耳に棲むもの

46件の記録
- あるる@aru_booklog2025年3月13日読み終わった静謐で美しい文体に、補聴器、ブローチ、楽譜などのモチーフがかちっとはまっていく。小川さんのお話はその世界に自分が入り込むというよりも、箱庭を真上から覗き込んで鑑賞するような感じがする。美術館で絵を見ているようで心が落ち着く。
- 笠原小百合@sayuspi2025年3月13日読み終わった小川洋子さん、やっぱり好き。その美しさも冷酷さも享受しました。何度でも読みたいと思う。この低空飛行の興奮にいつまでも囚われていたい。これがわたしの心地良さなのだ。
- 三弦@mitsuru_read2025年3月9日読み終わった独特の手触りと絹糸のような柔らかなつながりをもったお話の集まりでした 今日は小鳥の日と選鉱場とラッパが好きでした 幼い頃の後悔は、しかし積んだ繋がりと一緒にさいごは戻ってきたのがやっぱり優しい手触りなんだよな よかった
- O@46_962025年1月20日読み終わった感想小川洋子大好き!! 五篇の中で“今日は小鳥の日”がいちばん好きだった。死の匂いに惹かれる。それは広義的な意味合いも含めて。(六年前に『薬指の標本』に出会ってからずっとそう) 生と死と静、生があるゆえの動。何だかとりとめもないけれど、小川洋子作品のそういうところに恋しているのかもしれない。