暁の寺
20件の記録
- 晴月@tmm-sd2026年2月4日読み終わった一巻二巻では脇役だった本多がやっと主人公になる。‥それにしてもぶっ壊れすぎでしょ。特に後半。昔はあんなに真面目だったのに‥。 ジン・ジャンの恋人には驚かされた。いつからだ?と思って読み返して探してしまった‥。 ストーリーもいいけどそれ以上に文章や含まれる思想の描写がいい。単純な話の流れとしては余計な部分が、ひたすらに読んでて楽しい。 あらすじを把握して済ませるのではなく、ちゃんと読まないと得られない読書体験ができるのが、最近のストーリー偏重小説とは一線を画す古典文学の良さだと思う。
ホ@miyuki-7852026年1月11日読んでるタイに行きたいので、追体験できるものを探して。 「あまりにも奔放で、規矩を踏みにじったそれらの形は、あたかも今地から芽生えた奇怪な刺草のように眺められた」 規矩(きく)なんて調べなきゃわからないし、美しすぎる文章に止まることもあるけれど、昔よりするする読める。 若い頃、『春の雪』を読んで「もういいや」と思った『豊穣の海』三部作。実はタイ目当てで『奔馬』をすっ飛ばして、『暁の寺』に手を出した。 松枝家の痕跡に胸をキュッとさせられて、やっぱり『奔馬』も読もうと思う。
- 糸太@itota-tboyt52026年1月3日読み終わった転生はしたのか。そもそも転生する主体とは何なのか。いや、むしろこれを感じ取っている本多の世界の方が、あまりに不確かで疑わしいのではないか。 幼い月光姫は日本人の生まれ変わりを訴える。しかし脇腹に黒子は見えない。この不在が本多の心の底と共鳴する。 「救われるという資質の久如。人が思わず手をさしのべて、自分も大切にしている或る輝やかしい価値の救済を企てずにはいられぬような、そういう危機を感じさせたことがなかった。(それこそは魅惑というものではないか。)遺憾ながら、彼は魅惑に失けた自立的な人間だったのである」 この自覚が屈折した恋心に変わる。不可能を前提とする「純粋」への、矛盾を孕む希求と重ね合わせながら。 そして、この欲望の成就する世界が、インドで体験した世界の在り方とも響き合う。アートマンとブラフマンに融け合う世界。阿頼耶識に触れては消滅していく世界。月光姫は言う。 「小さいころの私は、鏡のような子供で、人の心のなかにあるものを全部映すことができて、それを口に出して言っていたのではないか、思うのです。あなたが何か考える、するとそれがみんな私の心に映る、そんな具合だった」 黒子が見えるか見えないかも、そうなのかもしれない。世界をどう見たいのか。いま生きている世界もこんな理知や意志の入り込む隙もない不確かさの上にしかない…でも、本当にそうだろうか。 世界とは隔絶した存在もまたある。象徴的に描かれているのが、富士山と月光姫であるように思った。結局、本多の預かり知らぬところで月光姫は死んだ。しかも20歳で。 第四巻では転生がどう成されるのか。矜持をも失ってしまった日本人の群衆が、これでもかというくらい醜く描かれるような予感もする。 いよいよ最後か。どきどきしながら読み進めたいと思う。
mikanz@mikanz2025年9月22日読み終わった一二巻では行動する主人公とそれを観察する本多の構図があって、複層的な語りが面白かったけど、三巻では視点がほとんど固定されていたから物足りなさがあった🧎♂️
bocca books@boccabooks2025年8月19日読んでるまだ読んでる今、本多が輪廻転生を研究している辺りを読んでいるのですが、これが想像以上に大変。「カラマーゾフの兄弟」の大審問官よりツラいです。なんとか目を滑らせて先に進む。


夏しい子@natusiiko2025年3月15日読み終わったひたすらジン・ジャンだった。そして黒子。 もう本多と一緒にそれが気になるから、ページをめくる手が止まらないという感じで他の巻より夢中になって読んでしまった。 なのにこの巻で印象に残っているのは、本屋で自慰していた青年を見て、店を出た後の本多の内心だった。 そして梨枝の変貌。 ジン・ジャンが言っていた「鏡のような子ども」がずっと引っかかっている。










