなかったのである。」 ・あと、これは普通にびっくりした 「私は、目の前に焼夷弾が落ちたときよりもっとびっくりした。多分、目くばせをしたか、箸を持った手で友達を突ついたかしたのだろう。」 目の前に焼夷弾!? それよりもびっくりって、相当驚いとる!?




廣 亜津美@hiroatme2026年5月2日読み終わった向田邦子がいろいろなところで書いた、細かいエッセイを集めたもの。まとまりはないですが、あの時代の向田邦子は面白いものがあります。そういえば、向田邦子が亡くなった航空事故のせいでファーイースタン航空はずっと避けていました。









Monica@santa_monica2026年1月9日読み終わった久々の向田邦子はとてもよかった。小泉タエ、太田光の解説はどちらも向田邦子愛に溢れて胸が詰まるほどだった。本書にでた菊池寛の短編を読んでみたい。

大根餅@daikonmochi2025年9月12日読み終わった本当に、向田邦子さんって凄い…!! 柔らかい語り口でぐさぐさ刺される。 ここまで著名で多才な人が、私に必要だったのは、爪を噛んで地団駄を踏んでいたようなあの時間だったのかも、と言ってくれると救われるものがある
猫@mao10122025年3月8日かつて読んだ独特の感性や自分に響く言葉が散りばめられていた。 『ことばのお洒落は、ファッションのように遠目で人を引きつけはしない。無料で手に入る最高のアクセサリーである。長い人生でここ一番というときにモノを言うのは、ファッションではなくて、ことばではないのかな』(p.79) "無料で手に入るアクセサリー"という言葉が心を震わせた!











































